表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
職安の善人  作者: maru
5/8

5.セクハラなんてケモノ以下です

 面接はうまくいった。1日だけの研修を受け、翌日から現場に出る。電子マネーの決済用端末を置いている加盟店のうち、使用実績の少ない店舗をまわる仕事だ。


「え、これ全部読むのか……」


 研修で渡されたマニュアルは、けっこう分厚かった。慣れない仕事だから、目を通すのにも時間がかかる。


 1日にまわれるのは、せいぜい15店舗くらい。まずは、店側が電子マネー利用を続けたいかどうか確認して、継続希望なら、自分のスマホからテスト決済をする。希望しない場合、そのことを本部に連絡する。それが基本の仕事だ。


 訪問先には、個人でやっている小さな店舗もあって、たいていあまり真面目に応対してもらえない。忙しい時間に行ったりすれば、まず門前払いだ。


 報酬は、テスト決済まで完了すれば高くなるから、営業スマイルでなんとかテストまでこぎつけたいのだけど、応じてくれないことも多い。


「やり方を覚えておきたいんで、操作方法を見せてもらえる?」


 そんなことを言いながら、必要以上に近寄ってくるオジサマもいた。レジなんて店内の目立つところにあるものだけど、個人経営の小さな店でひまな時間帯だと、ほとんど2人っきりみたいなこともある。そんなときにかぎって、端末はろくに見ずに、ワタシの顔や体ばかりジロジロと眺めているのだった。


 それ、セクハラですよ、と心のなかで言ってみる。


 結婚までの勤め先は、体を触られることもめずらしくなかった。ねらわれるのは、どっちかというと地味な子が多い。性的興味というよりも、相手を見下すことで、自分の優位を保とうとしているような気がした。


 最低だ。ケモノ以下だ。


「丁寧に説明してくれて、ありがとうね。よくわかったよ」


 モヤモヤした気持ちは残るけど、1件あたりの報酬額を思い浮かべて、ニッコリと応じる。


「いいえ! なにかお困りのときは、いつでもおっしゃってくださいね!」

すぐ下の ☆☆☆☆☆ で評価していただけると、うれしいです!

( ☆☆☆☆☆ を ★★★★★ に!)


ページトップまたは右下の「ブックマークに追加」もお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