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天と地の最果てには  作者: 桜橋あかね


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17/17

エピローグ 天と地の最果てには

――それから、と言うもの。


▪▪▪


まずは、手術をしたメイリーが目を覚ました。

城の件が終わった頃に、目を覚ましたと言うことだ。


「彼女の生命(いのち)が、紡いだんだ」

と、ロンゾンさんが言っていた。


全く、その通りだなと感じる。

『生きたい』の気持ちが勝ったのだろう。


その日から1週間、様子を見るとの事だ。


▫▫▫


そして、ヴェルシア解放隊についてだ。


現トップであるボエルジーは永遠刑で監獄されていたが、この一件を起こさせたとの事で、死罪とされた。


そしてオリィは、共謀罪の罪となった。

一応、決別と反省の弁を述べていることから、懲役15年と言い渡された。

彼自身、役を終わらせたらメイリーの元へと話していた。


その後、ヴェルシア解放隊は解散命令が下されたと聞いている。


余談だが……

道中で解放隊が俺達を狙うタイミングが少なかったのは、隊員が少なかったからとオリィから聞いている。


▫▫▫


それで、俺はだ。

腕の治療を終え、家にチアと一緒に帰っていた。


チアには精神的に辛い想いをさせてしまったが、本人は『良い経験になった』と言っていた。

まあ、俺への気遣いだろうが、その言葉を受け止めてあげよう。


(ちなみに、腕が本格的に治るまで、喫茶店は休みを取ることにした)



そして再び、何気ない日常が戻ったのだ。



▪▪▪


「ベルゼーラさん」

ふと、チアの声が聞こえた。


「……ん、どうした」


「何を書いているのです?」

そうチアが聞いた。


「……ああ、今回の件についての報告書を書いているんだ」

女王陛下から、他の国の『異変』とその後の話を詳しく聞きたいと電報あったからだ。


「そうだったんですね。……あの、今からお茶を入れてきます」


「ああ、ありがとう。この報告書もあと少しで終わるから、その後にティータイムにしようか」


そう返すと、チアは頷いてキッチンの方に向かった。

その姿を見届けたあと、紙に目線を落とす。


(……最後に)

と、筆を走らせる。


『天と地の最果てに、未来(あした)を照らす日が昇るよう願う』

と、書いて締めた。


いつまでも、この世界が幸せであるように……と。


――完――

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

楽しんでいただけたでしょうか。


……ただ、だいぶ時間をかけてしまって、待たせてしまって申し訳ありませんでした (汗)


それでは、次回の作品でまたお会いしましょう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] メイリーさんもなんかよかったと思うたら 例の人は……ですか…… だな……かばいようがないね…… なんかそれだけが心残りですにゃ オリィさん必死で言うてたのに…… まああの時改心しても、…
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