溺れる者は縋れる藁を選べない

　これも好きなことわざのパロディ。

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　ブラックリストの筆頭に名前の躍(おど)る悪童が

　もちあわせてる仏心(ほとけごころ)も三度まで

　この次はないな

　憐(あわ)れみの右手と慈(いつく)しみの左手

　どっちがさしのべられたのか にぎりかえすまえに

　その顔色をうかがってみろと

　言ってやりたいところだけれど

　溺(おぼ)れる者は縋(すが)れる藁(わら)を選べない

　命ひとつ助かりゃぼろ儲(もう)け

　あとでツケがこようと むしろ釣りがくる

　フラッシュバックの追憶に背すじをのばす模範囚

　育(はぐく)んできた馬鹿正直も三度まで

　これきりにしよう

　切り札は右手で隠し玉は左手

　どっちをさきに使うべきか たずねられるまえに

　足が着くのか たしかめてみろと

　言ってやろうか迷ったものの

　溺(おぼ)れる者は縋(すが)れる藁(わら)を選べない

　膝丈(ひざたけ)の浅瀬にも蟻地獄

　立てる爪も無けりゃ 頼る杖もねえ

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　つぎのことわざは、何にしよう？

制作：ひだまりのねこ先生