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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第2章 一人よりも二人が良い
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盗賊達と戦ってみる

牢屋を抜け出し、急ぎながらかつ慎重に動く。


「セニア、盗賊は全員捕縛だ、出来れば生け捕りで行こう」

「わかったわ」


生け捕りでなくてもいいはずだとはわかっている。

が、人殺しはなるべく避けたい。

それで勇者になれないとかはないだろうが、気分的にだ。

通路を曲がって右に小部屋があったが通りすぎてみると


「あっ!てめぇら、どうやって出たんだ!?」


ダリウスが出てきた。

一応牢屋番らしい。

番しろよ、バカ。

脱走させてからじゃ遅いだろう。


「大人しくしてれば良かったのによ、痛い目に合わないと判らねぇのか!おい!脱走だ!」


戦うことになった。まぁ、そりゃそうか。


ダリウスLv15

下っぱ Lv14


さらに下っぱがいるとは。

しかも名前すらないのかよ、あわれだな。

ただ、ダリウスとレベル変わらないな


「うらぁ!」


ナイフを振りかざしてダリウスがセニアに襲いかかる。

後ろにいる女から襲うとはなかなかのグズっぷりである。

しかし、その程度の斬撃がセニアに当たるわけもない。

簡単によけられて、メイスで腹を殴打されていた。

魔物と違って鎧を着ているからか、倒れない。

いや、セニアの手加減のおかげか?


ダリウスはセニアに任せておいて、もう一体の下っぱと戦おう。

こっちもナイフをかざして襲ってくる。

うーん、遅いなぁ。盗賊ならもっと早く動けよ。

アレンも攻撃をかわして、後ろに回り込み、

ブロードソードの腹で背中を一発強打した。

下っぱがよろめいたのでそのまま左肩から外に向かって剣を振り下ろした。

これは切ったが致命傷にはならないだろう。

さらに腹に蹴りを入れると大人しくなった。

セニアの方を見ると、ボコボコにされたダリウスが伸びていた。

対するセニアは無傷らしい。

レベル差があるとは言え、憐れだな。

セニアに捕縛用ロープの使い方を教えてもらい、ダリウスと下っぱを縛り上げた。

30本はあるが、盗賊団の正確な人数は分からないので1本で二人を縛る。

すぐに使えるように腰袋に何本か入れておくことにする。

殺さないのは難しいがなんとかやれるな。

殺さないことに関してはセニアの武器の方がやりやすいだろうな。


シャープナイフ☆2

盗賊のバンダナ☆2

1023フィル


殺さなくてもドロップはするようだ。経験値も入るんだろう。

ナイフはアレン達には武器として使いにくいし、バンダナも特筆すべきところはない。

それにしても、ダリウス、金持ってるなぁ。


「アレン、楽勝ね!」

「ああ、殺さないようにする方が大変かもね。でもこいつらは下っぱだから油断はできない」



ダリウスと下っぱはそのまま転がしておいて、先へ進む。

アジトとは言え、魔物も出てくるようだ。

ただ、グレーバット、スライム、ニードルマウス、ポイズンスパイダーと、強い敵も、新しい魔物も出なかった。



しばらく進むと、明かりが見え、話し声も聞こえる。

壁に背中をつけつつ、慎重に進むと、盗賊達が食事をしながら何か話をしているらしい。


(セニア、何人いるか、わかる?)

(うん、多分4人かな)

(とりあえず、行くか、位置的に奇襲をかけられそうにないし)

(うん)


影から見ると、ピートがいる。

挨拶しないとな。


「さっきはどうも」

「あっ!脱走か!まったく、ダリウスは何してやがる」

「あのひげのおじさんなら、牢屋の前で寝てるわ」

「てめぇらがやったのか!」

「一応、あんたらを捕まえるために来たんでね」

「くっそ!おい、姐さんに連絡だ!」

「おっと、逃がさないよ?」


伝令に走ろうとした一人の道に

さっきのシャープナイフをダーツのように投げ、退路をふさいだ。

我ながら上手じゃね?


