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田中梅子(30)、悪役令嬢になります! ~読み専転生者の夢の乙女ゲーライフ  作者: りすこ
第四章 海だ!不穏だ!ラリエ国だ!

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45話 海での約束 (&セナ)

やはり長めの話です。後半、セナ視点になります。

 ぼよん。ぼよん。


 黒次郎に乗って頭を抱えていた。


 毎日黒次郎に乗って考え事やジェシー様のバディを維持してきたのだ。もはや彼とは離れられない。運命共同体だ。なので旅行中でも持ってきた。


 しかし、ここにきての恋愛ハードモード。俺Tueee!の如く、恋愛Sugeee!状態だ。困った。これでは水着を晒せない。残念だが、諦めるか。


「はぁ……」


 ふと窓を見ると夕方になっていた。そろそろセナ先輩のお父様が帰ってくる頃だろうか。

 どんな人なのだろう……セナ先輩とマルクスさんのお父様……想像がつかない。

 お父様は知っているのだろうか。セナ先輩があんな目で見られているようなことを。あんな風に見られていることを……


(親なら知っているよね……それとも無関心な親じゃなきゃいいな)


 母のことを思い出し、チクリと心が傷んだ。



 ◇◇◇


 夜、セナ先輩のお父様とお母様に会えることができた。雄々しい雰囲気のある人だった。オレンジ色の髪はオールバックにされ、髭があった。ドワーフみたいな雰囲気と言えば伝わりやすいだろうか。


「セナ、マルクス……」


 二人を見たとき、二人のお父様は感慨深げに声を出した。


「2年ぶりか……大きくなったな……」


 二人のお母様はすでに泣いていた。ハンカチで目元を押さえている。


「父上、母上……無理を言ってごめん。決めてくれてありがとう」

「っ……いや……結局、お前に負担をかけるんだな……情けない……」


 二人のお父様がそう言うとセナ先輩は困ったように笑った。そして、私と目が合った。セナ先輩の瞳が一度、伏せられ優しく開く。


「俺の友人たち。紹介したい」

「あぁ、すまない……アルフレッド卿もありがとう。ここまで来てくれて、二人を守り通してくれて」

「俺はできることをしたまでです」


 視線を交わした二人と眺めていたらセナ先輩のお父様と目が合った。ドレスを摘まみ優雅に挨拶をする。


「初めまして、ガイムだ。ようこそ、ラリエ国へ」


 優しい表情だった。セナ先輩とマルクスを虐げている顔には見えなかった。


 どうしてだろう。こんなに優しいそうな二人が親なのに、なんであんな雰囲気なんだろう。この国は変だ。


 その後、ご両親と共に夕食を頂いた。だけど、やはりおかしかった。料理を出すはずの使用人がいない。マルクスさんがシルバーのカートに乗せて料理を運んできたのだ。料理を運んでくる際、ドアの隙間からちらりと使用人らしき人が見えたが、目が合うとさっと消えてしまう。モヤモヤする。楽しいはずの食事なのに、モヤモヤは心に残ったままだった。



 夕食が終わると、セナ先輩、アルフレッド様、エドワード様はご両親に呼ばれた。私とミアちゃんはマルクスに連れられて部屋に戻ることとなった。



 その途中、大変な不快なものに出会った。


「マルクス? は? マルクスなのか?」


 鮮やかなオレンジ色の髪を持つがたいの良い青年だった。王家の人だろうか? それにしても嫌な雰囲気の人だ。小バカにしたような目線に小者臭を感じる。


「……お久しぶりです。ロッカ様」

「はっ。魔術の国へ逃げてそのままでいるかと思っていたが、帰って来たんだな。あぁ、例のバケモノのお披露目ショーか」


 バケモノのお披露目ショー? なんのことか分からないが実に不愉快だ。


「叔父上も不憫だなぁ。やっと生まれた子供二人が異形と出来損ないなんて。哀れすぎる」

「……今はお二人を送っている最中です。失礼します」

「あ? へぇ……随分、綺麗な人を連れている。レディたち。この次期、皇太子であるロッカ=クリュースと良い夜を過ごしましょう」


 今、私の中で彼の名称が確定した。これはゴミクズだ。いや、ただのクズだな。ゴミはリサイクル出来るものもあるが、コヤツは再利用する価値が無さそうだ。

 どうして、あなたと過ごさなくちゃいけないのだ? なぜ、それが良きものだと確定している? 名前も知らない女を誘うとは、自分は小者ですと明言しているようなものだ。仮にも王族だろう? 名も知らない女に手をつけたらマズイのではないのか? それとも、王族という権力を振りかざす無能か? ――すべてが不快だ。


