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来賓の方々に開始が遅くなってしまったこと、そして規則を蔑ろにした生徒は帰宅させたため、生徒が少なくなてしまったことをローズマリーとレオナルドは謝罪した。
来賓の方々は主に貴族や議会のメンバーで、なかなか理解していただけない人もいたが、ローズマリーが
「創立記念パーティーですわ。生徒ではなく学園が主役ですわよ?」
と一言申したら、皆が何故か理解を示した。
「まだまだですわね。」
ローズマリーの言葉通りまだまだだと痛感した。
その後のパーティーは問題なく終わったが、遅れて到着した来賓…国王と王妃はびっくりしていたが、事情をローズマリーから聞き納得していた。
王都にあるノワール男爵邸の一室でイザベラが着ていたドレスを自分のベッドに投げつけていた。
「なんなのよっ!ドレスアップしてる者は帰宅しろって…計画がめちゃくちゃじゃないっ!エスコートはしてくれたけどいなくなってどっか行っちゃうし、可愛いとかも言わないし…あぁっ!もうっ!!」
イザベラは普段着に着替えながら、目についた物に八つ当たりをしていた。
「だから言ったじゃないの。王子様の前では規則を守るようなイイコでいないと、って。」
イザベラと同じ髪色をした女性が扉の前に立っていた。
「ママっ!イイコじゃなくても今まで貢ぎ物もあったし。あのクソ女と関わりだしてからおかしくなったのよ。クソ女との婚約破棄に積極的なのはいいけど…。」
「王子様なんか狙うからよ。そこらの伯爵家子息あたりにしとけば良いものの。」
イザベラの母親は部屋にある椅子にドカッと座った。
「いやよ。贅沢したいもの。王子様と結婚したら贅沢し放題よ?いろんな国からの貢物もあるだろうし?ママは男爵しか相手して貰えなかったくせに。だから、狸じじぃと再婚したんでしょ。」
「なんですって?男爵と結婚したから、前の生活とは比べ物にならないぐらい良い生活ができてるのよ!」
イザベラの母親とノワール男爵は2年前に結婚した。
イザベラの母親はそれまで娼婦としてお金を稼ぎ生活していたが、とても貧しかった。
もちろん、ノワール男爵とイザベラには血のつながりがない。
実の父親は、イザベラが幼い頃に事故で亡くなっている。
「私は幸せにならなくちゃいけないの。そのためにはお金。沢山あればあるほど幸せになれるのよ!ママとは違う。」
イザベラの母親は呆れた顔をしていた
「勝手になさい。」
イザベラの母親はたちあがり部屋から出ていった。
イザベラは部屋の扉に向かって、先程来ていたドレスを思いっきり叩きつけた。
「勝手にするわよ!あのクソ女をどうにかしないと…いなくなればいいのに…。」
イザベラはぶつぶつと独り言をしだした。




