表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1140/1174

1140、五味の眼

ワシレスは言う。

「ネランよ、魔王の兄弟が組んだぞ。俺たちはどうする?願いが人間との和解ならば、ここにいる人間と組むか?」

ネランは言う。

「人間どもが承知するかな?」

ワシレスは五味たちに向かって言う。

「おい、人間ども、俺たちと組む気はあるか?手を組んで魔王と戦おう」

ラレンは答える。

「あまり信じられないが、魔王がふたりも敵になるならば、ドラゴンがふたり味方になることは悪いことじゃない」

ザザックは言う。

「ああ、魔王がふたりじゃ、猫の手も借りたい。五味、九頭、おまえたちも聖剣を持っている以上、戦え」

五味は言う。

「嫌だ。俺たちは戦わない。いや、殺さずに戦う」

ザザックは言う。

「殺さずに戦う?ユリトスのようにか?」

五味は言う。

「魔王ふたりを説得する」

ザザックは言う。

「説得?アホか?あいつらが説得できる相手だと思うか?」

「思う」

五味は言う。

「母親を思う気持ちは、俺たち人間と同じだ」

五味はゼランたちのほうへ進み出た。

そして、白熱の剣をかざした。

その瞬間だった。ガランの左手が空中に消えた。

その左手は五味の白熱の剣を握る右腕を掴んだ。しかし。

ガランの手はまるで五味の手に電流が走っているかのようにバチンと弾かれた。

ガランは驚いて手を引っ込めた。

「な、なんだ?今のは?奴の腕には何か聖なる力が宿っているのか?」

ゼランは言う。

「いや、見ろ、あいつの眼を。あれが無相の瞳だ。いや、真空の瞳か?わからんが、あいつは今、魔力を退ける力を持っている」

「じゃあ、もうひとりのほうを狙うか?」

ガランは九頭の方を見て言った。

九頭はブルッと震えた。

五味は真っ直ぐにガランを見て言う。

「九頭に手を出すな」

なんと、ガランは五味の眼を見て、たじろいだ。

五味の眼は、強い言葉にもかかわらず、優しい眼をしていた。ガランを包み込むような眼だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