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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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サルトベルグへ出発、その裏で・・・

コヌアスの岬までは馬車で半日くらいらしい。

ゲームでは、訪れる必要がないところなので地理がわからん。

岬なのは、飛行船発着だけではなく、船も出すかららしい。

レイチェルあたりが案内役になるかと思いきや、

『未熟さがわかりましたので、一から鍛え直します、次に会ったときはアレン様方のお役に立てるように精進します』

とのこと。真面目か。


ま、目新しい敵も居ないし、進行はサキに任せて

全員馬車の中で食事をしながら移動する。

とりあえず、ケリューンから頂いた鉱石類はブラミスに送っておく。

装備も現時点であり得ないくらい充実しているので

具体的な使用はまだ先で良いはずだ。

実際、ミスリルとかは☆7以上の武具にも多く使われているが、

他の素材がないだけだし。


「サルトベルグで重戦士見つかるかな?」

「なんとも言えないわね、あっちは私もツテが全くないからね」

「この前、ミチルさんと行ったときも、買い物くらいはしたけど、情報収集は出来てないんだ」

「ま、サルトベルグじゃなくても仲間が増えればそれでいいんだけどね」

「そうね、それから、アレン、情報収集に関してだけど、サルトベルグはかなり排他的な独裁国家なのよ、そもそも城に行ったり自体が難しいかも」

「あ~、ミチルさんも同じような事、言ってたな・・・」


確かにケリューンに対する高圧的な貿易などを見ても

そういう国だなと言う気もする。

まぁ、一方の意見しか聞いてないからわからないけど。

別段解決するつもりもないし。

ただ、城には入れないのはかなり問題な気がする。

なにか理由が必要か・・・手土産か、不祥事か。

とは言え、水の国だ。


「皆は泳げるのか?」

(セニア)は得意」

(リルム)は出来るけど普通かな」

(ディアナ)は泳げません」


なるほど。

何がなるほどなのかはまた後でにしよう。


特に何事もなく、岬に到着。

岬と言っても港町みたいに結構にぎやかで、色々な出店もある。

サルトベルグまでは飛行船で2日。

飛行船の中でのおやつがてらでも

食事としても買い物しておこうか。

サンドイッチや、キンパのような物を2日分人数分買った。

ストレージはないが、それくらいの期間なら大丈夫みたいだ。

おやつとして、ドーナツのようなものを買うリルムは可愛い、

女子力が高いな。

お、ディアナはクレープかな、果実や木の実が好きなんだな。

おい、あそこで肉の串とフライドチキンを買ってるやつをなんとかしてくれ。

まぁ好きな物食べればいいけどさ。

おやつに肉って、ぶれないね。

本当、あれだけ食べてあのスタイルは不思議で仕方ない。

全部胸になってるんじゃなかろうか。

あ、いかん、揺れる胸まんじゅうを見てたら、

肉まんが食いたくなる。

おやつには要らんけど。

あの肉まんは夜食に頂くことにしよう、ぐへへへ。


さて、飛行船の波止場にいくと船員らしきおっさんがキセルをふかしていた。

筋骨隆々、ひげも立派。

うん、カッコいいな。


「ちょっといいか?」

「んあ?まさかあんたら飛行船に乗りたいのか?」

「そうだ、サルトベルグまで行きたい、飛行船は出るのか?」

「いや、ここから出ている飛行船は国家の物だ、一般人は乗れんよ。一般人がサルトベルグに行きたいならカッシームかここから船があるだろう」

「問題ない、王様から許可は得ているよ、これでは不満か?」

「ん?お、王家の勲章!?あんたら、いやいや、あなた方何者ですか?」

「ただの旅の者だ、少し縁があってケリューン王を助けることになった。これはその結果だ」

「そうでしたか、あっしは飛行船船長のガイゼルといいます」

「アレンだ、宜しく。こっちはセニア、リルム、ディアナだ」

「うぇぇ、皆さん美人ですなぁ、羨ましいですな」

「ありがとう、ところで飛行船は出せるのか」

「はい、多少の準備は必要ですが、飛べます。が、しかし・・・」

「どうかしたのか?」

「前に起きた墜落事故はご存知で?」

「ああ、話は聞いているよ」

「なら、何故飛行船で行こうとされます?原因の魔物はまだ退治されてないから、安全かは保証出来んですぜ?」

「飛行船を飛ばすと確実に襲われるのかな?」

「そうとも言えないですね、今まではストレージ庫付きのものが襲われただけですし」

「なら問題ない。ただ、もし墜落した時に備えて、乗務員分と俺たちの人数分パラシュートがあれば助かる」

「わかりました、用意させます、そうですね、一時間程後には準備が整います」

「よし、お茶でもしにいくか、皆、先に喫茶店行っててくれ」

「はい、アレンは?」

「ああ、ガイゼルさんに確認したいことがあってな」

「ガイゼルさん、ちょっといいか?」

「うん?なんだ?」

・・・・


しばしアレンとガイゼルは二人で静かに内緒話をしていた。


------


飛行船の準備中、

アレン達は喫茶店でお茶をしながら、

ミーティングをしていた。


「襲われるかな?」

「わからないわね、運よね、でも危ないよね?アレン、サルトベルグには他の方法でいかない?」

「いや。襲われなかろうが、襲われようが、飛行船で行くつもりだ。もちろん、安全対策はした上でだけどな」

「どういうことよ?」

「襲われなかったら当初の計画通りサルトベルグに無事上陸するだけだろ」