 煮えたぎる怒りのままに声を出そうとしたら、さっとマルクスが私たちの前に出た。


「お止めください。この方たちはセナ坊っちゃんの大切なご友人方です。失礼します。行きましょう」

「はぁ? 出来損ないは黙っていろ。いいからそこをどけ」


 私は温厚な人間であるという自負があるが今回ばかりは堪忍袋の尾がぶち切れた。このクズが、いい加減にしろ!


「ふふっ。あははははっ!」


 私は口元に手の甲をあてて、高笑いをした。ギョッとした顔でみられたが、私は口角を上げて、一歩、前に出る。


「先程から聞いていれば可笑しなことを言うのですね。それで、お誘いになっているつもりですか?」

「は?」

「あまりにも滑稽すぎて可笑しくて笑ってしまいましたわ。ごめんなさい」


 ふふっと笑うとクズは黙る。


「あぁ、申し遅れました。私はジェシカ=セルベックと申します。アルフレッド=ラルフロード様の婚約者です」

「ラルフロード……? まさか……」


 動揺が見えた。やはりアルフレッド様の名前を出したのは当たりだな。


「私の婚約者であるアルフレッド様は私を愛してらっしゃいますの。あなた様と夜を過ごしたなんて知られたら……ふふっ。語るのも恐ろしいです。こう、プチっと殺されてしまいます。小さな虫のように」


 手を前に出して親指と人差し指を擦り合わせる。虫を捻り潰すしぐさだ。それにゴミクズは青ざめた。


「ふふっ。明日の朝日を二人で見れなくしましょうか? それとも、今宵はよく眠れた方がいいかしら?」

「言わせておけば……不敬だぞ! 俺はラリエ国次期、皇太子だぞ!」


 手首を捕まれて、静かに睨んだ。しょうがない。顎ヒットでもぶちかますか。構えをすると、肩を抱かれ、繋がれた手が離れる。


「――俺の婚約者に何の用だ?」


 見上げると、ダークネイビーの瞳がそこにあった。引き寄せられると、次の瞬間、目の前に鮮やかなオレンジ色の髪が見える。


「やっぱ、格好いいな、ジェシカは」


 明るい声がしたが、背中は殺気だっていた。


「よぉ、ロッカ。なに、俺の友人に手を出してんだ? 死にてぇの?」

「っ! 黙れ! バケモノが! 紛い物の翼を持つ者など、民が認めるか! 認められるのは俺だ! 本来の黄金の翼を持つ俺だ! 明日の式典でせいぜい吠え面をかくんだな」


 そう言うとゴミクズは消えた。ふぅと息をつくと、セナ先輩が振り返る。


「悪い、ジェシカ。嫌な思い、させたな」


 苦しそうなセナ先輩に首を振る。


「たかが一匹のハエが飛び回っていただけです。なんのダメージもありません」


 そう言うとセナ先輩がキョトンとした後、ぶはっとお腹を抱えて笑いだした。何がそんなにツボなのか分からないが、元気そうでよかった。


「くくくっ。やっぱ、いーわ。ジェシカは格好いいな。前にも変なやつ、撃退していたもんな」


 あぁ、そういえばあったな。スライムもどき撃退だ。


「前にも?」


 抱かれた肩の力が強まる。怒っている。どういうことだと、目が言っている。


「その話は後でにしましょう。それよりもセナ先輩、明日は何があるんですか? 一体ここは……っ」


 また人差し指で声を封じられた。金色の瞳が切なく揺らいでいた。


「何も聞くな……余計なことを聞かないで、ジェシカの目で明日の俺を見てくれ。それで充分だ」


 そんなこと言われても、バケモノだのなんだの不穏ワードがありすぎて気になる。

 人差し指が離れると、私は食い下がった。


「どうしてですか? 私だって……」

「同情されたくないんだ」


 セナ先輩の声が穏やかに揺らぐ。


「話を聞いたらジェシカは俺に同情する。哀れみはいらないんだ。だから、明日まで、待ってな。それで全部、話すから」


 そんなお願いされたら従うしかないじゃないか。あーもー! しょうがないな!


