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『明け』の明星(神代篇)  作者: どうしてリンコは赤いの?
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須磨寺(すまでら) 梓(あずさ)

須磨寺すまでら あずさ〉6月13日日曜日

須磨寺梓という女の子に出会ったのは、巫太郎が中等になってすぐだった。

【担任】

「……変な意地張りやがって。もう小学生じゃないんだぞ」

【担任】

「おい巫太郎。いつまで屁理屈を貫くつもりだ?」

【担任】

「廊下に立って、少し頭を冷やしてこい……」


【巫太郎】

「………」

【巫太郎】

「窓……」

【巫太郎】

「今日も晴れそうだな」

【???】

「ち、ちきしょうッ!どうしてバイトしちゃいけねぇんだッ!」

【???】

「だったらいつものように事情を作りますか?貧乏を装って――」

【???】

「いや。もっと手っ取り早く金を稼ぎたい。期限は今月中」

【???】

「そもそも何が目的なんです?」

【???】

「寝床を確保するんだよ」

【???】

「マイホームを、な」

【巫太郎】

「………」

【???】

「……この歳で秘密基地はちょっと、だ、ダサくないですか?」

【巫太郎】

「俺も交ぜてくれ」

【???】

「………」

【???】

「なんだ、いきなり。新手のサボりか?」

【???】

「って。こ、こいつ噂の神童巫太郎ですよッ!」

【???】

「知らん」

【???】

「顔の広さは姉貴を凌ぎますッ!」

【巫太郎】

「君が足軽役。こっちが御大将役ってわけね」

【???】

「てめぇ喧嘩売ってんのかァ?今すぐ外出ろ。外」

【???】

「まぁ待ちや。一つ質問をしたい」

【???】

「顔も利くか?」

【巫太郎】

「勝てたら答える」

【???】

「くっくっくっ、一年坊が。生意気な口を」

【巫太郎】

「こっちも一つ」

【巫太郎】

「何がしたい?」

【???】

「負かせたら嫌でも教えてやるよ」

【???】

「ついてこい」


【巫太郎】

「………」

【???】

「………」

【???】

「やっぱり姉貴が出るまでもねぇ。オレがボコボコにしてやりますよ」

ボリッ!ボリッ!ボリッ!

【巫太郎】

「ナメてんのか?公衆電話に謝れ」

【???】

「………」

【???】

「下がれ」

【巫太郎】

「冷めちまうだろうが。せっかくの雰囲気がよぉ」

【???】

「なーに、今の今まで女なんてやってきてねぇから冷めはしないさ」

【巫太郎】

「ますます気に入った。それで互いに弱点は無しだ」


【???】

「はぁはぁ……」

【巫太郎】

「はぁはぁ……」

【巫太郎】

「(ふぅ……暮れなずむか)」

バタンッ!

【???】

「ったくよぉ……いい根性してるぜ……はぁはぁ……ここまでアタシを本気にさせるとは」

【???】

「おいタバコ」

【???】

「どうぞ」

【???】

「ふぅ~……あれ?」

【???】

「落としましたよ」

【???】

「それだけじゃねぇ」

【???】

「え?」

バタンッ!

