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運営さん

『シーさん、カレンさん!!!おめでとうございます!!精霊王を倒したので、種族の解放率100%です!!』


『それにしてもお二人共!どうやてあんな魔法使ったんですか?』


 目の前にマイクらしきものが浮いてくる。質問に答えろってことだろう......どうしよう?前世の記憶があって、魔法の使い方が同じだったとか言えないし、ここは。


「魔法を使う感覚がなんとなく分かったから」


 こう答えた途端、運営さんと共に会場が興奮に包まれた。「うおおぉぉぉお!!」とか、「スゲエエエェェェ!!!」とか聞こえてくる。それよりも運営さん。めっちゃ煩いので少し落ち着いてください......




『ゴホンッ。えー、これにて第一回世界大会を終わりたいと思います!今日は今からメンテナンスに入る予定なので明日を楽しみにしててください!!それでは、日本人プレイヤーの皆さんは次のイベントでお会いすると思うので、それまでにもっと成長しててくださいね!』


『皆さん、さようなら〜〜!!』


 運営からメッセージが届いた。内容は、シーさんとカレンさんは契約のお話などをできれば今からしたいです、という感じだ。俺は時間に余裕があるのでOKを押すと、先ほど、精霊王さんと戦った時の黒い空間に机と5つの椅子がある感じ。


「シーさん、カレンさん。優勝おめでとうございます」


 転移してすぐに、ダンディな方にそう言われる。どうやらカレンも転移してたようだ。腰を下ろしてくださいと言われたので椅子に座る。隣にカレン、正面には左からミナさん、ダンディな方、ハヤトさんの順番に座っている。


「私は波田と申します。SWのまとめ役というか、社長をさせてもらってます」


 波田さんはにこやかにそう言う。

 SWの社長的ポジの人って......下手したら一国の代表より地位が上かもしれない人じゃん!?


「ええーと......」


「本名は言わなくても大丈夫ですよ。シーさん」


「あ、はい」


「さて、今回は種族:龍神、悪魔を使用するために色々と契約を結んでもらいたく、この場を作らせていただきました。まず、1つ目ですが......







以上が契約の内容となってます。いかがですか?」


「それで構いません。」


「私も構いません。」


「そうですか!ありがとうございます!」


 契約の内容は、大会の賞品発表の時にも行った内容と、pkをしない事だった。全然思うことは無いので了承する。


「あと、お二人共、100レベの精霊王を倒したのにレベルが10しか上がってませんよね?それは一度の戦闘で上がる最大レベルは10までとなってるからです。」


「なるほど、そうだったんですね」


「これで私からは以上になりますが、何かご質問はございますか?」


 俺とカレンさんは首を横に振る。


「では終わらさせていただきます。ここからログアウトすると、次にログインした時にはファストの街の中央広場にいると思います。あ、シーさんはちょっと残ってくださいね。」


 なんだろう?カレンはログアウトし、ミナさんとハヤトさんもこの場からいなくなる。


 え?俺何かやらかした?


「えーとですね。今回のメンテナンスで、NPCもプレイヤーの人と同じようにパーティを組んで戦ったり、運営イベントに参加できるようにする予定なんです。しかし、それを公表してしまうと、NPCの奪い合いなどが始まりそうですよね?NPCが行動を共にするにはある程度好感度などが必要です」


「えーと?なぜその話を俺に?」


「私は、カレンさんもそうですけど、シーさんの魔法がすごくカッコ良かったんですよ。そう思う人がNPCにいたんですよ。正確に言えば、NPCになったmobですね。好感度マックスでしたよ」


「............まさか?」


「はい、そのまさかです......」


 波田さんが指を鳴らす。そして、波田さんの横に精霊王さんが転移してきた。


「この精霊王、フーラがあなたの仲間になりたいって聞かないんです。だから仲間にしてあげてください......」


「ギルドホームを建てた時のキルドホームの管理はお任せください!」


「えっと......分りました。精霊王さん、これからよろしくお願いしますね。」


「はい!!」




 この後はすぐ話が終わり、ログアウトし、すずに祝ってもらってから寝た。


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