序章
えーっと、段落を作る際、一マス空けをしておりません。
「それ」は突然起こった。
地は割け、海は割れ、山は砕けるなどということはまったくなかったが。
ただ、彼の目の前にあった、山積みのエロ本が、「なにか」によって、こう・・・、
「貫かれた」
彼は困惑した。目の前に起こっていることがあまりにも常識を逸脱しているためだ。
彼はその本を貫いているものは何かを確認するために立ち上がろうとした。そのとき。突き刺さっている「何か」が動いた。彼の動きにあわせて。そのとき彼は自分の手が重いことに気がついた。そこにあったのは。
手。
そう。手。
しかし、その形は、もともとのそれを大きく上回る大きさと重さ、そしてその「形」が問題なのだ。
それは、「刀」だった。夕日が差し込み、やや赤くそまった部屋の中で、「刀」は輝くほどの光を放ち、銀色のシルエットを完成させていた。
彼はがんばってその刀(手が変形した)を抜きあらためてその姿を確認した。
変形、変質、変色は大体手首の少し前からあり、手首から先は完全に刀となっていた。
長さおよそ一メートル、それなのになぜか重さはさして感じない。
彼は困惑しながらも、何か得体の知れないものが近づいていることを本能的にそのとき感じた。
そう、これはある人間の ある物語である。
こんなことがあればいいなぁとおもい書き綴った今、いつ終わるかわかりませんがお付き合いしていただければ幸いです。