【???】

「あ、姉貴ッ!」

【???】

「ば、バーロォ……笑ってんじゃ……ねぇよ……」


【巫太郎&???&???】

「ははははは」

【巫太郎】

「お、おかくしくて腹が痛いッ!これといって錦を飾りたいわけでもないのに親と縁を切るオチ付きじゃ誰だって――」

【???】

「ネタじゃねぇ。アタシはこの歳で自立してぇんだ」

【巫太郎】

「………」

【巫太郎】

「アパートなら家賃は払えるし、契約だって誤魔化せば何とかなる。いかがでしょう?」

【???】

「お前は意志を甘く見てる」

【巫太郎】

「ではもう一つだけ。一か月程度なら無難にホテルで宜しいかと」

【???】

「おい」

【巫太郎】

「何だ足軽?」

【???】

「姉貴は手先が器用なんだよ」

【巫太郎】

「つまり?」

【???】

「自分で建てようとしてんだよ」

【巫太郎】

「本当ですかい?」

【???】

「………」

【巫太郎】

「俺も一肌脱ぎますよ。仲間に入れて下さい」

【???】

「あのよぉ~、蒸し返してわりぃんだけど、さっきアタシに負けたよな……?」

【巫太郎】

「親方の指示には的確に応えますけど?」

【???】

「そうかい。ならこれを一口で飲んでもらおうか」

【巫太郎】

「そうこなくちゃッ!へへっ、今夜は飲み明かしましょう♪」


【???】

「す、すいません姉貴ッ!あっちでのびてます」

【???】

「おう寝てろ……ったく、情けないやろうだ」

【巫太郎】

「足軽ですから」

【???】

「巫太郎。お前兄弟はいるのか?」

【巫太郎】

「急にどうしたんです?」

【???】

「いるのかいないのか」

【巫太郎】

「妹が一人。義理なんですけどね」

【???】

「ぎ…り…?」

【???】

「怪しいにおいがプンプンしますね」

【巫太郎】

「仰るとおり、俺自身が養女になってくれと懇願しましたから」

【???】

「ちょっと待ってくれよ。そこまで、そこまでして留めたかったってことは将来的に――」

【巫太郎】

「そんなんじゃないですよ。一人っ子が嫌だっただけです」

【???】

「嘘だな」

【???】

「みえみえですよね」

【巫太郎】

「世界は広過ぎる。到底イメージが追いつかない」

【巫太郎】

「追いつかないと言ってるのに、現実にするからガキのようにハシャいでしまう」

【巫太郎】

「それが俺なんです」

【???】

「………」

【???】

「やってみるか?」

【巫太郎】

「馬鹿なことはいつ何時も大事にしなくては」

【???】

「よく言ったッ!よしッ!早速明日から行動開始だ」


【???】

「いけいけそこだッ!そのまま逃げ切れッ!」

【巫太郎】

「……はは、一獲千金にまさか競馬を選ぶとは思いもよらなんだ」

【???】

「へへっ、生き物にはコンディションは付きものなんだよ。利用しない不良なんていねぇさ」

【巫太郎】

「ふむ。手段は問わずか。まぁ競輪や競艇にしなかったのは評価できるが……」

【???】

「ねぇもんはつかえねぇ。それよりお前も祈れっての」


【???】

「はは、宵越しの金は持たねぇ主義でよぉ~」

【巫太郎】

「となれば一日で稼ぎから、材木費の支払いまでこなさいといけませんね」

【???】

「てめぇ新入りのくせして、なにさっきから生意気な口叩いてやがるッ!」

【???】

「おいおいやめねぇか。結果が全てだ。そういきり立つな」

【???】

「し、しかし……」

【???】

「どうやって儲ける?」

【???】

「あ、姉貴ッ!」

【???】

「おめぇは少し黙ってろ」

【???】

「………」

【巫太郎】

「金持ちを狙う」

【???】

「ッ!?」

【???】

「わりぃ巫太郎。カツアゲはお断りしてるんだ。他の方法にしてくれや」

【巫太郎】

「金を持ってないと払えない」

【巫太郎】

「ルールを変えたかったから権限を持たせるように」

【巫太郎】

「つまり金持ちに求めさせるにはどうすべきかを考える」

【巫太郎】

「予告ホームランはお嫌いで?」

【???】

「………」

【???】

「……はは、何を言うかと思えば。お前イッちまってんのか?それができりゃこの世に谷はいらねぇんだよ」

【巫太郎】

「人生山あり谷ありだという決め付けが、こうも性を封じ込める役割を担っているとは末すらあったもんじゃねぇわなぁ……」

【???】

「は?」

【巫太郎】

「したくはないのか?本気でしたいと思うなら、できるできないという考え方はさっさとシュレッダーに放り込んだ方がいい」

【???】

「………」

【巫太郎】

「誰か心当たりは……?標的を絞らなければ先に進めない」

【???】

「………」

【???】

「まともじゃねぇ……何を仕出かすかわからないようなヤツとつるむほどオレはおちてぇねぇ。おちねぇッ!」

【???】

「か、考え直して下さいッ!これ以上関わらない方が――」

【???】

「足軽」

【???】

「へ?」

【???】

