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あれから、レオナルドは国王教育の他に、授業の合間の休み時間に一般クラスのある教室棟に赴き、一般クラスの生徒達に話を聞いたりしていた。


休日をローズマリーと過ごすうちに、ローズマリーは貴族よりも平民の為に行動してることが多い。もちろん、領地を持っているからこそだとは思うが、領地の平民からの信頼も厚い。

ローズマリーからの影響を受け、平民の暮らしや金銭感覚など自分ではわからないことを質問する日々を送っている。


もちろん、一般クラスの生徒は驚いていたし、一般クラスの教員も驚いていたが、レオナルドが真剣な目をしていたので、聞かれることに真摯に受け答えをしていた。




今日も一般クラスに話を聞きに行こうとしたとき、教室の扉のところにイザベラがいた。


「…イザベラ、どうした?」


「レオ様、最近は私のクラスに来てくれなくて寂しいです…。休み時間は一緒にいてくださる約束してくれたのに…。私がレオ様のクラスに行ってもいらっしゃらないし…。」


イザベラの大きな薄緑色の瞳からボロボロと涙が溢れ落ちていた。


レオナルドははっとした。

最近は、休み時間は一般クラスに行っていて、昼休みのほとんどが一般クラスの生徒の食事がどういうものなのかを聞いたり見たりしていたから、必然とイザベラと過ごす時間が減ってしまっていた。


「…ごめん、イザベラ。一緒に過ごせなくて…。」


「レオ様が婚約破棄のために頑張ってるのはわかるんですが…でも寂しいです。」


ボロボロと溢れ落ちる涙をレオナルドの指で拭った。


「…明日の創立パーティーはエスコートしてくださるんですよね?」


「あぁ、もちろんだよ。」


レオナルドがにこりと笑うとイザベラは嬉しそうにした。


「前にレオ様からいただいたドレスを着ますね!アクセサリーも!」


あぁ、イザベラは何て無邪気で可愛いんだ。早く王子として認めてもらわないと!と思ったが、ふと疑問が湧いた。


「イザベラ、創立パーティーは制服で出席のはずじゃ…規則で決められているが?」


そう、一般の平民も通う学園なので、制服がある。

一般生徒に合わせ、式典や諸々の行事は制服で参加を規則で決められている。


「最近では、ドレスで参加する方もいらっしゃるみたいですよ?だって貴族ですから。」


「……。」


レオナルドは納得ができなくて、何も言葉がみつからなかった。


簡単に規則を破る者が将来の王妃だなんて……無理なんじゃないかと思い始めてきた。







「俺らは制服で参加するよ?」


レオナルドはロックとフランクに先程あったことを話した。


「だよな…。」


「まぁ、女子だからドレスで参加したい気持ちもわかるが、まずいんじゃないか?」


「だよな…。」


レオナルドは頭を抱えた。

創立パーティーは明日だというのに…。

エスコートだけであんなに喜んでくれるイザベラを嫌な気持ちにさせたくはないし…。


レオナルドは溜め息しかでなかった。

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