前へ目次 次へ 8/36 第8話 無情 「ふぅ、一晩泣いて吹っ切れた!!!」 今の河田は「負けた」ということよりも「グロリアの道がひらけた」という感情のほうが遥かに強い しかももう一つ厩務員からいいことを聞けたのだ、それは「堀井さんがダービーの直線で泣いていた」ということだ。あの人は意外と人情に熱いところがあるのだろう。冷静になれば「全権を委ねる」という言葉は「勝手にやれ」というよりも「頑張れ」の方だったのかもしれない。 「俺はもっと頑張らないとな!」 そう言うと河田はグロリアの下へと向かった。