「お前”男”をやってるか?」

【???】

「質問の意味がわからねぇというならずっと足軽でいろ」

【???】

「ある。こいつだ」

【巫太郎】

「最初が灯台下暗しでよかった。さすが姉貴だ」

【???】

「新築に住んでやがる」

【巫太郎】

「心地良いそよ風が吹いてきましたね」

【巫太郎】

「さ、きっかけ作りは俺に任せて、早くこの場を後にしましょう」

【???】

「こらっお前達ッ!」

【???】

「うッ!?」

【警備員】

「……やはりそうか。未成年は立入禁止。知ってるよな?」

【巫太郎】

「………」

【???】

「巫太郎」

【???】

「警備員も職質は許されているのか?権限は与えられているのか?」

【巫太郎】

「……一般私人とはいえ、ここは警備に関係した場所ですから」

【警備員】

「ついてきなさい」

【???】

「お、おいッ!ちょっと待ってくれ。中身をまだ確認してないだろ?今証拠見せるって」

【警備員】

「必要ない」

【???】

「せっかちだな。決め付けは後悔するぞ?確かここに……ほら、あったあった」

【警備員】

「何だね。これは……?」

【???】

「投票券ですが?」

【???】

「姉貴……」

【警備員】

「一緒に来てもらおうか」

【???】

「……ちッ!」

【巫太郎】

「単勝狙いでいいんだよ」

【警備員】

「……ん?」

【???】

「つ、捕まえてくれッ!」

【???】

「この隙にズラかるぞ。お前ら」

【巫太郎】

「………」

自分はこれを恐れていた。

懐かしさに浸れる反面、過去を振り返ると、さりげなく疑わせようとする誰かの悪戯に。

しまいにこう思ってしまう。

万馬券の窃盗犯を、確認しとくべきだったと。

青空が自分から目を離すとは思えない。

かといって、警戒を怠ったわけでもない。

常に見られてるような気が、その時は感じられなかったのだ。

言い訳は……

基本的にした方がいい。

まず自分は護れる。

この窃盗犯が仮に青空だと仮定したならば、なるべくしてなったということ。

猿芝居だったということ。

わざわざ借りを与えてやったということ。

【カズ】

「監査委員長。青空を見て……」

【カズ】

「……イライラするでしょ?」

【カズ】

「あのさ、そんなに抑え込まなくてもいいと思うけどなぁ~。何だか自分がかわいそう。一気に開放しちゃえばそのモヤモヤは消えちゃうのに」

【カズ】

「ま、あなたは私じゃないんだし、あなたがよければ、それで、いいんじゃない」

【カズ】

「誰だってそうしたいからその選択肢を選ぶんでしょ?なら私に否定する権利なんてないもん。アドバイスだって――ッ!?」

【カズ】

「そっかぁッ!誰も権利を持てやしないから、こうもあれこれ言うんだ。言えるって思えるんだ」

【カズ】

「曖昧を利用するんだ」

【カズ】

「たとえ相手の気持ちを汲んでいたとしても、事後の責任は一切おいかねますってつっぱねるくせにねぇ」

【カズ】

「現実という結果で取れないなら転嫁するのと同じことなんだよ」

【カズ】

「言葉の重み。行動の重みを知って生きてる主人公はやっぱり巫女ちゃんしかいないよ♪にゃは♪」

【カズ】

「………」

【カズ】

「確かに。確かに過去に何回か、ちょっとした悪戯心で青空の真似をしたことはあるよ。あるけどさ……」

【カズ】

「青空の、青空の心の声がこうもリアルに――これも長年つるんでやった賜物ってヤツなんかねぇ~」

【カズ】

「……いやいや、自分は信じない。そもそも仮定に限るわけで現実じゃない」

【カズ】

「繰り返してもいない……」

【梓】

「用意されて自己分析するようじゃもう死んでるって、誰が教えてくれたんだっけ?」

【巫太郎】

「さあ……足軽じゃねぇ?」

【梓】

「今となっちゃどうでもいいって話か」

【巫太郎】

「………」

【???】

「あ、姉貴ッ!」

【梓】

「アタシは警察官になる」

【梓】

「それまでお別れだ。お前ら」

【梓】

「新学期から自由に青春しろ。意志とか伝統とかの引き継ぎは無い」

【巫太郎】

「あ、梓姉ちゃんッ!」

【梓】

「求めさせる」

【梓】

「には打ってつけの職業だろ~?巫太郎」

【巫太郎】

「ああ。ピッタリに決まってる」

【梓】

「くっくっくっ。なってもねぇのに笑いがとまんねぇ。裏でおもいっきり稼げると思うと」

【梓】

「その暁にはお前らに欲しいものを何でも買ってやるぞ~ッ!」

【巫太郎】

「何もいらねぇっての」

【梓】

「警察官~♪警察官がアタシの天職~♪ひゃっほッ!そんじゃあなお前らッ!!」

【???】

「……ありゃ、なっても馬耳東風だな」

【巫太郎】

「アレを目の当たりにしてお前もなれるに一票かよ」

【???】

「葛藤でもしてくれたら少しは悩んだかもしれねぇが……」

【巫太郎】

「………」

【???】

「どうした?」

【巫太郎】

「俺がリーダーな」

【???】

「て、てめぇッ!さらっと立候補して、さくっと決めるなんてきたねぇぞッ!ちょい面かせやッ!」

