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採寸の最終チェックも滞りなくおわり、ささやかだがジョシュアとリリエの歓迎パーティーが行われた。

夜に行うパーティーといっても小規模で、立食パーティーみたいなものだ。


招待されているのも、大臣や貴族の中でも高位な貴族のみの小規模なものでパーティーでもいつものように着飾ることはない。


レオナルドの隣には、べったりとリリエがくっついていて、ローズマリーと婚約していることを知ってる者達は、リリエと会場の端にいるローズマリーを交互に見ていた。

ローズマリーとリリエが従兄弟だと知らないので、ローズマリーに似ているリリエとローズマリーの隣にいるジョシュアも似ているので、2度驚いている。


「何だか、面白い光景ね。ジョシュアもそう思わない?」


ローズマリーはシャンパンを片手にクスリと笑っていた。


「姉様には嫉妬心ってないの?一応、自分の婚約者だよ?」


嫉妬……正直よくわからない。

レオナルドの隣にいるリリエ。二人はとてもよくお似合いだと思う。

レオナルドに対して好意はもってはいるけど…


「姉様が考え込むなんて珍しいね。嫉妬しないのは好きじゃないか、愛されている自信があるかのどちらかじゃないかな?」


ジョシュアはそう言うとリリエの方へ向かった。


ローズマリーは更に悩むことになった。







「やっと抜け出せたよ。」


考えこんでいるローズマリーの前に満面の笑顔のレオナルドがいた。


「…レオナルド様。」


「ローズマリー、何か食べた?」


「いえ、まだ何も。」


レオナルドは近くにいた使用人に何か話して、ローズマリーを会場から少し離れたバルコニーへと案内した。


「もうすぐ使用人が軽食を持ってくるよ。少し寒いからこれを着て?」


レオナルドは自分の着ていたジャケットを脱ぎ、ローズマリーの肩へとかけられた。


「…ありがとうございます。」


ローズマリーはレオナルドいつの間にこんな紳士な対応を取れるようになったのかと驚いていた。


「ローズマリー、俺は王子だからこれぐらいは当然だよ!」


とドヤっていた。そこは相変わらずなので、ローズマリーは思わず吹き出してしまった。





二人で笑い合っていると、使用人が軽食をもってきた。

温かいお茶もある。


レオナルドのジャケットを着ていても少し肌寒いので、温かいお茶を先に飲んだ。

一口飲むと体の芯から温まる。


「少し寒いけど、ローズマリーと二人きりになれるのはここしかないと思って。」


レオナルドは、少し照れながら笑った。


「少し肌寒いけれど、月がとてもキレイですから、よしとしますわ。」


「ローズマリーと久しぶりに過ごしてる気がする。距離を置かれている気がしていたから…。」


ははっと少し悲しそうな表情のレオナルド。

レオナルドは軽食の焼き菓子を頬張った。


「…レオナルド様。」


「ローズマリー、覚えておいて欲しいんだ。俺は何があってもローズマリーの味方だよ。全力で君のことを守るよ。」


まっすぐにローズマリーを見つめる碧い瞳。今までのレオナルドと違う。一気に大人びたようで、ドキリとした。


レオナルドの右手がローズマリーの左頬に触れる。


ローズマリーは今まで感じたことのない緊張感を感じている。

身体の熱がすべて左頬に集まっているかのように、左頬がとても熱い。


ローズマリーの紅い瞳と

レオナルドの碧い瞳は見つめ合ったまま時がゆっくりと過ぎていった。









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