第31話Grand・Prix
第70回有馬記念(GⅠ)中山芝2500M(良)
1 スターライトビート 武勇
2 ニューストーン 祭田極方
3 サクララウンディ 西園寺結城
4 キルテッドスキル 合田かのん
5 スターズオンアイス H.マスケ
6 ハンドレッドアイ 田中介
7 ヴァヴェガ C.ルメイラ
8 サンデースター K.ミュラー
9 ヒーゴットガン 田所浩二
10 ジャパーン K.レーン
11 ニューデイズ S.アツキ
12 マイルスマイルス 柴崎浩太郎
13 レガレプロフェンド 望月柚子木
14 シランガナ 堺流清
15 ミスタースタリオン 堀井正太郎
16 グロリアドーロ 近藤流清
「俺はスターライトとヴァヴェガの馬単に15万円ぶっこむわ」
「俺はスターとヴァヴェガの応援馬券に片方ずつ5万はぶっこむね」
「俺は三連単1・7→1・7→全部で合計50万円買うわ」
という声が所々から聞こえてくる中山競馬場、三冠馬スターライトビート、二冠馬ヴァヴェガの引退レースということもあり場内は満員、JRAは急遽全国の映画館でのパブリックビューイングを開催、さらにはグリーンチャンネルも本日限定で会員登録無しで有馬記念のレースを配信するという事態に発展している。
パドックでの各馬の様子はこれと言って変わりない、圧倒的一番人気スターライトビートとそれに並ぶ勢いの2番人気ヴァヴェガは「これが最後のレース」と理解しているのか体の芯から闘魂がみなぎっているようだ。
そしてグロリアドーロはいつも通り厩務員の指示に従わず必死に反抗しようとしている。なお単勝オッズは43.9倍で、複勝が単勝より売れているのは「一着はないだろうけど馬券内には入るだろう」という観客たちの意見をそのまま反映しているようだ。
《寒風突き刺す冬の中山に伝説の三冠馬とGⅠ5勝馬のラストラン、それに待ったをかける者たちが集いました。伝説の風格か!それとも挑戦者の根性か!!第70回有馬記念本馬場入場です》
グランプリロードを誘導馬が先導していきその後ろからゆっくりと優駿たちが馬場に入っていく。
8枠16番だろうが知らん、頼むぞグロリア
河田は一人で願った。
《それでは陸上自衛隊中央音楽隊の皆様によるファンファーレです》
場内の拍手がファンファーレが始まるにつれて統一され徐々に早くなり、最後は大きな大きな拍手へと変わる。
《これが伝説2頭のラストランです、一番人気は三冠馬凱旋門2着帰りのスターライトビートです、2番人気もラストランのGⅠ5勝馬ヴァヴェガです、3番人気には今年の2冠馬マイルスマイルスです。》
各馬がゆっくりとゲートに入る、グロリアも馬場に入り落ち着きを取り戻し今では近藤の指示に従っている
《最後に大外16番のグロリアドーロが入って、さぁ年末総決算有馬記念!!!!》
場内の熱気が高まっていく、そしてその熱気をさらに上げる点火役となる「ガコンッ」というゲートの音。
《第70回グランプリスタート切った16頭!!好スタートスターライトビート!!そしてさぁやはり行った!やはり行った!ラストランのヴァヴェガ!最後は原点の逃げの手です!先頭はヴァヴェガです、2番手にシランガナ、3番手単独でレガレプロフェンド外からゆっくりと押し上げるニューデイズ。》
先頭は予想通りヴァヴェガが奪っていく、2番手には中山牝馬Sと新潟記念、そしてエリ女を勝利したシランガナで3番手にはAR共和国杯の覇者レガレプロフェンド。
《そしてその後ろ固まってヒーゴットガンとうちにジャパーン欧州から参戦、その2頭おっつけるのがスターズオンアイス2冠牝馬とサクララウンディです、2馬身空いてキルテッドスキル札幌の覇者。そして....これがラストランスターライトビート鞍上武勇、ゼッケン1番です!更にその後ろニューストーンとハンドレッドアイ、サンデースターとK.ミュラー。》
馬群が固まってコーナーをカーブして一周目のスタンド前を通過していく、場内からは歓声と拍手が飛び交う。
馬群は西日に照らされながら再びコーナーをカーブしていき2度目の向こう正面へと向かっていった。