【巫太郎】

「……はいはい。リーダーははじめからコウジセンパイです。解ってますって」


【巫太郎】

「あ、梓姉ちゃんが桜麗町に帰ってくるッ!?本気かオヤジッ!」

【八百屋のオヤジ】

「情報源は情報屋のオヤジだからな。間違いはねぇはずだぜ」

【巫太郎】

「ああ。信じるよ」

【巫太郎】

「……それよりお前らって秘密結社だったか?」

【八百屋のオヤジ】

「なに言ってやがんだ。それじゃ誰も足を運んじゃくれねぇだろ」

【八百屋のオヤジ】

「このご時世、なんてたって情報が武器よ」

【八百屋のオヤジ】

「ましてや商店街が生き残るには斬新な試み一つでな、大当たりすることだってなきにしもあらず――」

【巫太郎】

「オヤジッ!ツッコミ希望は商店街革命かギャンブル中毒、どっちかにしてくれッ!」

【八百屋のオヤジ】

「なにをえらそうに。おめぇはちっと知恵を絞れってんだい。この生まれ育った桜麗商店街に恩返ししてみろ」

【巫太郎】

「んで、いつどこに配属されるんだ?」

【八百屋のオヤジ】

「けっ、そんなこと知るか。何か所あるどこかの駐在所だろ。なんせ地域課だったみたいだからよ」

【巫太郎】

「だった?」

【八百屋のオヤジ】

「本人は刑事課希望だったんだと」

【巫太郎】

「(上は地域課の方が貢献できると判断したわけか……)」

【八百屋のオヤジ】

「お前ら桜麗町のトラブルメーカーがまた組み合わさるとはおぞましくていけねぇや。思わず身震いしちまう」

【巫太郎】

「それはどうかな?」

【八百屋のオヤジ】

「なんだと?」

【巫太郎】

「知名度や評判は変わらなくても、人ってのは変わるもんだ」

【巫太郎】

「って。変わりたくても変われない相手に言っても、嫌味にしか聞こえないか」

【巫太郎】

「ほらっ、客だぞオヤジ」

【八百屋のオヤジ】

「い、いらっしゃいッ!なにいたしやしょう?」

【巫太郎】

「さーて、今度は何を仕出かしてくれるかな」

【近所のばっちゃん】

「なんでぇ、どこの二枚目かと思ったらでこ坊か。見ない間に大きくなったねぇ」

【巫太郎】

「お願いだから、その歳になってすることがないなんて言わないでくれよな」

【巫太郎】

「若者は高齢者の生き様を見て育つんだから、さ。ばっちゃん」


”あなたのイチバン身近な警察官”

梓姉ちゃんは上司とのパトロールの最中、ポストが置かれる一軒一軒に自分の名刺を投函したのだった。

初出勤の日に謹慎処分を受けることに。

自分がからかいに行ったのは、もちろん解けてからである。

【梓】

「自分の育て方?」

【巫太郎】

「一所懸命やった結果で知るより、俺も故意に失敗を促すって言ってんだ。自分に解らせるためにはな」

【巫太郎】

「考えってみろって。選択が違えど、辿り着く道は同じなんだ。後ろを向く必要は全くねぇ」

【梓】

「……高三ともなると、第一声からアタシに意見するんだな」

【巫太郎】

「………」

【梓】

「サプライズは用意してないのか?らしくねぇんじゃね?巫太郎」

【巫太郎】

「てめぇだよ。てめぇ」

【梓】

「あぁん?」

【巫太郎】

「何が後悔させようとはするなだッ!?するまでもねぇじゃねぇかよ」

【梓】

「………」

【巫太郎】

「………」

【梓】

「……はぁ」

【梓】

「……ったく、ごちゃごちゃうるせぇな。ちっとも落ち込んじゃいねぇよ。失敗は誰にでもある」

【梓】

「それよりお前に励まされる方が……アタシも堕ちたもんだよまったく」

【巫太郎】

「そう思ったんならそうなんだろう」

【梓】

「あっそ。で?」

【梓】

「変わらないようにみえて、実はお前も変わったのか~?冷たくなったような気がするぞ」

【巫太郎】

「だったらどうだってんだい?俺が変わったところでブレるタマじゃなかっただろ」

【巫太郎】

「梓姉ちゃんは夢を叶えて帰ってきた。もうやりたいことをやればいいんだ」

【巫太郎】

「後は俺が、すぐ駆けつけられる準備をするだけ」

【巫太郎】

「梓姉ちゃんも笑顔にするため」

【梓】

「………」

【巫太郎】

「あ、そうそう。職質はくれぐれも他の警官でお願いしますぜ♪」

【梓】

「………」

【梓】

「巫太郎」

【梓】

「逢わないは卑怯か?」

【巫太郎】

「ちっとも」

【巫太郎】

「梓姉ちゃんも”持ってる”」

【巫太郎】

「好き嫌いはあっても、とことん信じろや……」

【梓】

「………」

【梓】

「アタシもふざけた不良仲間を持ったもんだ。これじゃどっちが上かわからん」

【巫太郎】

「だとしても、いつでも駆けつける。仲間のためなら。だろ?」

それからというもの。

梓姉ちゃんにばったり出会っても、馬鹿げた思い出話で盛り上がるだけであった。

ただ笑って繋いでいる感じだった。

それは終わりまで変わることはなく、

高等上級の年、1月13日においても……。

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