表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

第一話 『異世界召喚、先は波久礼駅』

どうも、秩父鉄道マニアです。こんにちは!

今作第一話のページへありがとうございます。第一話は取り敢えず、異世界に着いてからの話です。場所は波久礼駅でスタートとなります。此処で言いますが、32両編成と言う言葉が出てきます。まあ、そんなことなのでお読みをお願い致します。

前回のあらずじ

主人公(拓)と杉で兄弟揃って三峰口駅に撮影しに来ていた。三峰口に隣接する秩父鉄道車両公園の保存車両を撮影し、更にはSLも撮影して、電車で帰る途中だった。

――――――――――――――――――――――――――

「お兄ちゃん、おはよう?」

「おはよう……。良く寝た」

「って、お兄ちゃんも寝てたの?」

「そうだね、寝ちゃった」

「ところで、寄居に着いた?」

「あれ?まだ波久礼?」


杉は主人公に意見を述べる。


「何だか可笑しくない?お兄ちゃん」

「何が?」

「いや、家に着くのは17時頃のはずなのに現在午前1時だよ?」

「そもそも午前1時で鉄道が走ってるかよ」

「確かに」


主人公も何かが可笑しいと違和感と感じ、車両を見た。


「形式、2500形?2502号編成??」

「杉、乗っていた車両と全く形式が違う」

「は?形式が違うってどうゆうこと?」

「分からない。もしかしたら……そんな訳ないか」

「お兄ちゃん、車両の編成数が32両ある」

「え?32両?何これ夢?」


しかし、主人公と杉が居たのは紛れもなく夢ではなかった。主人公は全く謎が解けない。


「そうだ、駅名は?」

「波久礼か……」

「なんなら、定期……。え?」


主人公は定期券を見るが、寄居ー秩父としか書かれていない。しかし、鉄道会社を見た瞬間、主人公は分ったのである。


「寄居鉄道?あれ、秩父鉄道じゃない!」

「寄居鉄道って、確か僕が考えた架空鉄道だよな……」

「お兄ちゃん、鉄道会社が秩父鉄道じゃなくて寄居鉄道になってるよ」

「やはりか、もしかしたらこの様な場合、考えられることは一つ」

「多分、この世界は多分、異世界!!」


主人公が最終的に導いたのは、この場所が異世界であること。そして、県名や市区町村が同じであり、地形も同じようだが、鉄道会社や建物は異なっていることであった。


「でも、異世界だとしても駅名と町名まで同じって……どうゆうことになるんだろうか」

「確かにね、波久礼駅と大里郡寄居町は現実でも存在するからね」

「そうだ、運転士に聞けばいいと思う」

「杉、運転士居ないよ……。それどころか車内に居るの僕たちだけだよ?」

「え?嘘でしょ?扉は開いてるの?」

ドアは開いてるか確認してないけど、多分開いてると思う」


主人公の言う通り、扉は開いていた。しかし、運転士が戻って来た。


「君たち、何処まで乗車?」

「寄居です」

「寄居か、この電車も寄居に終点だから少し待っててくれないかな?」

「今、35両編成の秩父行きが踏切で車と衝突する事故を起こしたから、一時停止しているだけだから、安全の確認が取れたら発車するからね」

「はい、了解しました」

「ところで、君たちは何処から来たの?」

「寄居町の桜沢と言う場所から来ました。丁度、今日は鉄道の撮影目的で三峰口まで撮影しに行って、その帰りです」


運転士は首を傾げていた。


「三峰口で撮影?」

「蒸気機関車でも撮影していたのかな?」

「はい、そうです!」

「何?君たちは撮り鉄?」

「はい、兄弟で撮り鉄をしています。僕たち結構の鉄マニ(鉄道マニア)なんで」

「お、撮り鉄か。実は私の子供も撮り鉄なんだよね」


此処から会話は盛り上がる。しかし、予想以上に事故の片付けの時間が掛かっていた。


「運転士さんは、鉄道の車両で一番好きなところはどんな部分なんですか?」

「私?私はもう一言、運転台だよ」

「やっぱり運転士さんは、運転台なんですか。僕はパンタグラフが好きです」

「あの伸びたり、縮んだりするところが好きなんです」

「あー、確かに居る。パンタグラフがある場所に行って撮影している人」

「運転士さん、車両では好みとかあるんですか?」

「あー、車両では東異世界旅客鉄道(異鉄)の車両で、確か、異鉄川手線の車両が好きだな」

「そんな鉄道あるんですか?」

「首都の方ではかなり有名だよ」


