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ジョジョの奇妙な数式定理  作者: 小鳥遊ハト
第一部:方程式は裏切らない
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顕微鏡で覗く世界

「覚悟は、お有りですか?」

「クッ...」


 タケオがタニ神に近寄る。タニ神は逃げようにも周りは平地。どこに行こうとも攻撃されるのがオチだ。


「あなたに会うのは2回目ですね...あのときはよくも私のスタンドを奪ってくれたものですよ」

「どうです?私のスタンド。楽しめましたか?」

「来るなッ!」


 タケオがタニ神にさらに近寄る。タニ神は鏡のように動きを合わせ後退るが、そこにはウオダチがいる。

 逃げることを諦めた


「お、お前のスタンドの特性は知っているッ!1番相手にしたくないっつうこともなッ!...タニシAct1!コピーした力でやつを叩けッ!」

 タニ神がスタンドでタケオを攻撃しようとする。

「そうですか、そうですか...それはなんとも残念です」

 が、タケオもスタンドを出し、やつの攻撃を受け流す。

「タケェッ!」

その後、やつ本体に一撃お見舞いした。

「グッ...ホアッ!」

 タケオのスタンドに殴られたタニ神はまるで内側から攻撃されたかのようにうずくまる。

「私のスタンド、細胞《THE・セル》」

「もう一度能力をお教えしましょう」

「私の能力は細胞の活性化です」

「...細胞の...活性化...?」

「そう、活性化ですよジョノバンさん」

 ウオダチが答えた。

 どういう能力だ...?タニ神はタケオの能力で俺を攻撃してきた。なら活性化だけならあのカエルや裏返したりはどうやったんだ?


「まあ私の場合は解釈を広げたことで能力が大幅に進化したのでね、実際は細胞を意のままに操れる能力、とでも言いましょうか。」

 細胞を、操れるだって?それならばあの裏返しは説明がつくが、カエルはどうなんだ?

「ま、そんなことはもうご存知だと思うので決着をつけましょうか」


 タケオがタニ神にさらに近寄る。


「...やめろ...やめろ...!」

「お...俺の...」

「俺のそばにッ!近寄るなァァァァァァ!!」

 タニ神が必死の抵抗を見せるがそれも全て無駄。

「細部《THE•セル》ッ!」

「タケェッ!」

「ブゲェッ!!」

 タケオのスタンドがやつをぶん殴り宙に浮かせた。


「まだまだ、ここからですよ...。喰らえッ!我がスタンドの力ッ!」

「タァケタケケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケッ!!」

 タケオのスタンドがやつをとらえ怒涛のラッシュをくらわせる。

「タケタケタケタケタケタケタケェッ!!」

「グエエエエエエェェェッッ!!」

 一際大きな一撃が入ったッ!タニ神が血を吹き出す。

「До свидания《ダスヴィダーニャ》(さよならだ),Ban Boo」

 タニ神がタイミングよくあいたゴミ収集車に入り回収された。...ゴミはゴミ箱へ...か。


「あ、俺のスタンドが戻ってきた」

「やつを再起不能にしたからでしょう。これで何も心配はありま...せん...」

 タケオがその場に倒れた。

「タケオ先生ッ!」

 ウオダチが駆け寄る。俺もそれに続きタケオの元へいった。

「お、おい!あんた大丈夫か!」

「すみま...せん...大丈夫、です。久しぶりに力を、使いすぎた...ようですね」

「タケオ先生は自分の細胞まで影響するんですから!力は制御できるようになるまで控えてくださいって言ったのに!」

「やつが...思っていた以上に私の、力を使っていたようです...」

「やつが奪ったスタンドは元の持ち主に影響するのか!?」

「そう、です。だから...あなたがもし私のスタンドに攻撃していたら...」

 ...ひえっ!考えただけでも恐ろしい。

「それだけあなたのスタンドはパワーがあるということです」

 ウオダチがタケオを日陰におろし、話し始める。


「そういえば、まだ私たちのこと話してませんでしたね。」

 そういえば、いきなりだったから何も知らねえまま共闘してたが、じつは敵なんじゃねえか...?

「その前に、一つ聞いてもいいか?」

「はい、なんでしょう?」

「なぜ俺の名前を知ってるんだ?」

 それにタニ神も。...いや、タニ神は記憶のコピーで得たのか...?

「あー、それはですね...」


 ウオダチは自分の鞄から何かを取り出した。

「これを見たことがありますよね」

「これは...」

 ウオダチが持っていたのは光っている何かだ。これは...チョークか?...そういえば。

「あ、あるぜ。一回だけだがな。8歳くらいのときにこいつに触ってこのスタンドが発現したんだ」

 そうだ。俺は8のときにこいつを見て触ったんだ。そのときはなぜか血が大量に噴き出て、生死の境を彷徨ったが気づいた頃にはパスカルが使えるようになって起きていた。

「これはキーチョークというもので、触れたものに素質があればスタンドが発現するというものです」

「もし、素質がなければどうなるんだ?」

「死にます」

「しッ!?」

 死ぬだって!?じゃああのときはほんとに死にかけてたのか...

「ま、まあそれはそうと...それが俺と何の関係があるんだ?」

「実は今ある学校で事件が起きていまして。それの原因がスタンド能力によるものだと推定されています」

「私たちはそこの教師でね。事件の謎を追っている時、一つの名簿を発見したんです」

 そうして、名簿を取り出す。

「ここ、見てください」

 指示された場所をみるとそこには、

「俺の名前じゃねえか!」

 俺の名前が載っていた。...なぜだ?なぜ俺の名前が...ここの学校には接点がないぞ。

「そしてここにはタニ神の名前も書かれています」

「ほんとうだ...」

 指された場所をみるとやつの名前が書かれていた。...どういうことだ?


「スタンドを発現させるキーチョーク、そしてこの名簿、事件。私たちはここからある推測を出しました」

「それは、裏で何者かが手を引いておりスタンド使いを生み出し、仲間にしているのではないか。そして学校を乗っ取ろうとしているのではないか...とね」

「裏で手を引いている者...か」

 それはなんとも恐ろしいことだ...。もしかしたら俺もタニ神みたいになっていたっつうことか。

「それで、本題に戻ります」

「私たちはこの名簿を見て、あなたの存在を知りました。何せ他のやつらと違い、唯一黒幕の仲間にならなかった人ですから」

「あー、たしかに何か覚えてる気がする。スタンドが発現してから変なやつが声をかけてくるようになったんだ。俺はそれが怖くて引っ越した。そしたらそいつも来なくなった」

「恐らく長年見失っていたあなたを抹殺しにきたんでしょう。スタンド能力を持つものは計画に邪魔だ、とね」

「それで俺を殺しに来たのか...」

 それならタニ神が俺に攻撃しに来たことにも合点が合う。

「そこで、あなたにしてもらいたいことがあるんです」

「私たちと共に戦ってくれませんか?」


ーTo be continuedー

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