掃き溜め
ただ無気力なだけ。ただ卑怯なだけ。今まで何か努力をしたことなんて無いし何かを成し遂げたつもりもない。そのくせ歳を重ねるごとに世界が要求する課題は大きくなるし責任も重くなる。できることなら死んでしまいたいけれども、ある人曰くそれは逃げらしい。辛いことがあれば言って欲しいし逃げて欲しいと言ったその口で卑怯だと罵る。まぁ卑怯であることは否定しないし逃げだということもご最もだ。しかしながら自分が何かにつまづいた時にいつだって手を差し伸べて解決してきたのはそちら側のはずだ。解決する力を、考える力を奪っておいて中々傲慢ではないか。いや、ないか。
自分に出来ることなんて呼吸と食事と睡眠ぐらい。取り柄なんてない。生きる価値など微塵もない。よし、死のうとしても逃げだというなら生きる価値どころか死ぬ価値すらないのだろう。悲しい話だ。これでは命そのものに価値は無いと言われているも同然である。そもそも命に価値がある人間がいるかと言われると怪しい気もするが少なくとも全人類自分よりは価値があるだろう。
何をしたいでもない。何かをしなければならないということを理解していないわけでもない。それでも、それを満たすことが出来ない屑が自分ではあるのにそれを振り返ることもしないしそれに甘んじている。この甘さが苦味になるのにそう時間はかからないだろうが、苦く感じる時が来たなら消えるか反省するか、どちらに転ぶのかをぼんやりと待ち続けてみよう。