「ああ!じゃかしいわ、おい、お前らやっちまえ!」


ピートが声をあげ、戦闘に突入した。


ピートLv18

ガッツLv17

ゼールLv19

下っぱLv14


おお、下っぱ以外名前あるじゃん。

武器はピートが剣、ガッツがトンファー、ゼールが鞭のようなもの、下っぱはやはりナイフだ。


「セニア、あのトンファー持った奴を中心に頼む」

「うん、分かった」

「俺は剣を持ってるあいつから行く」


武器の相性から、担当が決まった。

敵が動く前にセニアが動き、メイスを振りかざした。

ガッツはトンファーで受けたが、衝撃はあったようで、踏み込みを少しずらすことになった。

そこをすかさずセニアが一撃。

かばいに行った下っぱもろともなぎ払ったようだ。

しかしまだガッツは戦うようだ。根性あるな、名前の通りに。


アレンはゼールに気を払いながらもピートと向かい合う。

図らずとも2対1の構図が2つ出来上がった。

ピートとアレンは剣を交え、つばぜり合いになった。

キン!キン!何度か打ち合いになったが、なかなか当たらない。

ピートは持ってる武器も悪くないし、素早さもいい。

ダリウスより全然強いわけだ。

途中、ゼールから何度か遠距離から鞭攻撃が来たが、

ピートの影に体を躱し、狙いを定められないようにした。

はっきり言ってゼールが邪魔だ。


「ああ、もう邪魔だ!燃えろ!」


火炎弾を放ち牽制しておく。

あからさまにゼールの動きが鈍った。

火を見て怯えるってお前は獣か。

スキが出来たのでその間にピートと戦い、削ることにする。

ピートは結構強いが、アレンが相手なのが悪かった。

アレンは重力の関係から、常に2回以上動ける。

ピートも剣を受けた直後にもう一度打撃が入るので時間がかかるほど疲労してくる。

しばらく打ち合い、V字切りを何回か交えたらピートにダメージが蓄積し、遂に倒れた。

息はしてるから死んではない。

ピートを素早く捕縛用ロープで縛り、ゼールに立ち向かう。

遠距離からの攻撃だが、サシ勝負なら大したことはない。

鞭で攻撃してきたところをブロードソードで受け、そのままブロードソードに巻き付かせた。

力いっぱい引っ張ってやったら、バランスを崩したので、

ピートが使っていた剣で、利き腕の肩をブスりと刺してやったら、

叫び声を出してのたうち回ったので、捕縛。よし、片付いた。


セニアもガッツを叩きのめし、下っぱも片付けたようだ。


サーベル☆3

蛇皮の鞭☆2

鉄の胸当て☆3

シャープナイフ☆2

2045フィル


なかなか良いのを落とす。

ヒューマンタイプは素材を落とさないからだろう、ドロップが基本的に装備なのはありがたい。

いや、サーベルは奪い取ったに近いか。追い剥ぎはしてないが、倒れたピートから借りてそのままだ。うん、隠蔽しよう。

盗賊から盗んだことになるが、気にしない。

鉄の胸当てはセニアに渡す。

セニアの方が防御力が低いので軽く丈夫な胸当て系は便利だ。

後はセニアが着けるとおっぱいが強調されて、嬉しい。いや、なんでもない。

アレンはセニアが着ていたブロンズキュイラスを身につける。

あ、生暖かい。いや、なんでもない。


一つ気付いた。

戦闘になったときと通常時はステータスの見える項目が違うんだ。

そりゃ、そうか。

戦闘中に種族とか年齢要らないもんな。


引き続き探索をする前に、意識があるまま捕縛したゼールに話をきく。


「おい、少しいいか?」

「・・・くそっ、何者だ、てめぇら」

「質問はこっちがしてるんだが」

「てめぇらに教えることなんざねぇな、くそが」

「そうか、ならもっと燃やすけどいいかな?」

「・・・」

「火炎げ・・」

「待て待て、分かった、なんだよ?俺はあまり偉くないから知ってるかはわからねぇが、何だよ?」

「さっき馬に乗っていた女性は何者だ?」

「あ?姐さんのことかよ、あの人はふらっとここにきていつの間にか仲間になったんだ」

「そんな外部の人間を姐さんと言って、言うこと聞くのは何故だ?」

「姐さんは強えんだよ、それに不思議な力で傷を治せるんだ」

「それで?」

「しばらく前にアリアナに行ったら村のジジイ達が結構攻撃してきて、こっちも怪我したんだ。その時に姐さんが治療してくれたから、姐さんになったわけよ」

「そうか、わかった、教えてくれてありがとう、少し休んどけ」


ゼールにもう一撃与え、気絶させた。

我ながらちょっとひどいかな。

でも捕縛ロープは状態をキープする。気絶していた方が傷に触らないはずだ。傷付けたのは俺だけど。


そう言えば、マーレはアリアナを盗賊が襲ったときに、

盗賊側も痛手があったはずだ。と言っていた。

それにしては盗賊達で怪我人がいないと思っていた。

そうか、リルムが治療していたのか。

イレインのギルドでもじいさんが、街から強奪したときには死人が出ることもと言っていた。

逆に言えば死人が出ないこともあるのか。

ここらへんもリルムが関係しているのかもしれない。


ますますリルムが悪人とは思えない。

何故リルムは盗賊団にいる?本人に聞くのが一番か。


先へ急ごうか。

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