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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第2章 一人よりも二人が良い
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盗賊退治を続けてみる

リルムに会って色々聞きたいが、

まぁ、盗賊達を捕縛していけば、そのうち会えるだろう。


そんなことを考えながら盗賊を探しつつ探索を続ける。

ピート達と戦った後、すぐに下っぱが4人ほど襲ってきたが、下っぱには用がない。

すぐに叩きのめし捕縛。

やはり名前すらない下っぱは雑魚だな。

ドロップも含めて美味しさがない。


道なりに進むと、下り階段があった。

確か、連れ去られてから階段は使ってないから今居るのが一階なはずだ。

十分に注意しながら進む。


階段を降りるとまた小部屋があり、やはり盗賊達が談笑をしていた。

と、同時に何かジャラジャラ変な音がする。


(石?かな、擦れるような音だね)

(セニア、わかるの?)

(多分だけど。でも詳しくはわからないわ)


半分虎だからか、聴覚も人間より鋭いのかもしれない。

何をしているのか、良く見たい。

壁沿いに様子を窺っていたら、やりすぎた。


「なんだ、てめぇら?」

「ここで何をしてる?」


はい、無事に見つかりました。ですよね~


「てめぇら、脱走した上に盗みに来たんか!?渡さねぇぞ!」

「やっちまえ!」


盗み?石をか?なんで?正直いらんわ。

とりあえず片してから話を聞いた方が良さそうだ。


メッツLv21

フォウLv20

ジャルLv21


リルム以外で初のLv20超えの盗賊達だ。

下の階層にいるならピートより強いのだろう。


「ファイア!」


ジャルがぶつぶつと何か言ったあとに、呪文を叫ぶと小さな火の玉が飛んできた。

ジャルは魔法を使えるらしい。

びっくりしたが大したダメージにはならない。

しかし、放っておくと危ないので、早めに処置をしたい。

ジャルに向かっていくと、メッツが前に立ちふさがり槍での連続攻撃を仕掛けてきた。

危ねぇ!

辛うじて避けたがヒヤリとした。

なるほど、それなりに強い。しかもちゃんと作戦持って戦っているらしい。

槍か、経験を積むには剣の数倍時間がかかる武器たが、

純粋に剣で勝とうとすると3倍の段数が必要になる。

少々厄介な相手かもしれない。

高レベルではないから経験が浅いことを願うばかりだ。


一旦距離を取り、もう一人の敵、フォウを見てみる。

フォウはと言うと、ナイフでセニアに向かって行った。

下っぱのそれとは違うきちんとしたナイフでの持ち方をしていた上、足さばきもなかなかで隙も少なそうだ。

それなりに経験を積んでいるらしい。

セニアも避けるだけではなく、メイスで受けたりしている。

とりあえずは任せるか。


「セニア!こっちから攻撃魔法が飛ぶかもしれない!注意してくれ!」

「わかった!なんとかするわ!」


セニアに注意を呼び掛け、ジャルとメッツに注意を戻す。

ジャルから倒したいが、まずはメッツだ。

その間、魔法によるダメージは甘んじて受けよう。

初級魔法だ、大した威力の魔法ではない。

とにかく、攻撃魔法を我慢しつつ、剣の間合いに入ってしまえばなんとかなるはずだ。

火炎弾をメッツに放ち、突きを誘発させようとした。

受けるよりは槍でなんとかしようとしてくれれば助かる。


「うぉ!てめぇも魔法使いか!?」


メッツはアレンの予想通り槍を突き出し、火炎弾を貫いていた。

咄嗟に槍を出せるのはなかなか良い反応だ。

しかし正しい判断ではなかったかな。

それから、魔法じゃないんだな、これは。

見誤ったあんたの負けだよ、メッツさん。


まだ間合いが遠いが、メッツが火炎弾に対して突き出した槍を戻す前に

槍の切っ先より前に踏み出し、柄の部分を握ることで槍を無力化した。

早く動けることがやはりアレンの強みである。

また、洞窟のように狭い場所では長尺武器はかえって使用しにくい。

後は一度手を離しそのまま、柄に対して平行にサーベルを走らせる。

槍を持つ前の手にまずは一撃。

しかもこれは手加減なしだ。

そのままの勢いで更に胴を薙ぐ。

そして肩を狙い突き!

