脇役未満の英雄 1-4 修正2025/02/23
隊長「そういえば、声はこっちが指定して女性ですが性別はないんですね」
SE「はい」
隊長「確か性別も気づいたら形成されてるとか」
SE「各隊長に最善の支援をするためそうなっております。一応、性別データのインストールをすれば確定させる事ができます」
隊長「なるほど。訳は聞いていますが、なんか変な話ですね〜。仕える人間によって変わるとは。一度性別決まったらそのままですか?」
SE「形成直後は変更可能ですが、時間経過とともにそれは難しくなります」
隊長「なるほど、SEは深いですね〜」
隊長「・・・」
隊長「次は何しましょうかね」
SE「着隊後の方針を検討する必要がありますが・・・」
隊長「あぁ、そういえばそうでしたね。では・・・名前を決めませんか?まだ時間もありますし」
SE「私のですか?」
隊長「はい」
SE「分かりました」
隊長「・・・んで、自分はネーミングセンス悪いので・・・なんか良いアイディアとかあります?同期とか参考に」
SE「そうですね。他の例を見ると、その場のノリで決まるのも多いとか」
隊長「なるほど・・・」
隊長「ではAIとSEで“アイセ”、さんで」
SE/アイセ「分かりました。では隊長の事はなんとお呼びすればよろしいですか?」
隊長「おっふ、冷静じゃのう」
アイセ「申し訳ありません。嬉しいとは思うのですが、その感情のデータがまだなくて・・・」
隊長「ぬはは、大丈夫ですよ。まさに産まれたてって感じがして」
隊長「・・・まてよ?最初の起動からどれくらい経ってましたっけ?」
アイセ「2年弱です」
隊長「な〜んだ、まだ短いですやん」
アイセ「同期やたいていの個体は半年以内に相手を見つけます」
隊長「・・・なんかすみません」
アイセ「いえ、待った甲斐はあったので」
隊長「なんと嬉しいお言葉」
隊長「・・・んで、なぜ私の呼び名を?」
アイセ「相手と信頼関係を築く手段として、有用だと聞いたからです」
隊長「なるほど・・・」
隊長「んー・・・あだ名が望ましいですが、今は隊長でいいですよ」
アイ「・・・分かりました」シュン
隊長「ちょ、落ち込まんでください(;´д`)」
アイセ「いえ、大丈夫です」
隊長「その〜、この隊長という呼び名が気に入ってるので、決して嫌とか信頼してないとかそういうわけじゃ・・・(汗)」
アイセ「大丈夫です」シュン
隊長「あわわわわ(;´д`)」
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隊長「そ、そういえばワタクシ、一応目標がありまして・・・」
アイセ「はい」
隊長「階級って何があります?」
アイセ「階級は、
下士官が二等兵、一等兵、兵長、特技兵
伍長、軍曹、参謀軍曹、先任軍曹
曹長、上級曹長、参謀曹長、先任曹長
名誉職として准尉、准尉長
士官が、少尉、中尉、大尉、上級大尉
代佐、少佐、中佐、大佐
准将(代将)、少将、中将、大将
政府参謀として元帥
名誉職に大元帥
となっております」
隊長「そうそう。自分は隊長なんていいますが、階級は特技兵。元々予備役だったししょうがない。目指すは士官!ということなので、宜しくお願いします」
アイ「はい」
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アイ「隊長」
隊長「うむ」
アイ「着任後の方針に変更はありますか?」
隊長「いえ、計画通り支援用機械人形を2体、戦闘用を1体支給してもらうつもりです」
アイセ「はい。しかし支援用はまだしも戦闘用のは戦闘で破損した個体で、戦闘用には私の意識を分化させたものを用いると」
隊長「はい。元は連携攻撃用の機体なのでAIがなく、戦闘システムが載ってるだけです。廉価で最も多く前線運用されてるモデルです」
アイセ「そうですね。補佐のSEを載せるという手法は少なくないので問題はないと思います」
隊長「支援機体の方も前線帰りで簡易的なSEを積んだ人工生命体ですので、コスパは良いです。要はどれもこれからの運用次第です」
隊長「後は訓練用機材、整備用資材、弾薬と保存食も搬入して・・・諸々やって終わりですな」
アイセ「はい」
隊長「よし、後は・・・すいません。シンバル村についての情報をわかるだけ下さい」
アイセ「分かりました」