箱庭
暖かい日差しを浴びながらサンルームの端でのんびり窓の外で咲き乱れる薄い桜色の花弁を見ながらのんびり過ごす。学校の付属施設である寮の片隅にあるサンルームは訪れるものは居なくのんびり過ごせるし目の前には皆の憩いの場である花園があり四季折々の花が天候を気にせず楽しめる場所である。
寂れたサンルームを発見して掃除をしたり椅子やテーブルちょっと横になれる位のソファーベッドをチマチマ用意して衝立を玄関に見立て小さな靴入れを置きそこから8畳位の絨毯を引いている
壁側にソファーベッドを置き本棚をガラス側を背を向けた状態にしておいて日焼けを予防する。窓側には数段の棚を設置して薬草を植えている。
靴箱から少し離れた場所に椅子とテーブルを設置した。窓側の目線が気にならないかつソファーベッドとイスにちょうど良い角度に扇風機とポータブル暖房を設置した。サンルームだとしても寒いこともあるので、快適に過ごせるように
独りでお茶を楽しみながら花見をして昼には持ってきたお弁当を広げて舌鼓をうつ。やっぱりお高め弁当じゃくても大丈夫だったな。そう思いつつ咀嚼していると入り口が騒がしい
「本当に大丈夫か」との台詞と数人の足音が私のいるまったりスペースに向かってくる。
「本当に椅子とかあるんだから」と言う声がしたので数週間前の侵入者だと合点がつく
学校の施設であるサンルームを使用するのは無論問題ないが、他人が設置した備品を勝手に使用するのは頂けない。しかも、学校と寮母にはちゃんと私物を置くことを許可してもらっているし。使っていないときは邪魔にならないように片付けている。
私が使用しているスペースだとわかるように衝立も立てて間仕切りもしているのだから他人に文句を言われる筋合いはないので、堂々と無視して花見を継続していると
「ここだよ」と威張って言う声が聞こえたと同時に衝立が動き人が現れた
ジロッと視線を邪魔をしてきた人たちに一瞬転じ他のちに外に視線を戻した。私の行動をみて邪魔物は自分達だとわかってもらえれば幸いだ
「え?」とか「やっぱりな」と言う話し声が聞こえるのだが、内輪揉めは外でやってほしい煩わしいからと思いつつ菓子を楽しむ 。桜って綺麗だな
厳密には桜じゃないけどさ。明日の採取は桜擬きの採取をしようかな?確か在庫無くなったし
他に在庫が厳しいのはないかしら?明日の予定を考えながら煩いのをシャットアウトしていたのだが体を触られて驚いた
騒いでいた人達の一人が肩を叩いてきたのだ
「ここはお前のスペースか?」といきなり聞いてきたので
「家具と鉢植え・陣は私が学校と寮母に使用許可をもらって設置した私のスペースです。そこの衝立がおいてある場所からこちら側を私のスペースだと認識してもらっても間違いありませんが」と説明したらやはりかという顔をしているが勝手に人のスペースに入るなよとは思う
「すまなかった」と非難する視線を受けて謝罪するとすぐさま立ち退いてもらえて幸いだ。出ていった後で邪魔されないように陣を発動して結界をはる
その後チマチマとサンルームにものが運び入れられているようだ誰かが自分スペースを作っているのだろう。ある程度の広さがあるから別に問題ないだろうし何かあれば寮母や学校を通じて言ってくるだろう。
放課後、サンルームで勉強したり読書したりして過ごしていると周りがうるさくなった。数人の足音と凄いとの歓声。入り口付近のスペースを自分スペースにしていた人が居たから完成して友達に御披露目しているのだろう。共同スペースとして入り口・トイレ・流しがあるがそれ以外は学校と交渉したら自分スペースに出来る。共同スペースを他の人が使いやすいように配慮が必要だけど、一応間違えないように共同スペースとそこに行くための道を煉瓦をおいて目印にした。因みにこれは学校に話をして学校の関係者がしてくれたから文句を言わないだろうと思っていたが、彼処がいいとかいい始めたらしい
我が儘か!と思いつつも周りがどうにかするだろうとぼんやり過ごす




