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採取

 採取エリアは、様々な種類の木でできている森だった。


「なんでこんなに木がバラバラなんだろう......」


「採取の中に木材も入ってるんじゃない?」


 なるほど。このゲームは木材も木から入手することもできる。切った木は1日経つと何も無かったかのように戻るので木がなくなることは無い。


「こんだけ木があったらmobとかでなさそうだけど......」


「確かに。でも採取エリアに木があるとしたら鉱石もありそうだけど。街以外は第一エリアボス倒したらどこでも行けるんだから、このエリアに来れたら簡単に鉱石獲れて強い装備作れちゃったら楽になり過ぎない?」


「じゃあやっぱmobでそうだな」





 しばらく森の中を探索してると、雑草にも見えるけど少しだけ見た目が違う草があったから鑑定をすると薬草だった。


「薬草あったよ。鑑定しないと全然見分けつかないとかシビアすぎ」


「うわ!それ雑草じゃ無いの?私はこのまま行くね」


「あ、うん......」


 スズはそう言って近くに生えていたキノコを採る。さっきからスズは、目に入った、キノコや木の実、果実などを採っていた。まあギルドホームにキッチンもあったし何か作るのだろう。



 それから、おれは15個目ぐらいの薬草を見つけた。するとシステムアナウンスがなった。


『獲得した称号があります』


 なんだろうと確認すると、【採取師】という称号があった。


「なんだこれ?」


「どうしたの?」


「いや、なんか【採取師】って称号が取れたんだけど、効果が採取アイテムを見つけやすくなるってあるんだ......うわっ!?」


 前を見てビックリした。森の所々にちょっとした光があった。近づいてみると、その部分には薬草があった。


「これ超便利じゃん!!」


「なにが?」


「いや、採取アイテムのところが光るようになってる!!」


「え!?それ称号の効果?どうやってその称号ゲットしたの?私の方が採取した量多いのに」


「多分見つける技術とかじゃない?剣術の称号とかも剣が達人のレベルになって貰えるぐらいだし。薬草見つけるの難しかったじゃん?」


「なるほどね。じゃあしず兄は薬草担当で私は食材担当ね!」


 と、スズが言い終わった瞬間に、危機察知が反応したので急いで無魔法のシールドを俺とスズの周りに出現させると、後ろの方で何かが当たった音がした。振り向いて、落ちていた物を確認する。


「これは......矢?」


 顔を上に上げると、遠い木の影にゴブリンらしきものが見えた。


「スズ、後ろにゴブリンいるけど、どうする?」


「採取に影響ある?」


「いや、スズは首飾りのスキル使えば良いと思うし、俺は対応できるから問題ないよ」


「じゃあ近いところから狙ってくるゴブリンだけ狩ろ!」


「分かった」


 この後夕食の時間で一度ログアウトし、もう一度インしてから11時になるまで採取を続けて今日のSWは終わりにした。





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