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更新遅くなってしまい、申し訳ありません。
応接室では、ローズマリー、レオナルド、ジョシュア、リリエがお茶を楽しんでいた。
「レオナルド様!とても美味しいですわ!このお菓子、見た目も綺麗で食べるのがもったいないぐらいですわ!」
「喜んでいただけて、嬉しいですよ?」
にっこりと王子様スマイルをすると、リリエはまた顔を紅くしレオナルドに抱きついた。
これには、ローズマリーもレオナルドも目を丸くした。
「リリエ、はしたないからやめなさい。」
ジョシュアは顔色を変えずリリエに注意をした。
リリエは拗ねたように返事をした。
「ジョシュアお兄さまってば、本当に堅いんだから。これは、私の愛情表現です!」
「はぁ。迷惑だろう?愛情表現とは言っているが、自分の自己満足に過ぎない。現に、レオナルド様は驚きすぎて固まっている」
まだ会っても間もないのに、抱きつかれて、レオナルドの脳内はパニックだ。
「あら、婚約者もお付き合いしている方もいらっしゃらないんですなら、少しぐらいはいいでしょ?」
ね?とリリエがレオナルドの腕に抱きつきながら、甘えるように首を傾げた。
レオナルドはちらっとローズマリーを見たが、ローズマリーは二人を見ずに違う方を見ていて、視界に入らないようにしていた。
「リリエ様…申し訳ないのですが、俺には好きな人がいるので…。」
レオナルドは抱きつくのもやめて欲しいと願い、こう言ったのだが、リリエは聞く耳を持っていなかった。
「あら?そうですの?では、私のことを好きになっていただければ良い話ですから。」
とフワッとした柔らかい笑顔でそう答えた。
話が通じてるようで通じていない。
レオナルドはがっくりと肩を落とした。
応接室の扉からノックする音が聞こえ、ゆっくりと扉が開いた。
「レオナルド様、ローズマリー様、採寸の最終チェックをしたいので別室へお越しください。」
ハワードがお辞儀をしながらそう話すと、レオナルドとローズマリーはジョシュアとリリエに一言残し、ハワードについて行った。
「ローズマリー、俺が好きなのはローズマリーだけだから。」
好きだとハッキリと言われたのはとても久々で、ローズマリーの頬は少し紅く染まった。
「そうですか…。」
とても小さな声で返事をした。
「リリエのこと、レオナルド様のご迷惑になるようでしたら、私の方から注意をさせていただきますが…。」
レオナルドはにっこりと笑った
「自分のことだから自分で言うよ。」
「そうですか。」
レオナルドはまたニコリと笑った。
その笑顔は、ローズマリーにとってホッとするものだった。
「だけど、ローズマリーは破棄するつもりなんだよね?だから、俺には恋人も婚約者もいないって言ったんだよね?」
悲しそうに笑いながら聞いてくるレオナルドに、ローズマリーの胸はズキッと音を立て痛んだ。
「…えぇ、そうです。」
「…そっか。」
消え入りそうな声と悲しそうな表情をしているレオナルドをみて、ローズマリーは更に胸が痛んだ。
社畜期間に入ったので、お休みまで更新が難しいですが、お休み入ったら更新します。