此処で主人公は思う。異鉄川手線ってまさかJR山手線かと……。


「僕はこの鉄道の車両が大好きです!」

「形式はあんまり分からないけど、なんか好き」

「この車両は2500形の2502号編成だよ」

「サハとかクハ、モハとかになると少しややこしくなるから、その話は置いといて」


此の今乗っている車両は2500形の2502号編成と言ったが、1つの車両ごとにモハとかクハ、サハとかに分かれる。この寄居鉄道の現在乗車中の車両だと、1両目がクモハ、2両目がモハ、3両目もモハ、4両目でサハ、5両目もモハ、6両目でモハ、7両目でサロ、8両目もサロ、9両目でサロハ、10両目でモハ、11両目もモハ、12両目・13両目・14両目・15両目はサハ、16両目はモハ、17両目もモハ、18両目はサロ、19両目はサロハ、20両目はモロハ、21両目・22両目はモハ、23両目・24両目・25両目・26両目はサハ、27両目はモハ、28両目はモロハ、29両目はサロ、30両目・31両目はモハ、32両目でクモハ。

・クハとは運転台付普通車

・モハとはモーター普通車

・クモハとは運転台付とモーター普通車

・サロとは中間車とグリーン*異世界ではブルー車

・サロハとは中間車とグリーン普通車*グリーン車と普通車は半分半分で使われることが多い

・モロハとはモーターでグリーン普通車*サロハと同じように半分半分で使われる。


「今、やっと踏切事故の安全確認が終わったみたいだから、発車準備するから、会話はまた後で」

「了解です!」

「ところで、お兄ちゃん、こんな32両もあって時間とか大丈夫何ですかね?」

「どうかなー、停車時間も長いし、長編成だからスピードが出ないと思うから、そんなに本数は無いと思うけど、どうなんかね?」

「ネットで寄居鉄道って調べれば出てくると思う?」

「流石にネットにはあるでしょう」

「そうだね、お兄ちゃん」


弟が検索したところ、取り敢えず時刻表はあったのだが、どんでもない本数だった。


「1時間の平均本数は10本!?」

「と言う事は6分に一本は来ると言う事でしょ?」

「確かに……計算だとそんなことになるのかな?」

「多分ね、もしも本当に6本だとしたら、寄居鉄道、どんだけ車両持ってるの?」

「32両編成が6本……いや、流石に10本程度は保有……となると合計320両?」

「私鉄で320両はやばい数だよ」

「でもまだ、2500系だけだから其れ以外の形式の車両も含めたらガチでやばいよ」

「想像だけど、全形式で600両程度はあると思う」

「いや、もう少し多く考えた方がいいから、全形式で980両くらいかな?」


兄弟で寄居鉄道の全形式の全両数を想像するが、量が多過ぎて分からない。


「お客様にお知らせします。只今から運転を再開しますので、お立ちのお客様は椅子に座るか手摺にお掴まり下さい」

「やっと発車するんだ」

「32両編成が発車する光景ってかなり珍しいな」


チャララララーン

まもなく2番線より各駅停車羽生行きが参ります。この列車は4つドア、32両編成です。次の駅は寄居です。

駅のアナウンスも鳴り出した。


「ところで、今調べたんだけど、この路線は寄居鉄道寄居本線って言うらしいよ」

「寄居鉄道の寄居本線?」


此のとき、主人公は思った。寄居鉄道寄居本線って、現実だったら秩父鉄道秩父本線じゃん……。


「因みにお兄ちゃん、寄居本線の路線距離は全長1500キロらしいよ」

「で、今検索したんだけど、波久礼から寄居に行くまで1時間も掛かるって」

「1駅の区間なのに、1時間も乗車するの!?何だか面倒いな」

「現実だったら3分で着く距離なのにね」

「杉、そもそも1時間掛かる理由って何?」

「路線距離が通常の3.9キロから、凡そ20倍の78キロの距離があるから1時間は掛かると思う」

「78キロ?7.8キロの間違いじゃなくて?」


1駅の区間が78キロもある為、移動には1時間掛かる。更に32両編成となる超長編成の為、スピードが落ちる原因もある(スピードが落ちても100km/hは出る)。


「まあ、今日はもう遅いから、明日じっくり考えよう」

「そうだね」

第一話はどうでしたでしょうか?まあ、鉄道関係の会話がメインでしたが、今後もこのような風になると思われます。なので、次話もお読みをお願いします。感想や評価もお願いします。では失礼しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