「それはそうだけど、襲われた場合はどうするの?」

「と言うかだな、俺の想像だが、多分十中八九襲われると踏んでいる」

「え?えっと・・・」

「いいか、状況を整理するとな、ケリューンのストレージ付き飛行船を潰した件と、ケリューン王を無力化させるためにイフリートに悪さをした件は同一犯だと思うんだな」

「この二つの事件は、一見すると関係ないようではあるが、それによってケリューンは損害を被った、そして・・・」

「サルトベルグは得をしたってことですね」

「そう、ディアナが言うとおりだな。そこでイフリートのところで感じた黒い魔力、あれが飛行船を襲ったやつだとすると・・・色々きれいに説明出来るようになるんだな」

「そうですね、ケリューン王はサルトベルグからの帰りに魔物に襲われたために、魔力を使いすぎたんでしたね、タイミングが良すぎます」

「ああ、そして、サルトベルグからの船にはなんら被害がでない。それらをまとめると・・・」

「サルトベルグが何者かを使って、ケリューンを貶めたってことですね」

「そう、サルトベルグが首謀者だろう。そして、イフリートの方は解決した。となると・・・暇になった魔物はどうするか?」

「うーん、次の獲物を狙うか、またイフリートをどうにかしに行く?」

「だろう。ただ、イフリートは完全復活しているから難しいはず。最初どうやってイフリートをハメたかは知らないけどな」

「だから次の獲物だ。それはケリューンからサルトベルグに飛び立つ飛行船だ。また襲いたくなると思わないか?しかも、国家の物だし」

「た、確かに」

「だから多分やられる」

「じゃあ、襲われたらどうしよう?」

「そうだな・・・なぁ、リルムは空を飛びながら戦えるか?」

「やったことはないけど・・・魔法は使えるかな、詠唱には時間がかかるけど」

「じゃあ、セニアを担ぎながら、飛びながら、戦えるか?」

「それはわからないけど・・・多分無理ね、セニアの動きに私が着いていけないわ」

「ディアナとなら?」

「多分大丈夫かな、ディアナも魔法しかできなくなるけど・・・」

「ふむ、セニアが無理なら俺も無理か。体重は俺の方が重いしな」

「私はフェザーフォルクとして若いからあまり重いのは持てないわ」

「そうか、なら戦えないな」

「ごめんなさい」

「いや、謝らないでいいよ、リルムが悪いわけじゃない」

「じゃあ、今回は敵がどんな姿をしているか、魔力をしているかを見た上で、次回こちらからアジトに攻めこむ。今回はおとなしくするか」

「それなら、敵に魔力で印をつけてトレースしサーチできるようにしておきます」

「いいね、ディアナ、それが出来るなら話が早いな」

「それから、基本は皆でエスパシオで逃走だが、万が一はぐれた場合、カッシームで合流にしよう」

「カッシーム?ケリューンじゃないの?」

「カッシームなら船とかで来やすい、ケリューンだとエスパシオの使えないディアナ以外はいきにくいからな」

「海の上とかサルトベルグで落とされないかな?」

「海の上はありえるな。だからさっき泳げるか聞いただろ。まぁ、装備つけて遠泳となると違うかもしれないが」

「また、サルトベルグ近くで落とされることはない、サルトベルグ側は変な容疑かけられたくないだろうし、後始末もしたくない。だから多分、ケリューン領内でのはず」

「それはそうね、ケリューン国の飛行船がサルトベルグで落ちたら、狙撃したんじゃないかとか疑われそうだわね」

「うん、あと、セニアとリルムは基本的に離れないように。ディアナとはぐれたら、リルムがセニアと一緒に飛んでカッシームを目指せ」

「分かったわ」

「ディアナはなるべく4人全員がいいが、自分一人でもエスパシオでカッシームだ」

「分かりました」

「アレンは?」

「ディアナと離れないよう気をつけるよ、万が一はぐれても俺は死ななければサキと合流する。そうすれば、ブラミスのところには行ける。そのあとはミチルさんに頼んでカッシームだ、サキはその後再び合流すればいい」

「え?ブラミス?あ、そうか、素材とか武器とかやりとりしてる魔方陣使うのか、大丈夫なの?」

「問題ない、確認済みだ。生き物でも平気だった」

「いつの間にそんなことを・・・」


ただし、サキと合流出来ない場所に落ちたら・・・

ま、仕方ないわな。


「危険って分かっていて行くんですか」

「備えられるし、気構えもできる。不意討ちされるよりましさ、ディアナはエスパシオあるしな」

「確かにそうですが・・・はぐれる可能性があると不安が・・・わかりました、しばしお待ちを」


ディアナは集中し、指先に力を込め出した。


「まぁまぁ。皆、とりあえず金を渡すな、5000ずつあれば、しばらく宿に滞在とか出来るはずだ」

「分かった」

「ふぅ、出来た。じゃあ、私からは皆さんにこれを」


ディアナは指先くらいの緑色の結晶を3つ出した。


「これは?」

「私の魔力の欠片です、バック内でいいので持っていてください」

「それがあれば、私は皆さんの所在がわかりますし、生きてるかも感じ取れます。逆にそれがさらさらと消えてしまったら私が死んだことになります」

「おお、便利だな」

「そうでもないです。合流や通信は出来ないですから。結局何も出来ませんし」

「それでも助かるな」

「あのさ、私達以外の乗組員さんたちはどうなるの?」

「心配いらない、ガイゼルさんに襲われる旨、最低限の人間にし、落ちても死なないようにだけは伝えてある」


------


さて、出港だ。

どうなるかな、罠だと知っていて行くのも

なかなかスリルがあるな。

そして、飛行船か、別の意味でワクワクするな。

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