召喚?
かなり短いです
何かの話で魂は千里の道も一瞬にして移動できると読んで書いたお話
やっと仕事が終わった。と駅の貸しロッカーに入れていたお泊まりセットを持っていって夜行列車に乗ろうとしたら目の前にはローブらしき物を着た人達が立っている。私の前に並んでいた年若い女性に何やら話しかけている。
意味がわからない。話している言語も唇の動きも私達の国とは違うようた。しかしながら話しかけられている年若い女性は意味がわかるようで驚いたりしている
なにが何だか解らないが情報だけはと思っていると
後方が騒がしくなった
後ろにドアがあるらしく侵入者が入って来たようだ。しかも大量に
驚いて見ていると一瞬の間にと言って良いくらいの短時間でローブらしき物を着た人達か捕縛されている。捕まえているのは手に剣を持った人達
所謂騎士のような甲冑を身に付けているので、警察と同じ様な昨日を持っている組織なんだろうと見てとれる
私達の事に気づいた人が何かを言った後にその上司らしき人間が近づいてきた。何度か話しかけられたが反応しない私をみて何やら呟いた後に
「言葉がわかるか?」と聞かれたので頷くと
「場所を変えて説明します」と連れ出された。ぐるぐると階段を登り出た場所は薄暗い牢獄のような場所
収監されるのか!と危惧したが違ったようでさらに奥?に行くと外に出た
居間まで居た場所は地下立ったようだ。
案内されたのは取り締まり室のような場所で国と名前を聞かれたので素直に言うと頭を抱えられた
「我々があそこに突入したのは違法召喚があると垂れ込みがありまして。召喚は違法であり罰せられる。ただし、召喚される条件に該当するものは言葉が通じるが巻き込まれた場合は言葉が通じないのです」
「つまりは」恐る恐る聞くと頷き
「巻き込まれたようですね」御愁傷様と言われても困る。少ない給料でチマチマ実家に帰るために貯金していたのに
「帰れるんでしょうか」訪ねると渋い顔をされた。あ、無理。無理なんだ。何のために頑張って仕事してきたのか。
「現在その方法はありません。それに」異分子である私を受け入れる体制もないと。そうか。
そうか。なら
「我が国では、遠い千里の距離さえ。時空・事態・世界を越える方法があるんですよ」
そういうと驚いたり顔になっている騎士?の腰にある剣を抜き自分のお腹を刺す。貫通させた剣を引き抜き喉へ。
痛み等感じない。刺した場所が熱く体は冷たい。体を支えれなくて地べたに倒れる自分のヒューヒューと言う呼吸音が耳障りだ
思うのはただひとつ。
魂だけになっても家に帰ると言うこと。瞼が落ちてくる
脳裏に浮かぶのは優しい笑顔でお帰りと温かく出迎えてくれる母親の姿
待ってて。
今帰るから。