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  作者: 桃花
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総会

婚約に失敗して数ヶ月。仕事も辞めてしまっていたので新しい仕事を探さないと行けないが、やりたくないなーとぼんやり縁側で過ごしていると叔父がきた

「玲、今暇だろう」と事情を知っている叔父からお願い事をされた

家の親戚たちは再従兄弟だとか従兄弟とかが結婚する率が高く血的には濃すぎす薄すぎすと一定の濃度を保っている家が多い。意図的にしているわけでは無いのだが何故かそうなってしまっている。そんな親戚たちは色々な地域に分布しており東西南北と中央に別れていて時々集まって情報交換している。就職とか結婚とか問題があった場合に相談したりするのが総会と言われていて叔父が出る番らしいが用事が出来たので出られない。暇な?私がいけば良い見たいな。

気分転換も意図しているのだろうと思い了承した

今回の会場は中央が用意したホテルである。遠い場所から来る人にも配慮して宿泊する場を確保している場合があるが今回はないらしい。移動費は総会用に積立てがあるのでそこから出してもらい目的地の東京に

会合場所近くの安いホテルに予約して一泊のつもりなのでバック1つで事足りる。ホテルに着いてひと休みしてからホテル付属のお店でご飯を食べてまったりしてると

「玲やん」と声がしたと思ったら対面式に座ったのは再従兄弟の恵だ。くりっとしたパッチリ目の可愛い系。私違って人付き合いが上手

「久しぶり」と答えてご飯を食べている私をみて変わらんね。とクスクス嬉しそうに笑った後にご飯を注文している。相席を許可した訳ではないが、何が情報を落としてくれるのだろう。

店員がいなくなった後に

「今回の議題知ってる?」と聞いてきたので首を横に振る。

「だろうね。じゃないとあんたは来ないだろうし。でも、あんたがきた方が一番手っ取り早いからな」そう言い説明してくれた。

あのバカ達がまたやらかした。と

我が親族は助け合いの精神で各地域にいる親族と連絡を取り合ったり譲歩しあったりしているだけで、誰か一人の。分かりやすく言えば本家がありそれを支える分家と言うシステムにはなっていない。しかしながら、それを理解できてない人間が中央にはいる。

なまじ頭の回転が早かったり要領が良かったりしたため誰も指摘しなかったらしい。それは周りが悪いからと理解できるように指導していたはずだが、何かやらかしたらしい

前回は、一人の女性を争って他家と恋の鞘当てをしたらしい。私も話を巻き込まれていたらしいがガン無視していたこととその時軽いいじめ(そいつが原因)で精神的にやばくて胃潰瘍になって入院中だったのでよくわからない。事後説明だったので把握しきれていないことが多い

「で?何やらかした」一応聞いてみる

「噂だと中央の信用問題」とのことだがよくわからんな。

「明日詳しくわかるから楽しみにしてて。でさ、あんた結婚しっぱいしたんでしょ?他のが煩いんだけど」

「うん。失敗した。それが何で煩くなる?私が結婚出来なくても問題ないでしょ?ちゃんと終わりにするつもりだし。姉たちは結婚してるんだから問題はないはず」

「だけどさ。北から南に誰も嫁に来てないからさ。南が期待してんのよ。玲が北から離れないの知ってるくせにだよ?バカだよね」

「無理だね。何かあれば直ぐに帰れる場所ならばまだしもね。南なんて遠すぎでしょ」笑いながら否定する私にだよね。とため息をつく恵

「家族のためなら死地にも行ける玲なのにね」

「志がないと折れるの速いで私は」返答すると

「そうだよね。それが玲だよね。文字通り死地と言われる扮装地域に言って民間人と仲良くなって潰すべきもの潰して帰ってきたくせに。高校の軽いいじめで入院しちゃうんだよね」と返ってくる

「そうそう。文字道理の死地は家族のため自分のために手を血に染めるのにもい問わず潰すべきものは潰してきたのに。守るものがないとすぐ死んじゃうの」そう答えて部屋に戻る

翌日指定されたホテルに行くと各地の親族が集まっていた。挨拶を交わし軽い情報交換してから本題に突入する。

「皆様に集まってもらいましたのには訳がありまして。中央の和希が女性を妊娠させてしまって。しかも他の婚約者である方を」

ざわつく会場。信用問題ってそこかよ。マジ最悪

「女性についての情報はないのですか?」聞いてしまう。別に中央為に働く気はないが一応

「女性は複数の男性と関係がある方で。婚約者さんも子供を引き取ってくれるなら不問とする。とおっしゃっていまして」

「ならば、子が居ない所に養子に出せば良いだろう。和希の方は処分として一切の縁を切って追放したら良いだろう」との参加者からの声が出て決定した。今回の件で職場から退職処分になっているらしいが、普通は親族に頼らず仕事も見つけるだろうし

成人した大の男が尻拭いを親にとかあり得なくない?と思いながら会場を後にする

時間が余ったのでパンダでも見に行くかと動物園に足を向けるが玄関で従兄弟とか再従兄弟に捕まり何故か新旧タワー巡りに付き合わされた。

「パンダが見たかったのに。それがダメならホワイトタイガー」呟く私に

「動物園は良いの。タワー巡りで運気アップだ!」て言っているがまあ、気がすむまで付き合いましょうか。

「新しいのは風。古いのは火だね。私はちなみに月だからあまり関係ないかしら?」ボソッと呟きつつ富士山を望遠鏡でみだりして自分なりに満喫する

「玲は時々居なくなる」と休んでいると怒られるが知らんがな。団体行動嫌いたし。わかってるじゃん。

解ってるけどさ!と探しにきた従兄弟にぶつくさ言われたが

「見てみな。キラキラしている感じがきれいだし。趣がある感じもして落ち着くね」と外に視線を転じさせる。ビルがキラキラしてきれいに見えるのも奥に山脈が見えるのも気に入った。

「玲はいつもそうだよね。で、どうすんの今回の件は」

「会議で決まったじゃないか縁を切ると。以前から南北は切り捨てているし東西は様子見といって実際には手を切っていたから後はお膝元の中央が手を切ればいいだけだろ?問題を起こしたら自分で決着をつけるのが礼儀ってもんだ」

「それで良いと思うの?何かあったらどうすんだよ」いつの間にか全員揃っている

「なんか起こる前に潰す。家の家族に故郷に手を出そうとした時点で潰す。ってか自分で潰れるから」

「はあ?何でだ」

「信用がおたら誰があれを雇う?頭の回転がいくら早くても女性問題で身を滅ぼすだろう相手を誰が雇う。しかも、ある意味不倫だからね」

「どの業界も取らないだろうか?」

「自分の職場でそんな人間に仕事を廻すかどうかだな」

「まず要らないな」

「だろうね。そんなもんさ。因果応報じゃいの?ま、どうでもいいけど」



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