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撮影スポット視察

どうも、謎の鉄道マニアと申します。そこら辺にいる普通の商業高校生です。

鉄道について、色々お話はしたいですが、本文を進めます。

なので、具体的な話は後にしますが、取り敢えず、秩父鉄道が好きな人とお考え下さい。


この小説の更新頻度は1週間に1回ほどです。


現在、この小説を読む方にお伝えします。

この小説は、現在、大規模な改稿をしております。なので、途中で内容が異なったりするので、予めご理解のほどよろしくお願い致します。改稿時間ですが、深夜がメインとなりますので、お読みのお客様には大変ご迷惑をおかけします。2018/01/05改稿一時終了

――——? あれ……三峰口駅周辺ってこんなにも田舎だったかな。


 列車の中で1人の青年は心の中で、この場所の事を思い出す。三峰口と言う名の駅の周辺で子供の時に過ごした面影。その時から、実に13年。久し振りにこの大地に足を踏み入れた。


――――でも、昔よりかは明るくなったのかな。


 それも、13年と言う歳月。当然、昔よりも明るくなる。だが、周辺の住民は年々減少気味。



 タタン……タタンタタン……タタンタタン……チャララララーン



「ご乗車お疲れさまでした。まもなく終点の三峰口、三峰口です。車内にお忘れ物の無いようにご支度下さい。本日も秩父鉄道をご利用いただきありがとうございました」


 列車内に駅放送が流れ始め、列車はホームへと進んでいく。

 留置線には自社車両と西武車両が平行して置かれている。 


「まもなく、三峰口、三峰口です。車内にお忘れ物のなさいませんよう、ご確認ください」


 車内に響くアナウンスとともに、列車はゆっくりとブレーキをかける。

すると、列車は滑らかとスピードを落とす。


「今日の予定は、三峰口の秩父鉄道車両公園で写真の枚数確保……か」


 写真家である青年は、写真の枚数確保のため、この駅に出向いた。それも、この三峰口みつみねぐちと言う駅の付近は、青年が幼い頃に過ごした地であって、馴染みがある駅でもあるから。別に写真の枚数が十分であれば、この地には来ていない。勿論の話だが、観光に来た訳ではない。あくまで撮影。


ーーーーもうホームか、一眼とスマホを用意っと。


青年の撮影機材は登場して間もない、最新の一眼レフカメラとスマホ。それぞれ、2台ずつ所持している。撮影には必要ないが、必須アイテムなどもいくつか所持している。その中でも特に目立つのは、ボロボロになった財布と無数の雑誌。三脚などの便利品は何個も所持していない。


シュゥゥーー……ピンポンピンポン


ホームと列車が接近し、微妙な位置関係で停車する。

そして、列車のドアが開閉する瞬間、各私鉄の独特なドア音を響かせる。

勿論、秩父鉄道も少々特徴的。


「さて、後尾に行き……先頭に行き……列車を撮影……あ、無理か」


青年は列車を降り、列車の後尾を見るが、自分と同じ年齢くらいの先客の集団。列車の先頭を見るが、数人の子供と大人の集団。しかも、駅舎から撮影する人もいる。


「それにしても、三峰口人多いな……休日なのに」


三峰口に人が多く居る理由は大体2つ。

一つ目「秩父鉄道車両公園」と言う公園が三峰口駅に隣接しているから(開閉時間あり)」

二つ目「秩父鉄道はSLを走らせているから(期間あり)」

特に、この二つの理由が重なる場合は要注意。更に要注意なのは、夏場の昼。暑いのは当然だが、SLの影響で更に暑くなると言う出来事が起きる。


「まあ、車両公園目的だから、別に構わないし」


青年の独り言に周りの人の視線が気になる。しかし、立ち止まらず、速攻で車両公園まで移動。




ーーーービビったな……バレたかと思った。



バレたら青年のターンは、終わりと言っても良いだろう。

別に殺人鬼や強盗犯と言う訳でない。ましては、俳優や芸人でもない。

一般のひと……いや、普通の写真家であるから。




「まあ、バレなければ、こっちのもんだし」


確かにそうかも知れない。ただ、三峰口と言う駅が「どんな駅なのか」と言うので大体が決まる。三峰口は

埼玉県秩父市に位置する秩父鉄道の駅であり、1日の平均利用者数は220人ほど。決して多くないのである。



「雑誌によると、古い電車と、貨車と、電気機関車が展示しているのか」


三峰口駅に隣接する、秩父鉄道車両公園には、たくさんの車両や貨車を展示しているほか、転車台が可動状態で残されており、パレオエクスプレスの運行日には間近で機回しを見学することが出来る。

