土人形師
いく千と言ってもいいくらいの土人形に対して応戦しているのは20人の兵士だけであるが、一人一人の力量が凄いもののようで一太刀でほふっていく。切られた土人形はそのまま崩れて土に戻ってその場に降り積もる。
個人個人の技量があるのはわかるが、どうしても数の暴力で押されている感があるが後方から広域殲滅魔法が放たれる。兵士の前方にちょうどいい感じで発展された魔法で大部分の土人形が減ったがまだ存在する土人形。それを見て焦りと苛立ちを感じて無意識で舌打ちしてしまう。
同僚の妹が作ってくれた補佐的な治療が付加されているブレスレッドも回数限定であるために小さな傷を治すために使うわけにはいかない。使うのはヤバイ傷だけだ。魔法で消されたとお思っていたが周りの土人形が減っているのに気がついてさらに舌打ちをする
目の前に現れたのは自分の得物と同じ剣を持った土人形が出現したのだ。動きも俺と同じ動きで攻撃してくる手を焼く相手だが倒したいと思って切り結ぶが同じ動きで同じ技量の物をどうやって倒そうと考えながら振るっていたせいか隙が現れたようで、土人形から致命傷を与えられそうになるが、終了の合図が鳴り響く。それを聞いた土人形はそのままの形で止まり崩れてていく。崩れた後に残る土が自然に魔法を施行していた人間のもとに戻っていく。
ホットしてそのまま座り込んでしまうが、同じように参加していた人間たちも座り込んでいるだろう。長く座り込んでいることはできない。訓練の反省会をするために
あー終わったと未だに恐怖を感じる戦訓練を終えて座り込みたい気分である。現場ではたぶん座り込んでいるだろうと思う。参加している兵士は大国であれば全て隊長クラスの人間である。国の面積は小さいが大きな国の間にあるために度々ちょっかいを掛けられている。大きな国同士の喧嘩というのもあるし、国の特産物を狙ってというのもある。大体は外交でどうにかなるが、それでも武力を持ってという国も少なからずあるので、その時のために訓練は欠かせないと言うのが国の重役たちの考えである。
本来は土人形は農作業の補佐や土木作業の補佐をするのものだ。私も土人形を思考する方の適正があるという判断をされてから、如何に効率的にできるだろうと考えるようにしていた。少ない小遣いをもとに資金を稼ぎ農家を買うため頑張た。一人では農家ができないが、土人形がいるから大丈夫だろうし必要な知識を学校で得ながら無駄なく操作できるように鍛練していた。自分である程度の判断ができる土人形がいいなーと工夫しているのを軍部にめをつけられた。
表向きというか大体は特殊な手法を使わない薬草を作ることだ。国指定の広大な農地で日常生活で使う高価ではない薬草を作っている。それで月に1回の訓練をすることとなっている。土人形には日々の訓練風景を記録する魔道具で蓄積した癖などを記録した魔石を埋め込んでの行うこととなっている。戦略もたてる軍師の癖やパターンを蓄積した魔石を使って軍師の土人形を使っているのでえぐい方法を使ったりして本当の洗浄さながらの練習ができるようになっているが、軍人ではない私的にはかなりのストレスとなっている
ストレス発散の為に農作業をしていると言っていいくらいだし訓練後日は恐怖のあまり動けなくなることだったあるが、そう言うときも土人形たちが私の指示にしたがって農作業をしてくれるため困ることはない。
便利で私はいなくてもいいのでは?と思ってしまうが、土人形を産み出して勝手に動くように魔力を流しているのは他ならぬ私である。能力的に劣っていると思うが、それでも私がいないと動けない土人形たちに嫉妬を感じることはない
訓練後は、魔力の染み込んでいる動かしやすい土を回収して物品庫にしまう。それが終われば普通に愚痴をいいに医務室へ向かう。
愚痴をしきりにこぼして睡眠導入剤をもらい部屋にかえってのんびりする。訓練が終わったらその日の仕事はないように配慮してもらっている。私みたいな土人形を扱う人がいればいつでも交換してあげるのにとも思いながら宛がわれている部屋でぼんやりしている
我が国の特産物である薬や薬効が少々あるお茶はこうして製造されて売買されている。珍しい薬草も緑の手と言われる特化魔法を使う人たちが栽培し製薬に特化した人たちが製造するため、うちの国で手に入らない薬はないと言われるくらいである
他の国々で緑の手や製薬特化の人たちは無能として差別されるということで、移民として流失してくる数が結構多いらしい。力が弱い緑の手の持ち主は土人形を得意とする人間と組んで農作業をしていることが多い。製薬特化の人も農家と手を組んで仕事をしている
私も国が指定した軍の薬畑を耕やしている。基本的に軍は傷薬があれば良いというので傷に効く薬を作っているが、傷と言っても結構な数の薬が存在するので栽培しないといけない薬草は結構ある。
以前は業者から買っていたのだが、それだと割高だということで私を雇っているというのが表向きである。
