引きこもり
のんびり山奥の家でお茶を啜っているとドアをノックして入ってきたのは薄汚い格好をした友人でもあり月に数回私に家族からの手紙を持ってきてくれるディークだ
お疲れ様と声をかけるとほんとによと軽口を叩きながら椅子に座り手紙を出してくる。お茶とお茶請けの菓子を出して契約妖精に客間を用意してもらう。
馴れているものでも丸2日掛かる山奥にすんでいるため今から降りろと言うのは酷だろうと言う配慮と山奥にいるため噂に疎くなっているので、情報収集をしたいがための処置である
目の前の友人は茶を飲みながら体に魔力を流して癒しをかけているようなのでまずは父からの手紙を読む
ある程度の役職についている父からは政治の動向が記してあった。14才離れた姉の娘の婚約者である第三王子が他の女に熱を上げ尚且つ隣国の第4王子と恋の鞘当てのために開戦しようとしたが、今までの仕事を放置していたために開戦できず尚且つ責任を取らせるために王族から除籍されて男爵を与えられて辺境の地に取り巻き共々送られたとのことが書かれていた。
上の王子や皇太子はちゃんとしているから大丈夫だろうし何かあったら姉の旦那様である公爵が何とかするだろうしな〜。そう考えて姪と姉に気晴らしになるような物を送ることにする
母からは姪の一件と10才離れた兄と6才離れた姉の子供が産まれたとのこと立ったので以前なんとなく作った赤ちゃん用の玩具を送ることにする。祝いの言葉はいつもと同じで悔いなき人生を。だ
それらを準備していると呆れたような顔をしている友達。
「プレゼント配送は別払いだろう?ならそんな顔するなや」友人に突っ込むと
「いや。ちょっと面倒だなと思ってよ」と笑っている
「で?なんかあったか?」と聞くと
「聞いていると思うが婚約破棄があったのとあわや戦争か!位だな大事は。除籍された元王子とその取り巻きが問題を起こしているみたいだが、まあ特に気にならない位だしな。後はお前を引きこもりからどうにかしたいと言う奴らが騒がしい位だが、お前の家族が首謀者を潰しにかかっているから問題ないだろう。お前が作る薬草は効能が良いからな独占したい人間が出てくるのは致し方がない」と笑っている
「薬草は契約した商人経由でちゃんと万人に届くようにしているから問題ないでしょ。つうか、強欲過ぎると身を滅ぼすだろうし王宮にも多少卸しているんだから文句は言わせない」
「まあな。引きこもりの条件で王宮に卸すのと定額で全国民が代えるようにしたんだっけか。王からもお墨付きをもらっている引きこもりにちょっかいをかける方もかける方だな」と頷いている友人と他わいのない話をしながら時間が過ぎていく
「気を付けろよ」と下山していく友人を玄関で見送り結界を強化する。私が張った結界を突破できるのは許可した人間だけだ。食べ物等は薬草を卸している商人に一括注文して転送してもらっている。生きた物は転送できないから人間が来ることは無いし間違って又は、計画的に転送陣に入っても送られてこない仕組みになっている
そもそも私が引きこもりになったのは、虐めが原因である。私の事が気に入らない婚約者とその友人達が酷い噂や暴力を奮ってきたので親に訴えて山奥に引っ込んだのだ。
流通していた私の薬草がいきなりストップしたことで、混乱したのが錬金術師や薬師。それらの方々から商品を買っていた傭兵や一般人。
今までの効果よりかなり落ちる商品しか流通しなくなって怒り狂った人々を落ち着かせるために勅命で薬草を卸す事が決まったが、私に勅命を渡す術はその当時なくて大変だったらしい
数ヶ月掛けて姉夫婦が勅命と回数限定の魔道具を持って来なかったら未だに混乱していただろう
虐め出来た人たちは混乱を生じさせたとして刑罰が課せられたらしい。そんな大それた事しなくても学校を追放とかしてくれる程度でいいと思うが、国の面子があるからと説明された記憶がある




