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黄金旅路〜輝きをこの手に〜  作者: スシ郎本店
第一章 シルバーコレクター
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第5話 第44回ニュージランドトロフィー

第44回ニュージランドトロフィー(GⅡ)中山芝1600M 三歳限定

1 エポティクス    H.マスケ

2 フルーテッドベゼル 祭田極方

3 コートルゼルテリア 田所裕二

4 スイートガール   佐久間大介

5 レッドアラート   O.テリエ

6 ルフティベア    武勇

7 ガンコチャン    K.ゴーン

8 ミスタービーン   O.マフィン

9 グロリアドーロ   近藤流清

10 ゴールドタッソ   河和田裕太

11 ドゥラストーレス  R.メーア

12 グランプリキング  桜田健介

13 地イリーガルハイ  山本幹太

本馬場入場が始まる、各馬誘導馬の後に続いていくがたった1頭だけスタンドに向かって来る馬がいた。




金色の馬体、黒地に赤のクロスの勝負服、それはまごうことなきグロリアだった。




「頼むぞグロリア、ここでせめて三着以内に入れば出走権が入る、そうすりゃお前もGⅠ出れるぞ。」




河田がそう言うとグロリアは返し馬へと向かっていった。まるで言葉を理解しているかのように。




返し馬が終わり出走馬たちがゲート前でぐるぐると輪乗りを行っている。




ファンファーレが鳴り続々とゲートにドゥラストーレスから始まり奇数番、偶数番と馬たちが入っていく。




「最後に大外イリーガルハイ収まって、スタートしました!揃ったスタートを切りました、さぁ先頭行く構えは12番のグランプリキングがハナを主張、そして外からはゴールドタッソすぅーと位置を上げてきたのはなんとドゥラストーレスかかっているのか騎手の策略家かメーア騎手奇策に出たか!!先頭は11番のドゥラストーレスです。」




場内からは悲鳴が上がった、なんとドゥラストーレスが先頭に立ったのだ、それだけならいつものことで雑魚に等しい馬が無謀な逃げの手をうっただけともとれる、しかしここまで連勝中のゴールドタッソは前に馬がいると著しく気分を害し走る気が失せる。そのため単勝オッズ4.3倍の馬が見事オッズ120.3倍の馬に潰されたとも言えるだろう。




場内からは「ドゥラーやっちまえ!!!!」の声や「やめろぉぉぉ!!ゴールド!!走れぇぇぇぇ!!!」という叫び声、しかしそんなものは無視して先頭はドゥラストーレスである。




「先頭行くドゥラストーレス暴走ペース残り1000mの標識を通過、2番手にはゴールドタッソですがその差は縮まっている!グランプリキングは三番手外にはスイートガール2歳女王内にルフティベアで半馬身空いてコートルゼルテリアとエポティクスそろそろ行くでしょうか、3コーナーカーブして粘るドゥラストーレス手応え抜群でコーナーをカーブしていきます!後続はルフティベアとレッドアラート」




そのことグロリアドーロは前走と同じ依然として最後方であった。




「まだいい、お前にはその足がある、勝負は400を切ってからだ。」と近藤は馬上でなだめながら手綱を持っている。




「先頭ドゥラストーレスが逃げ切るか!!外からはルフティベアスイートガールは手応え悪い!ゴールドタッソは後方4番手そしてスイートガールなんと最後方になってしまった!!そしてキタキタグロリアドーロだ!!グロリアドーロが前に並ぶぞ!」




近藤は1発2発とムチを入れた、すでに前を捉える構えだ。しかしその瞬間.....................




「おぉっとグロリアドーロ逸走!!!故障でしょうか!コーナーをまがらすに失速しました!!」




グロリアはコーナーを曲がらすに2000M発走地点らへんでぽつんと止まっていた、「故障発生」と場内にいた全員が思った。




「先頭はドゥラストーレス!外からはルフティベア2頭の争いだ!スイートガールは後方2番手沈んでしまった!ドゥラストーレスが半馬身リードしている!外からルフティ間を割ってはグランプリキングがもう一度やってきたあと200m!外からなんか来たぞ!!グロリアドーロ!グロリアドーロ!?なんとグロリアドーロが迫ってきているが先頭はドゥラストーレス!2番手ルフティベア追ってきているグロリアドーロは三番手争いだ!先頭ドゥラストーレス1着でゴールイン!なんと11番人気の大金星!ドゥラストーレス1着です!2着にはルフティベア、三着は...無茶苦茶な競馬をしたグロリアドーロ...ですがやはり審議の青いランプが灯っています。」




「入線順でのオッズをお伝えします。単勝はドゥラストーレスで120.3倍馬単は..............................」




河田の顔は真っ青、優先出走権よりも...あんな滅茶苦茶な競馬をしたからには体にものすごい負担がかかっているはず。




そんなことをもんもんと河田は考えていた、すると場内にアナウンスが入った。




《お知らせいたします、中山競馬第11Rで近藤流清騎手騎乗の9番グロリアドーロ号は他馬に関係なく4コーナーを曲がらずに逸走し2000M発走地点で立ち止まりました。なお他馬への被害は確認されなかったため着順は入線順で確定となります。》




その放送を聞いた瞬間河田は安堵した、しかし次の瞬間考えた。




「こんな無茶苦茶な場内アナウンスなんてあるのか...そもそも直線310Mの短い中山で途中で立ち止まってからあの坂を越えて三着に入り込むとは.....こいつはやっぱりGⅠを、もはや海外のGⅠを取れる馬だったかもしれないぞ!!.......................それはそれとして絶対勧告来るだろうな、とりあえず検量室の方へ行こう。」




喜びと驚きの混じった河田の背を向けた先には青文字でターフビジョンにくっきりと


①  11 ドゥラストーレス   


 1


②  6  ルフティベア


 1/2


③  9  グロリアドーロ


の文字が写っていた。

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