月1の訓練のために雇ってますとわ言えないし、データを蓄積するのは魔道具であるからその間に薬草を作っていればいいと言った感じである。一人で広大な薬草畑を管理しているので大変と言えば大変だが、それほど手がかからない薬草なのでそれほど気にならない。
ひとつの畑に必要な数の土人形を配置して水撒きや雑草をとったり収穫したりしている。土人形だから水まきは苦手であるが、水まき用の水に耐性がある土人形をつくっているので問題ないし。撒いている水は私が散水用に魔力を込めた魔石をしようしているので特に問題はない
適正はなくても使用できる魔法は多少あるためできる仕事である。毎日の仕事については報告書を書いているが、訓練以外の報告書はたぶん読まれていないだろうと思うが提出しなくては給与がもらえないという契約なので書いている
今日も特に問題なし。と書いているところに緑の手をまとめている人から声がかかる
「どうしました?」訪ねると他国の人間なのかカラフルな色の髪色をした人が申し訳なさそうに
「畑を増やしたいのでお力を」といってくる。新しい薬草を植え付けしたいのだろうが、国が用意してくれている畑では間に合わないということだろう。開墾していない土地はもう少しいあるらしくそこを開墾して畑にしたいが、どうしても力仕事はといってくる
何を言っているのだこいつはとは少し頭の片隅で思う。同じように畑仕事をしている人間が力仕事が苦手とかいってきたのだ。バカじゃないのか?と思うが緑の手は実際に普通の人よりは体力も筋力も少ないことが医学的にわかっているのでなんとも言えない
「上に掛け合ってからお願いします」断るとへこんでいるところを見ると既に上に掛け合っているのだろう
まあ、畑を耕し特殊な方法を必要としない広大な畑を一人で管理しているのだがら負担をこれ以上かけられないという判断は理解できるし良くわかっていると思う。土人形をひとつの畑に30体出して対応している畑を10ほど私が管理しているのだから。それに月1回の訓練では常に千体という兵士を作り上げて模擬戦をしているのだから魔力の消費は半端ないと考えてもらって間違いはない。そんな人間にさらに開拓用の土人形をといったら切れられると考えるのは妥当だと思う
ちなみに所属している軍は国軍であり常に100人前後の兵士がいる。その他に国境に接している場所に派遣されている国境警備隊というのがあって数年に1度勤務変更をかけて王都にいる兵と交換しているのである
新人は王都できっちり訓練を積んで国境警備を任せられる人間になってから交代要因となるので、国境警備をしたことがない人間はしたっぱということになる
話がそれた
常に一人で大規模に畑作業をしているので、軍としては人件費節約になるために無理をさせられないと考えているらしく。無茶振りをしてくることはないが唯一の救いである
「そう言うことで」と提出書類を出して部屋に戻る。部屋も2人部屋という軍の基本を無視した一人部屋である
非戦闘員が戦闘員と一緒に生活していくのはという考え方があるのだろうか?それとも待遇をよくしているという現れなのかわからないが。
食堂や風呂は共同なので、食事中にたまに絡まれたりするが、絡んでくるのは大体どうやったらいいのかという戦略上の質問や訓練についてのアドバイス立ったりする。魔道具を使って自分と同じ動きをする土人形を作るとしてもその動きを理解して動かしているのとただデータ通りに動かしているのとは違うらしく度々聞かれる
一応動かすために一通りデータ通りに土人形を動かした後に工夫をして本人にそっくりにしているので、動かしているときの気がついたことを説明しているが、それがアドバイスとなっているかどうかは不明だ
食堂でお酒を飲んでということは許可されていないために真面目な質問をもって絡んでくる人間以外はいないので不愉快をかんじだことはないが、これで酔っぱらいが絡んでくるという状況だったらすぐさま辞表を提出しているだろうと思う
「で?あの広域攻撃をどやって予想したんだ?消された土人形の数が予想した数より少なかったんだが」と聞かれたので
「一度資料で読んで前兆はわかっていましたので、ちょうどそっくりな土人形を作るのに不自然ではない程度の被害で収まるように避難させたりしていたんですが」と言えばどこの資料だよそれと突っ込みが入ってくるので
「え?軍の資料ですよ。攻撃魔法の効果と前兆を事細かく書いているのがあるんですよ。今度探してみてください」と兵士が立ち寄らない図書館にあった資料だといってみると変なかおをされた
「ちなみに攻撃についてもコツが書いてある資料があるので一読してみたらいかがでしょうか?」と言えばあり得ないというかおをしているが、何ででしょうか?
軍ですから、攻撃のコツとか書いている資料があってもおかしくないでしょうがと思いながらも食堂を後にする
資料を読んで自分なりのコツをつかむのもよし。先輩に指示をあおぐのもよしである。やり方は千差万別。十人十色であると考えながら自室に引きこもる




