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黄金旅路〜輝きをこの手に〜  作者: スシ郎本店
第6章 短期休養編
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第29話 セプテンバーセール

河田はとある人物と北海道の某所のセリを見に来ている。


三冠馬ジュールドスミス・GⅠ3勝馬ゴールドイーグルといった著名な馬の産駒はもちろん、海外のG1馬の産駒なども大量だ。


「君的にはどの馬の見栄えがいいと思うか?」と聞いてくるのは「花園明次」オーナーだ。


花園オーナーはいま預かっている「グロリアドーロ」号の馬主だ、馬主としてはちょうど真ん中らへんの戦績で総GⅠ獲得数は8つで主な所有馬は


零細牧場同士の血統でJpn1を3勝した「オータムパーク」


オークス・秋華賞・エリザベス女王杯を制した「アキバスタイル」


その他も皐月賞馬の「ファーストキス」や3歳牝馬での有馬記念制覇を果たした「オペラボーイ」を保有している.......がっそれはいずれも過去の栄光でありここ15年はGⅠ馬が1頭も出ていない。


「そうですね、やはりファイナルステージの29ですかね。父は欧州と日本血統の合わさったGⅠを2勝しているゴールドウォーリアーで母はGⅢ3勝馬アナタヲマッテルワですし、キタサンブラックの18.75%(奇跡の血量)ですし、値は張るとは思いますがやはり現実的な値段ならこいつでしょう。」


花園は「やっぱり君もこの馬を指名しているのか、俺の相馬眼に狂いはなかったな」というと豪快にガッハッハッハと笑い出した、それはそれは齢75歳の老人とは思えないほどのものだった。


セリは次々と進みついにファイナルステージの29の番が来た。


《それでは紹介していきましょう、父は欧州血統と日本血統のいいとこ取りG12勝馬ゴールドウォーリアー、母はGⅢ3勝のアナタヲマッテルワで、産駒は4頭中3頭がOPに昇級しています!それでは700からのスタート!!」


「750万!」と早速手を上げたのは右奥の席の男だ、それに続いて真ん中の女が「800万!」と続いて叫ぶ。


《手前の女性の方800万承りました!それでははっぴゃくごじゅうまーーん!はっぴゃくごじゅうまーーん!》


花園オーナーはここで「ハイ!!」手を挙げる、それに合わせて値段も850万円に釣り上がる。


そこで河田はある強烈な視線を感じた、それは席を4つほど開けた「高田正太」だ、3月のドバイーターフ(G1)でグロリアとテイクイットとの大接戦を制したヴァヴェガを筆頭に名だたる名馬を保有する大馬主だ、ドバイターフでのあの悔しさは今でも忘れていない。


「ハイ!!」と威勢のいい声が聞こえてくる、紛れもない高田の声だった。


値段はどんどんつり上がっていく、花園が入れれば高田が入れの繰り返しでいつしか値段は1億3000万円まで上がった。


「ハイ!!」と高田の声が響き渡る。


ふたりともそろそろ限界だろう、いや、高田に関しては「この値段は釣り合わない」とでも判断したのだろうか。


「ハイ!!!!」今日一番の声が75歳の老人の花園から出たのだ。


値段は一億4500万円での落札。正式にファイナルステージの29は花園オーナーの所有馬となった。


《番号✕✕番の方、落札ありがとうございます!それでは次に移りましょう!!》


「ファイナルステージ29は必ず堀井厩舎に預けるよ」と花園はセリが終わったあとにそういった。


河田は「ありがとうございます」と一言例をしてから言った。


花園は「それじゃあグロリアのことを頼んだぞ!」というとまたしても「がっハッハッハ」と豪快に笑い、二人は別れていった。


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