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大会予選 2

「囲め囲めっ!」


 そう言う、ちょっとだけガタイがいい男。現実でも短時間でかなり鍛えたんだろう。統率してる人以外はガタイがいい人はいないようだ。俺とカレンさんを大人数で囲みだす。


「やれ!!相手もダメージカットは入ってないんだ。恐るな!装備も初期装備だ。俺たちの攻撃でもこれだけの人数が1人一撃入れれば倒せるはずだ!」


 統率してる人の名前は「キガ」だ。25歳ぐらいかな?この世の中にしては指示の出し方がうまい。少しでも不安を取り除き、自信が出るようにしてる。


 ただ、その程度だ。この程度、前世だと平和な村の村長レベル。戦う者に自信をつけるのは当たり前。作戦も人数で押せば勝てると思ってるらしい。

 確かに俺1人だと負けてたかもしれない。だが、今は俺レベルがもう1人、一緒に戦う。だったら、魔王を倒した後に四天王を倒すより楽だ。


 キガは一番後ろから指示を出してる。他の奴らを見ると、かなりキガを信頼しているように見えた。

 

(だったらあいつから潰すか...)


ちらりと隣を見る。カレンさんも丁度こっちを向いたらしく、目があった。どうやら考えている事は同じようだ。


一番前の列の5人が突撃してくる。剣を振ったり、槍を突き出したり。だが、俺はその全てを剣で弾く。そして、首を斬ると8割以上削れたらしい。全員即死だった。プレイヤーに動揺が見える。


「怯むな!誰か一太刀でも当てろ!」


この指示を受け、全員突っ込んでくる。そうすると動かないキガとプレイヤーの間が開くわけで。

 カレンさんが俺の肩を足場に、跳躍する。プレイヤー達の頭上を飛び越え、キガの前に着地。キガの首を跳ねる。即死だ。

 残ったプレイヤーは即座に後ろに振り向く。


「嘘だろ⁉︎」


「キガさんが!」


「やばいやばい、どうすれば!」


リーダーがいなくなったことにより、バラバラに俺とカレンさんに突っ込んでくる。


 そこからは俺とカレンさんで残りのプレイヤーの攻撃を避けたり弾いたりして首を跳ねるの繰り返しだった。


『只今日本代表が決まりました!シーさんとカレンさんです!おめでとうございます!!」


 とたんに会場が『ワアアァァァァ!!!!!』となる。こんなんで盛り上がるのか?

 というか運営!チーミングについて何も言わないのかよ⁉︎

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