脇役未満の英雄 1-7
荒野の一輪の華といえるヒュウトミ村。村を守るために派遣された隊長は、村民からの信頼を得ることはできるのだろうか・・・!?
ちなみに隊長は隊長と呼ばれるが、ヒュウトミ分屯地の司令も務めるので、司令とも呼ばれる。
しかし隊長本人の希望で、隊長と呼んでもらう
ブロロロ・・・ ガチャ
ここは役場、車を降りると村長が外で出迎えてくれた
隊長「おぉ・・・!」
ようこそヒュウトミ村へ!トガネ司令!
役場に自身を歓迎する垂れ幕がある
村長「遠路はるばるお疲れ様です」ペコリ
隊長「いえ、わざわざありがとうございます」ペコリ
互いにお辞儀する
村長「タクシーの方もありがとうございます」ペコリ
運「あぁ、良いってことよ」バッ
手を上げる運転手さん
隊長(ん?随分軽いな)
村長 ピクッ
隊長(一瞬強張ったな)
運「あ、すまんゴンちゃん。演技必要ねーぞ?もうバレた」
運転手が手を仰ぐ
村長「え、ちょ!って・・・バレた?」
運「隊長さんは俺たちを田舎モンとは思っとらん。差別とかしね〜から、安心しな」
村長「んんんんん!?」
びっくりする村長
隊長「ははーん、なるほど。たまにある、田舎への差別ですな?それで、舐められんよう演技をしようと。スーツもぴっちりしていますし。なるほど、それで運転手さんの服装もタクシーも、ピカピカだったわけですか」フフン
得意げな隊長
村長「あぁぁ・・・」ワナワナ
終わったって顔をする村長
運「そういう事。でも彼はそんな事しないから、大丈夫」
村長「そうか・・・」ホッ
安心する村長
隊長「シンバル村の、キヤマ・ゴンゾウさんですね?改めて、初めまして。この度、新設のシンバル分屯地に隊長として配属された、トガネ・ショウと申します。m(_ _)m」ペコリ
村長「あ、いえいえ、こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m」ペコリ
村長「え・・・どゆこと?」
運転手を見る
運「もしかしたら、ワシらより詳しいぞ、この村のこと」
村長「うっそだ〜」
隊長「では、何か質問して下さい」
村長「ほう。村の人口は?」キリッ
真剣な顔をする村長
隊長「382名で、平均年齢は126歳。最高齢は184歳。年齢増減は年マイナス8人。」
村長「がーん∑(゜Д゜)」
運「だろ?」
隊長「あってますか?」
村長「・・・多分」
運「ゴンちゃ〜ん」アーア
だめだ〜という顔の運転手さん
村長「参りました。ようこそヒュウトミ村へ・・・」
隊長「はい!」
村長「立ち話もなんでしょう、ひとまず中へ」
隊長「はい!」
スタスタ
職員一同「「「ようこそ、隊長〜!」」」パチパチ
隊長「これはこれは、みなさんわざわざありがとうございます」ペコリ
おー若いな
かわいい子じゃない!
好青年だな
隊長「良かった、歓迎されてるようですね」
村長「えぇ、やっとの防衛隊ですからね」