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とある町外れにあるカフェに一人の女性が座っていた。


その女性は外を伺うようにチラチラと見ていた。


カフェの入り口のドアが開き、そちらの方に目をやると、一人の男性がこちらを見ていた。


「何の用?いきなり呼び出すなんて、俺も忙しいんだけど?」


「あら?久しぶりに会ってそれはないんじゃないかしら?まぁ、座りなさいよ。」


男性は席に座るように促された。

不本意に呼ばれたといわれんばかりに、ドカッと荒々しく座った。

その様子にお店の店員さんはハラハラしていた。


「用なら手短にな。イザベラ」


「相変わらず冷たいのね?女に優しくない男はモテないわよ?」


イザベラはクスクスと笑った。


「お前が呼び出すときは、どうせろくでもないことを考えてるんだろ?性悪女。」


「あら、ひどい言い草ね。貴方よりはマシよ?」


イザベラはクスクスと笑いながら男に耳打ちをした。


他にも客がいるため、聞こえないようにそっと耳打ちをした。


「っっっ!!お前正気か?!」


男は驚き、テーブルが揺れた。


「私の幸せの為よ?あの王子様の目を覚まさせてあげないとね?もちろん協力してくれるわよね?」


男は複雑そうな顔をしていた。


「お前の幸せのためとか自己中心的にも程があるな。」


「協力してくれないと、あなたのヒミツあの人にバラすわよ?バレたくないでしょう?」


「…卑怯だな、お前は。」


イザベラはニコリと笑った。


その時、イザベラが頼んでいた飲み物と軽食が置かれた。


「私の奢りよ?遠慮しずに飲んで食べてね?」


男はサンドイッチにかぶりついた。


「それじゃあ、よろしくね。お会計は先に済ませておくから、ゆっくりしていってね?ジャック。」


ローズマリーの執事・ジャックはずっと複雑そうな顔でイザベラが出ていった出入り口を見つめていた。












「ローズマリー様、こちらを……」


執事のセバスチャンがローズマリーに処類を渡した。


「あら、情報が早いのね。さすがセバスチャンだわ。」


ローズマリーは書類に目を通しながら笑っていた。

まるで思った通りだわ、と言わんばかりの顔だ。


「私の思った通り過ぎてつまらないわね?」


「左様にございます。如何が致しますか?」


「様子見でいいわ。あの子にはあの子なりの考えがあるでしょうし。」


セバスチャンは頷くとローズマリーの執務室を後にした。


セバスチャンと入れ替わりでアリアが入ってきた。


「アリア、しばらくの間あなたの身も気をつけなさいね。貴女なら大丈夫だと思うけれど、念の為にね。」


「セバスチャンから聞いております。ローズマリー様が1番気をつけて下さい。」


ローズマリーはニコリと笑った。


「アリア、頼りにしてるわよ?」


アリアは小さく頷いた。


「ジャックの出方が楽しみだわ。」


ローズマリーはクスリと笑った。








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