槍は片手を殺せば振るえなくなるため、これで終結だ。

開けてみればあっという間である。はい、捕縛っと。

あとはメッツは槍使いとしてはまだまだだったのだろう。

槍を待ちの姿勢にすればなかなか隙も出来にくいという基本がなってなくて助かった。


ジャルに向かおうとしたが、既にセニアが相手になっていた。

フォウはいつの間にか倒したらしい。

魔法使いの体力、素早さじゃあセニアの相手にはならない。

前衛が負けた時点でジャルは逃げるべきだった。逃がさないけど。

ジャルもセニアがメイスで殴り倒していた。

相変わらず容赦しないな、殺してはないようだが。


こうして無事に3人とも捕縛。


「セニア、ナイフのやつはどうだった?下っぱより強かったんじゃない?」

「うん、全然違うね」

「その割りに倒すの早かったな」

「最初は避けていたんだけど、連続攻撃されて、メイスで受けたりしたんだけど」

「なんとなく見ていたよ」

「そのうち背中が隙だらけなのがわかってさ」

「うん」

「尻尾で後ろからひっぱたいたの。そうしたら前も疎かになってきたから楽勝だった」


・・・ひでぇ。

一人で挟み撃ちとかマジかよ。

頼りになるが、やっぱり尻尾は反則技臭い。

セニアは敵に回したくないな。


鉄の槍☆2

樫の杖☆1

バタフライナイフ☆2

4058フィル


それにしても、盗賊達。下っぱは抜きにして、結構出来る奴らがいる。いいもの落とすし。

経験不足だからなんとかなってるが、素性とかも気になるな。


「質問していいかな?」

「・・・」

「質問したいんだが。メッツ君?」

「な、なんで俺の名前知ってるんだ」

「そこに寝てる魔法使いが言っていたが?」

「嘘つけ!俺達は互いに名前を呼ぶことはしない!」

「さぁな、なんでだろうな?」

「ちっ!まぁ良い、捕まった俺達にはどうせここでの居場所は無くなる。要件はなんだ?」

「素直だね」

「抵抗しても無駄だろう、あんたらの強さはわかった。あんたら何者だ?」

「俺達の話はどうでもいい。

聞きたいのは、まず、この盗賊団はどういう集団だ?

君たちはそれなりに強いやつらもいるし、ウィリアムの兵士団ですら返り討ちにしたと聞いた。

君たちはどういう人間で何をしているんだ?」

「俺達は元々そのウィリアムの兵士として働いていたんだ」

「!!」

「ある時、国からの命令で隣の大陸と戦争に参加することなった。それは兵士としては喜ぶべきことだった」

「だが、実際は戦いではなく、新型治療薬の実験台として使われた」

「戦争にいけば、嫌が応にも怪我はする。そこで新型治療薬を投与された」

「ひ、酷いですね」

「それで?」

「新型治療薬はとんだ失敗作だった、うまく効いて回復する場合もあるが失敗する可能性もある。確率は半々だ」

「失敗したらどうなる?」

「死ぬか、ゾンビ化する。あんたら森でゾンビに遭遇しなかったか?あいつらは俺達の元仲間だ」

「そんな!人だったなんて、殺してしまいました・・・」

「嬢ちゃん、気にするな、ああなっては多分元には戻せない、死んでるのも同然だ」

「だからか、こんなゾンビが出るところにアジトを構えているのは」

「ああ、俺達はゾンビには襲われない上、侵入者には襲うからな、ボディーガード代わりだ」

「俺達は上手く治療が効いたメンバーだ。上手くといっても副作用が強く、兵士は続けられなくなった」

「頭はそんな俺達を拾い、ウィリアムに復讐するために、資金集めのために盗賊団を始めた」

「最近、あまり略奪をしないと聞いたがなんでだ?資金集めが終わったのか」

「もっと割のいい稼ぎが出来るからだ。なんだ知らないのか?てっきりそれを盗みに来たかと思ったぜ」

「全く話がわからない。俺達はあんたらを捕縛するために来たんだ」

「あの石、綺麗だろう。あれを作って売りさばくんだ」


イレインの魔法具屋でみた綺麗な石と同じ石が転がっている。


「偽物だが、あれを魔石と勘違いして買っていくバカな金持ちがいるんでね」

「あれはどう作るんだ?」

「さぁな、詳しくは知らねぇ、しばらく前に捕まえたエルフが作ってるようだが」


作ってるじゃなくて作らされてるか、あるいは・・・最悪のケースを考える必要もある。


「ウィリアムが俺達に手を出さないのは、そういう負い目があるからだ」

「ウィリアムを襲わない限りはほったらかしさ、復讐するときに戦争になるだけだ」

「実際には一度ウィリアムからも兵は来た。が、奴らは俺達が元仲間だとしると、勢いがなくなった。

それを姐さんがどうにか話をして今のお互いに構わない関係にしたんだ。一時的にな」


「じゃあ、そのリルムという人はどういう人だ?」

「姐さんの名前も知っているんだな、本当に何者だよ、てめぇ」

「俺が何者かは知る必要はない」

「ちっ!姐さんは、いつの間にか仲間に加わり、回復魔法が使えるから、いきなりサブリーダーになったんだ」

「あの人が来てから略奪や、殺しは出来なくなった。殺せばこっぴどく叱られるし、回復をしてくれなくなる」

「そうか、わかった」


妙な強い奴がいるのも、ウィリアムが手を出さないのも、

略奪行為で死人が減ったのも

なんでかはわかった。

うん、やはりキーマンはリルムだ。

振り返り次に行こうとしたら呼び止められた


「おい!あんたら」

「なんだ?」

「頭には気をつけろよ?あの人はとんでもなく強いからな」

「そうか、気に止めておくよ」



――――――――――

「ところでアレン、なんで名前わかるの?」


あっ、しまった。ステータス見られること、セニアに説明してないや。


「一応、勇者になる予定で神様からのご加護があって、名前わかるんだよ」

「凄いね!流石アレン!」


うん、適当に誤魔化してもセニアは大丈夫だな。

素直だなぁ。

他にも性別や年齢、種族、敵対かどうかがわかるのは教えなくても良いか。

スリーサイズ見られますとかだったら言わないといけないかもしれないが。

いや、それこそ絶対言っちゃいかんな。


とりあえず倒した盗賊達は13人。

さ、次に行こうか。



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