小学生のときやっていた仕事について
小学生のとき、児童会役員をやっていた。
こんなことを言うと、多くの人は「真面目な人なんだねー」とか、「やる気があるんだねー、偉い」とか、そういうことを言う。
真面目と言えばそうだし、児童会をやるくらいなのでやる気はある。しかし、この児童会役員は、本当はやりたくなかった。
私のA小学校での話を、中学校の話をする前に書いておきたい。
一年とか二年とかの話は、全くと言っていいほど覚えていない。一つ覚えていることは、同じクラスのIさんに初恋をしたこと。可愛い子だった。
三年のとき、選挙管理委員になった。Iさんと別クラスだったが、たまたまIさんも選挙管理委員だったので、一緒に仕事ができて、嬉しかった思い出がある。あの時は、本当にうれしかった。なぜなら…、その子は転校していったから。
四年から六年のとき、Iさんは親の転勤の都合で海外に行っていた。だから、初めての初恋は、ここで終わった。それに代わって好きになったのが…Kさん。同じ保健係だったKさんは、仕事をしっかりできるし、優しい。元気もいいし。(可愛いのは言うまでもないだろう)ともかく、二番目の恋は、Kさんだった。
五年のとき、野外活動があった。隣の県の山奥に連れていかれた。そのときの帰りのバス。そのKさんの隣の席だった。なぜ隣の席になったかは、本当に覚えていない。
そして五年のとき、児童会役員になった。五年の後期と六年の前期の二回、児童会役員をさせていただいた。どちらも定員割れが起きそうだったからやった。五年後期のときは、ただの役員。六年前期のときは、役員は役員だが、副会長寄りだったと、個人的には思っている。
小学校のときも、かなり児童会は大変だと思っていたが、中学生の生徒会は、もっと大変になる、なんてことは、この時の私は知る由もない。このときはただ「疲れるけど楽しい」委員会だと思っていた。
児童会役員は、代表委員会での司会も務めた。代表委員会とは、学級委員や各委員会委員長が集まる会議である。そこで委員会の企画審議や、各学級の様子の情報共有などを行う。そこでの司会は、児童会役員だった。非常に楽しかった
六年生の前期の選挙では、会長選挙として、友人Sさんと(おそらく)一騎打ちをした。そしてSさんが勝ち、Sさんは私のいわば「上司」となった。いくら「上司」と言っても、学年は一緒なので、それほど話しにくさや抵抗はなかった。むしろ後輩と話すときの方が緊張したくらいである。ただ、Sさんとは会長選で「勝った」「負けた」の関係となるわけだから、多少は気まずかった。
そして六年後期。出れば、会長になる可能性もあった。しかし、一年やると、児童会役員という立場に飽きてきた。だから私は、ここで「選挙管理委員」になった。出る人みんなを応援できる、裏方で表を立てられる、そのような仕事に憧れるようになったのだろう。
少し話がそれるが、先述した好きな人Kさんが、この選挙に出ていた。もちろん好きだからと言って、選挙の結果を改ざんする、なんてことはしない。選挙管理委員として、公正中立は守る。当たり前だ。その後Kさんは児童会長になった。もちろん不正はしていない。はず。
小六の後期、私は保健委員長になった。保健委員と言っても、やることはアルボース®の補充くらい。しかし、その補充すら忘れる委員がいるものだから、本当に大変だ。忘れている委員の代わりに私がずっとやっていたせいで、休み時間を盗られてしまったことも多くあった。学校の構造上、回るところが多すぎて、いかに効率よく回るかをいつも考えていた。
小学校での経験はとても楽しかったし、それが中学校での生徒会役員・級長人生や選挙管理委員としての考え方、さらには「裏方美」の考えを私に教えてくれたのだと、私は思う。
アルボース®…ここでは、石鹸液のこと。学校でよく使う「緑色の手洗いの液体」と言えば分かるのではないだろうか。
アルボース®は、株式会社アルボースの登録商標です。