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43、老兵ソウトス

売春宿の前に縛られたクーズ王が転がっているのが警察により発見され城に保護された。

休戦協定が結ばれているバトシアへ、クーズ王の身柄は送還されることになった。

九頭は、「やった。また、ハーレムで遊べるぞ」と喜んだ。

しかし、五味たちが北へ向かったことを聞くと、加須も含めみんなが北へ向かっているのに、自分だけ南へ向かうのは寂しい気持ちがした。

「さびしい?なにを思っているんだ、この俺は。五味や加須などただの・・・ただの、何だ?ただの知り合い?いや違う。・・・まさか、あいつらが友達?俺はあいつらを友達と思っているのか?」

与えられた城の部屋で、九頭はそんなことを考えていると、老兵ソウトスが入ってきた。ソウトスは今国王代理という重責を担っている。

「カース王がまた魔法使いだったとは。クーズ殿、本物のカース陛下がどこにいるかご存じありませぬか?」

「北にいる。ロンガの山深くに攫われた。アトリフという賞金稼ぎが、子分の五人衆の集合をかけていて、その子分にカースは攫われたんだ」

「では、北へ出陣しますか?」

「え?軍隊で?」

「もちろんです。ご存じの通り、ロンガ王国の北部は山岳地帯でそのさらに奥にはドラゴニアの地が広がっております。ロンガ国内にも魔法使いが入り込んでいます。そこを軍隊で一気に攻めて、陛下を取り戻し、ついでにロンガの国土を北へ拡張できればと思っています」

「それって、戦争するってこと?」

「もちろんです。魔法使いは恐ろしいと言われ続け、軍は北へ攻めることはしませんでした。しかし、国王が北へ攫われたのならば、攻めなければ王国の恥です」

「そんなのいいよ。恥なんて。そんなことを理由に死者の出る戦争はするべきじゃないよ」

「しかし、国王のいない王国は王国ではありません」

「まあ、そうだけど・・・」

すると、老兵ソウトスは部屋を出て大きな声で言った。

「出陣じゃー!北方部隊、出陣するぞー!」

彼はまた部屋の中に入り九頭に言った。

「バトシア国王殿、あなたもご準備を」

「ええ?俺も行くの?」

「当たり前です。カース王の行方の手がかりを知るのはあなた様くらいしかいませんからな」

「マジか」

こうして、老兵ソウトス率いるロンガ軍は、九頭を連れて王都を出発した。


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