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俺の天使が天使になった

 ヤバイ。特に【神龍】とかいう固有スキル。今の俺に合わせたらほんとダメなやつ。運営は俺にどうして欲しいんだ?

 とりあえず装備の情報が見れるようになったが、効果は実際に使う時に説明しよう。

 

 などと考えていると、横から、


「しず兄?」


と声をかけられた。そんな呼び方をするのはすずしかいない。そちらに振り向く......と、そこにいたのは天使のすずだった。いや、確かにすずは天使だが、比喩ではなく、実際に天使の羽が生えている。


「え?どうしたのそれ???」


「なんかね?アカウント作ったのがちょうど10億人目だったから貰えたの!」


 へー。すずは運が良いんだな!名前は「スズ@シーの妹」となっている。


.........え?いや、え??何でそんな名前?

 見た目と名前のせいでかなり注目を浴びてるようだ。


「ちょっと、スズこっちこい!」


 俺は翼を出し、スズの右手を掴んで飛ぶ。ギルドの屋根上まで飛び、話を聞く。


「色々聞きたいことがあるけど、それって種族が天使なの?」


「そうだよ!それで運営さんからメールが来てるの!『大会準優勝者のカレンさんと同レベルの種族なので、スズ@シーの妹さんの種族:天使の封印をあの二人と同じように解放しますので、チュートリアルが終わると、このメールの既読ボタンを押してください。仲間を1人連れても良いです。』だって!だからしず兄手伝って!!」


 まあ、俺も新しい装備試したいしな。


「分かった。パーティ組めば良いの?」


「そうみたい!じゃあ私が誘うね!」


『スズ@シーの妹さんからパーティの招待とフレンド申請が届いています』


 どちらも許可をする。すると、左上の俺のHP、MPバーの下にもう一つのバーが現れる。スズのだろう。


「じゃあ転移するね!」


 


 俺とスズが転移したのは昨日精霊王さんと戦った場所だ。転移が完了すると、奥の方から声がかけられた。


「ふふふ。歓迎しますよ、挑戦者さん。私は精霊王の......あれ??」


 奥にいたのは精霊王さんのようだ。解放率は、また精霊王さんと戦って決まるらしい。


「あー、昨日ぶりです。精霊王さん......。えーと、俺の妹が天使になったので能力の解放のお供に来たのですが......」


 すると、精霊王さんはメニューを開いて、画面を叩く勢いで何回もタップしている。そのタップが終わると、今度はパネルに向かって叫び始めた。


「ちょっと運営さん!!シー様がくるなんて聞いてないですよ!!!勝てるわけないじゃないですか!.............え?いや、固有スキル全て使っても勝てませんって!!死ぬまでの時間が長くなるだけですよ!あ!ちょっと待ってください!!あっ......」


 あ、精霊王さんの目が死んでるように見える。


「えーと、スズ、ここは俺に任せてね?」


「うん!」


 戦闘が始まる。俺は、早速右手に持っている、ただただ黒く、あまり装飾がない短刀の、「邪竜の影尾魔短刀」の能力を全て発動させる。全てと言っても二つしかないが......


 一つは「影魔刀」というスキル。影魔法が使えるようになり、影で刀の長さを自由に変えられるというものだ。この効果だけじゃなく、この影で攻撃すると、相手の防具のVITと能力を無視して攻撃できる。

 もう一つは、「邪竜のオーラ」というスキル。この刀に、闇系の魔法を一つ付与でき、付与した状態で攻撃すると、その魔法の与えるダメージの4分の1を加算する。付与した魔法は好きなタイミングで放つことができる。

 ちなみに、相手の攻撃魔法を「影魔刀」の影の部分に当てると、まだ「邪竜のオーラ」で魔法を付与していない場合は、どの属性の魔法でも「付与」される。


 俺は、刀身を50センチメートルぐらいでイメージし、邪魔法を付与する。短刀が刀に変わる。邪魔法とは、「邪竜の双命鱗鎧」のスキルの内の一つだ。

 その邪魔法を付与するために詠唱を始める。正直、これが邪魔法なのかはわからないけど、邪魔法が闇系の魔法で最高ランクなら邪魔法なのだろう。

何せ、今から使う魔法は、前世で邪神が「最高の魔法だ!」と言って使った魔法なのだから。感情を込めず、淡々と詠唱をする。

 

「絶望の先に希望なし。森羅万象をも超える理、新に世界を創る力。世界の全ての生命は枯れ、闇の中に呑まれる。希望を捨てずにいる者に、さらなる恐怖と絶望を。世界全ての生命なくなる時、世から『生命』はなくなるだろう。無限にも等しい暗闇の道。その先の迎えるのは、自分と近しい者の死だ。『All life all erase wither die』」


 唱え終わった瞬間、俺の体が輝きだす。その光を刀が吸収する。5秒ぐらい続いた。消費したMPは全て。それどころか、HPも1まで減っている。


 精霊王さんは強化を全て終えたらしく、炎魔法を撃ち込んでくる。俺はその魔法に正面からぶつかり、HPが0になる。すると、HPが50%回復し、 VITが25%減少、AGIが25%上昇、10秒間無敵のバフがついた。このスキルは防具の「双命・邪竜」のスキルだ。

 この防具のおかげで、俺は3回HPが0にならないと負けなくなったっていうね。


 どうやら、効果に書かれていないが、MPも全て回復するようだ。

 なので俺は、飛びながら5つの闇魔法の剣を生成する。5つの内、2つは少し大きくなった。これだけでMPは1000も消費したけどね。

 その5つの剣を発射する。精霊王さんも大きい2つの剣には警戒したらしく全力で回避。他の3つに当たってしまった。この5つの闇魔法の剣はデバフの魔法で創られている。その効果は、

「バフを全て解除」「バフスキル使用不可」「HP回復不可」だ。

 2つの大きい剣の方には、

「スキル使用不可」「MP吸収」だ。


 精霊王さんのバフは消えたけど、他のデバフは付かなかった。精霊王さんもデバフ無効スキルとかあるのかな?

 全MPを攻撃強化に使い、翼を出し、一瞬で精霊王さんの背後をとり、刀で首を斬る。精霊王さんのHPは全損したが、フル回復していた。ユニーク種族には似たようなスキルがあるのかもしれない。


 俺は即座に刀に込めた魔法を放つ。すると、小さな黒い球が浮かび、精霊王さんに当たった瞬間、精霊王さんのHPと共に消滅した.............


 

 


 




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