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1ヶ月後の建国記念の日は、前日と当日を含め、国中がお祭りとなる。

建国記念の日当日のお城では、大規模なパーティーを毎年行っている。

その中に招待客として、近隣諸国の要人たちもいる。


その為、レオナルドは学校が休みの日には建国記念の日の準備と自分の役割の準備で慌ただしくしていて、ローズマリーと過ごす時間がめっきりと少なくった。


「招待客のリストですか?」


レオナルドの自室にローズマリーが訪れていた。

あれ以来、来てくれないだろうと思っていたが、来てくれた。


「あぁ、今までは表に出させてくれなかったけど、今年からは王太子として出席をするから、招待客を覚えないと…。」


レオナルドがぶつぶつと招待客の名前と国、そしてどんな国かを頭に叩き込んでいた。


ローズマリーは机に散らばっていたリストの1枚を見た。


「ファラージア皇国…。ジョシュア第2皇子、リリエ第1皇女。」


「ファラージア皇国の太子が来るのは何年ぶりからしい。今までは大臣が来たり来なかったり…」


ローズマリーは、そうとだけ呟いてリストをレオナルドに渡した。


ローズマリーはそれから一言も話すことはなく、本を読んで過ごしていた。


あれ以来、どこか距離を置かれている。


レオナルドがリストを眺めていると、自室の扉をノックする音が聞こえ、どうぞと声をかけるとゆっくり扉が開いた。


「ローズマリー嬢、元気か?」


国王陛下が笑顔を見せながらゆっくりとローズマリーの元へ向かう。


「それなり…ですわ。」


国王陛下の後ろには父親であるアドルフがいた。

それを見てローズマリーの表情が険しくなった。


「二人に頼み事があってね。公爵、説明して貰えるか?」


アドルフは咳払いをしてゆっくりと話しだした。


「ファラージア皇国のジョシュア皇子とリリエ皇女が、我が国の教育に関心を持ち、今週末から建国記念の日まで、留学生として滞在することになり、お相手としてレオナルド殿下とローズマリーにお願いをしたい。それにより、ローズマリーは建国記念の日まで城に滞在してもらう。」


アドルフは淡々と話をした。


「公爵、貴方が相手をすればよいのでは?外務大臣でしょう?」


「ローズマリー、建国記念の日までに何十ヶ国と調整しなければならない。お相手をしている時間がない。現在レオナルド殿下の婚約者であるなら、断ることはできない。国と国との問題になるのはわかっているだろう?」


ローズマリーはアドルフをキッと睨んだ。


「俺、がんばる!」


レオナルドは瞳をキラキラさせながら燃えていた。

その様子を見て、ローズマリーは諦めた。


「分かりましたわ。自分の仕事もありますから、どこまで対応できるかわかりませんが。」


その言葉を聞いて、国王陛下とアドルフは笑いながら部屋を後にした。


「ローズマリー、がんばろう!」


やる気に満ち溢れているレオナルドは、ファラージア皇国の資料を手にし目を通していく。


隣にいるローズマリーはなにか言いたそうにレオナルドを見ていた。







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