また、園内には桜の木が植えられており、春の季節には花が咲く。



「やっぱり、桜があると、こんな構図かな」


青年は自分のオリジナルの構図で写真を撮り始める。

その際、遠くに行って撮影しては、戻って来たて撮影を何回も繰り返す。



その行動を約2時間。



「枚数500枚。構図的には問題が何箇所か見当たるけど、枚数的には十分かな」


枚数500枚と言うと、普通の人には考えられない枚数かも知れない。

しかし、写真家にとって、この枚数は少ないほう。有名な写真家にもなると、枚数1000枚でも足りない多いほどになる。

しかも、この枚数500枚や枚数1000枚と言う膨大な写真の枚数の中から、構図や配置、背景などが、上手く重なり合い、結びつく写真を1枚、2枚選び出す。



「ただ、目的はもう一つあるんだなぁ〜」



青年は独り言を言いながら、目的地へと向かう。



「つい、2時間前にチラ見したけど、やはり転車台は良い写真になる気がする」


しかし、転車台に行くと、既に家族連れや鉄道ファンが転車台を囲んでいた。



「チッ、客が邪魔すぎて撮影できんわ」


ーーーーうわぁ……悪質な鉄道ファン発見。



別に客が悪い訳ではない。と言うか、このような悪質な撮り鉄がし悪いのである。

別に客が転車台を囲んでいようが、写真が撮影出来ないと言う訳ではない。

必要最低限の構図や配置を覚えておけば、ある程度、上手な写真として成り立つ。



「ポォォォォーー」



「あ、SLが来た」


この時は子供の声だったが、SLと言う声とともに、客は一斉にSLに目を向ける。

勢いよく煙を上げ、三峰口に入線する姿。SLの大きい車輪が大地に轟を放つ。



「パレオエクスプレスか……。何ヶ月見てないんだろう」


家族連れはSLに目を向ける中、鉄道ファンは一眼やスマホ、デジカメなどで撮影している。

しかし、青年は家族連れと一緒にSLを見ていた。それも、青年はほぼ休憩なしで2、3時間撮影を続けている。そんな中、休憩しないでいると、そのうち目が疲れ、十分な写真を撮影できなくなるからと判断した。

もし、今も撮り続けていて、超重要なシーンが撮影出来なかったら、悲しいであろう。



「出来れば、乗りたかったなぁ」


青年は溜息を吐きながら、転車台へと向かうSLを見つめる。


しばらく見ていると、隣から、中学生くらいの男女の声がしてくる。


「希くん。今日も撮影するの?」

「少し、300枚くらい、撮影しようかなって思ってる」

「300枚か。まあ、頑張って!」

「勿論! 絶対、凄い写真を撮影してやるから!」

「本当? 毎回、適当な写真じゃん」

「いや、今回のは、違うから」


まあ、本物の写真家がここにいるけどね……。


青年は小さな声を溜息と共に吐いた。


すると、女性が青年の方をチラ見。別に何もしていないが、怪しまれることもなかった。

逆に嬉しそうな顔で「もしかして、彗星さん?」と言われ、多少ビビる青年。


「自分は彗星写真家ではないよ、普通の写真家」

「あ、ごめんない。つい、髪と声がにてるなぁって」


青年は中学生にあっさりと見抜かれた。それも、バレそうでバレたこの青年は、普通の写真家などでない。4歳の頃に一眼を持ち、僅か5歳で写真の構図や配置を理解し、6歳で写真の賞を撮る非凡な写真家なのである。小学生で全国写真展に入選し、中学生で国際にまで達している。しかも、20社ほどの出版社と出版契約をしており、認知度はとんでもなく高い。



「あ、別に気にしないで大丈夫だからね。似てるって良く言われるから」

「分かりました。失礼しました」


本物であるのに、嘘を付いてしまった自分に対し、少し反省した。

しかし、中学生に声だけでバレたと言うのは、今後、会話した場合にバレる危険性があったため、彗星はマスクをして、出来るだけ喋らないようにした。しかし、この行為が欠点だった。



「転車台は撮影したらすぐに帰るか」



彗星は荷物を置き、転車台にSLが入線してきたシーンを100枚、SLが転車台を使用している際に80枚、SLが退線したシーンを100枚と、合計280枚を撮影した。そして、すぐさま、バレないように駅に向かう。



「何とか、200枚は撮影できたけど、気になるのは視線か」



実は彗星が撮影していた時、偶然にも友人がいたのである。

別に友人が居ても何の問題もないのだが、友人は「彗星〜!」と叫んでしまったのである。

その影響か、SLより視線が熱い。



「うわぁー。SNSの拡散早いな」

「『三峰口駅に天才写真家、彗星が襲来」か。草だな」


彗星の携帯の通知音は後を絶えない。

もしかしたら、列車のジョイント音並かも知れない。


「もう、電源切ろ」


彗星は携帯の電源を切った。当然、通知音は収まる。だが、熱い視線はどうにもならない。



「帰りは5000系5003Fを予想。さて、あ、はい。7000系7002Fか」

「まあ、形式はどうでもいいや、更に人目が気になる前に帰ろう」


彗星は列車に乗車し、ゆっくり列車内で爆睡するのだった。

改稿後の小説ですが、前の小説と比べ、大体的に内容を変更致しました。特に、主人公の名前が「拓」から「彗星」になったのはお気づきだったでしょうか?

まだ、本文には入っていませんので、「魔法」や「超能力」などの異世界要素とかは出てきませんが、次話からは、しっかりありますので、お楽しみください。


因みに、改稿後の第1話を少しだけネタバレしますと、彗星が波久礼駅で起き、自宅に帰る話です。


最後

感想や評価をお願い致します。してもらう事で励みになります。


未改稿の第1話は内容が異なるため、出来るだけ、読むのはお控えください。2月1日以降、お読み下さい。

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