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本戦 3

 俺の次の相手は双剣のJamesさんになった。 


 Jamesさんは逃げ続け、我慢できなくなったPaulさんが槍を投げる。Jamesさんはしっかりと躱し、何も持ってないPaulさんに突っ込む。Paulさんは何もできずに負けていた。


 転移が終わり、試合が始まる。Jamesさんはまた逃げるかな?っと思っていると双剣の片方を投げてきた。俺はそれをしっかりと躱し、Jamesさんに向かって走っていく。


 あと一歩で剣がとどくぐらいでもう一つの短剣を投げてきた。なるほど。確かに普通の人の反射神経じゃこれは躱したりできないだろう。

 俺は剣でそれを弾く。Jamesさんは驚いた顔をしている。その間に足を攻撃しておく。


 多分AGIに多く振っていそうで、俺のAGIじゃついていけない可能性があるからだ。

 

「うああぁぁぁぁぁぁ‼︎」


と叫び、痛みで立てなくなったJamesさん。リタイアする余裕も無さそうだ。

 VITも高いようだ。HPが2割ほどしか減ってない。

 うーん...これだと首を斬っても一撃で死なない可能性が...


 

 そうだ!いいことを思いついた!!首を斬るのと心臓に突き刺すのを同時にすればいいんだ!

 俺はJamesさんが投げた短剣を取り、これで楽に殺してあげますよ、という意味を込めて笑顔でJamesさんの正面に歩く。

 Jamesさんは俺の顔、手に持っている片手剣と短剣を見て俺がしようとしてることが分かったらしい。顔が真っ青になっている。どうしてだろ?


「ヒイィィィ⁉︎リッ、リ、リザッ、リザインッ‼︎」


 残りの力を振り絞ってリタイアしたようだ。よかったよかった。


 Bの方の準決勝もすぐに終わった。カレンさんの圧勝だった。

 大盾使いのLeonさんは、相手の攻撃をしっかり防いで1、2回戦は勝っていたけど、カレンさんは剣で大盾を攻撃しまくり、衝撃に耐えきれなくなって尻餅をついたLeonさんの四肢と首を一回ずつ攻撃していた...えげつない...


 でも、これで決勝戦は俺vsカレンさんになった。カレンさんの前世はどんな人だったんだろう。

 俺と実力は同じぐらいだけど騎士団の人とかでもあり得なくは無い。

 俺は剣術のレベルは伝説に残るレベルでは無い。女神様のお陰で光の攻撃、付与魔法を扱えたから勇者とされた。だから剣術で俺より勝る人なんて数多くいただろう。その中に女性がいても何もおかしく無い。

 でも、俺より実力があった女性を前世で1人知っている。まぁ今から戦えば確信できるはずだ。


 転移が終わった。正面にはカレンさんがいる。運営の開始の合図が響き、周りの音が一気に聞こえなくなる。

 これまで気づかなかったが、試合が始まると解説の声も観客の声も聞こえなくなるようだ。試合中になる音と相手の声だけ。


 どちらからともなく、剣をぶつけ合う。やっぱり!これで確信した!この感じは絶対に!


「ソフィ!」


「ッ⁉︎リー⁉︎」


 懐かしい。俺の名前を思い出した。確かリーズドだ。そして、ソフィは魔王だ。

 ソフィの表情に驚きと怯えの感情が出てた。何かを言おうとして、口を閉じた。ただ、俺はソフィが何に怯えているか分かった気がする。この勝負に勝ってちゃんと伝えないとソフィは一生自分を責めそうだ。

 

 ソフィは力を強めてくる。俺も力を入れて返そうとした瞬間。ソフィはバックステップで下がる。俺は剣を地面スレスレで止めた。

 けど、ソフィは剣を左腕目掛けて突いてくる。俺は剣を急いで下から弾くが、左肩を少し掠った。

 俺は仕返しに突き出された右腕を斬ろうとするが、二の腕を少し掠った程度だった。

 お互いにHPは6%ぐらいしか削れていない。


 そこからは、俺とソフィはお互いに剣を弾いたり弾かれたり、躱したり躱されたりした。時々掠って、残りHPは半分とちょっとになった。

 

 お互いに一度下がるが、すぐに剣をぶつけ合う。しかし、今度は俺が力で勝ち、剣の先がソフィの腹を左上から右下に少し斬った。


 ソフィは態勢を立て直すために後ろに振り向き、走ろうとした。俺は逃す気はなく、右肩目掛けて剣を振る。

 しかし、ソフィは振り返る。俺の剣は宙を斬った。ソフィは振り向きながら俺の頭の高さで剣を振っている。

 ヤバイ。一瞬だけ間に合わない。


 


...いや、その一瞬を作ればいい。前世で何度もやってきたはずだ。俺は転生して、15年安全に過ごしてきて、心のどこかで痛みを怖がっていた。前世でも怖かった。

 けど、勝つためなら我慢していた。どんな痛みでもだ。


 でも今は?キングボア戦。立ち上がれなかったんじゃない。立ち上がらなかったんだ。死んでもいいという余裕が、痛いなら今はもう我慢しなくていいや、という考えを生んでいた。カッコ悪い。


 俺は左腕で剣を防ぐ。HPが4割ぐらい減る。部位欠損まではいかなかったが、剣はそのまま頭に向かってきている。急いで頭を下げる。俺の仮想の髪を少し斬ったが、ダメージは入ってない。


「うおおおぉぉぉぉぉ‼︎」


雄叫びを上げ、痛みを誤魔化し力を振り絞り、ソフィの胸を剣が貫いた。その瞬間、ソフィのアバターのHPは全損し、ポリゴン状に変わる。

 消えている途中のソフィに言う。


「安心しろ。邪神は消滅させた。ソフィに責任は無い」


 ソフィは安心したように消えた...死んだわけじゃ無いけど。ソフィが消えた瞬間に運営の声が聞こえた。


『第一回世界大会の優勝者は、アジア州、日本代表のシーさんでーす!おめでとうございまーす!』





 

女魔王でありそうで可愛い名前考えるのにめっちゃ時間かかりました。主人公と常にパーティ組むのはすずだけのつもりです。カレンさんは偶に協力する程度って感じです。

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