誕生日
にがつのうみにかえりたい
こんどはじぶんでつくったふねで
どれくらいのじかんがかかっても
ぼくはがんばれるのだろうか(後記)
『うみはひろいなおおきいな つきはのぼるしひがしずむ』
ひとにおふねをうかばせて こがせていきたいどこまでも
うみにあきたらやまにいき
やまにあきたらうみへとかえる
かわにあきたらそらをみるけど
いきてちゃそらにはいかれない
あきてはないけどあきらめて
なくなくぼくはみなとにもどる
およげないけどうまれつき みずをようするからだつき
しかたがないからなみをかきわけ
ふねをさがしてさかなをけちらす
いくらあらせどみつからぬ
ぼくのふねはしずんでなかった
もとからじぶんでつくってなかった
みんなをはこんでたびをつづける
ひとのつくったひとのふね
ぼくのふねはいつにもなかった
ぼくをのせてぼくをわすれた
『』内より、うみはひろいなおおきいな つきはのぼるしひがしずむ
童謡:海 作詞林 柳波より引用