「セナ先輩」

「ん?」

「セナ先輩は、この式典が終わったら、また学園に戻りますか?」

「え……?」


 事情はよく分からないが私はセナ先輩としたいことが残っていた。イベント番長である私には大事な仕事だ。それにセナ先輩の命令でもあるしね。


「もし、帰るなら、やり残したことがあるので一緒にやりましょうね」

「え?」

「文化祭」


 はっとしたような顔に微笑む。


「体育祭の後は文化祭ですね。一緒にやりましょう。セナ先輩は生徒会長なんですから、サボらないでくださいよ」


 明日どうなるかでヤキモキするより、未来の約束をしよう。その方がずっと建設的だ。


 そう言うと、セナ先輩は口元を押さえてふいっと視線を逸らした。


「っ……ほんと、ジェシカはずりぃよな……俺はどこまで……」


 照れた顔に微笑んだ。すると、セナ先輩が頬を赤くして私に向かって訴えるような目をした。


「なぁ、10分でいいから……いや、5分でもいい。ジェシカと一緒に過ごしたい。ダメか?」


 懇願するような顔に心が静まる。


 なんだ? 違和感がある。

 まるで、セナ先輩が消えちゃうような……そんな違和感。


「セナ先輩?」

「頼む」


 うつむいた先輩がポツリと呟く。儚さを感じて思わず手が伸びた。でも、その手は空を切る。肩を強く引き寄せられたから。阻んだのはダークネイビーの瞳。怒りの炎がちらついていた。


「そんなの許すわけないだろ」


 苛立った声にムカついた。ただの嫉妬がこの時ばかりは許容できなかった。私は咄嗟に手を振り払う。驚いたダークネイビーの瞳を睨み付けた。そして、ポンとセナ先輩の肩に手を置く。


「前々から思ってましたが」


 この際だから、はっきり言ってやる。


「アルフレッド様は度量が狭すぎます」


 焦って何か言おうと口を開いたアルフレッド様にツンと澄まして、私はセナ先輩と共に転移した。



 ◇◇◇


 次の瞬間、私たちは砂浜にいた。月が揺らめく水面を照らしている。私が知っている場所といえば、ここしかないから、上手くいってよかった。


「ここでよかったですか?」


 ポカンとするセナ先輩に話しかける。


「あ、うん。え?」

「どうしました?」

「いや……あー……」


 セナ先輩は頭をガリガリ掻き出す。


「アル、置いてきてよかったのか?」


 はい? だって、あなたが頼んできたんでしょうが。


「ダメでしたか?」

「いや……そーじゃなくて……」


 言葉に詰まったセナ先輩は大きく息を吐いて、岩肌に座った。私も同じように座る。目線が同じになると、セナ先輩はムスッとした顔をしていた。


「……ジェシカはアルが好きだろ? なのに、なんで俺と……」


 その言葉にはっとした。


(確かにセナ先輩から見たら私の行動は意味不明かも……)


 梅子としてアルフレッド様への思いはケリをつけたが、見た目はジェシー様のなのでセナ先輩から見たら……好きな相手の目の前で他の男に手をつける女みたいになってないか? 悪女すぎるっ。まさに悪役令嬢。 激しく萌える……ではなく、ジェシー様はそんな浮気者にはできない。


(どうしようかな……面倒だな。エドワード様にも言ったし、もうセナ先輩にも言っちゃおうかな……でも、はぁ? みたいに思われるかも……さすがにセナ先輩は梅子のこと知らないだろうし、寝耳に水だろう……)


 それで、梅子としてはアルフレッド様へはケリをつけたので、ジェシー様は浮気者ではないのですよ? と言えばいいのか?


 や、ややこし過ぎるっ! 説明が面倒だ!何から話せばいいのか分からない!


 黙ってしまった私にセナ先輩は肩で息を吐いた。


「ま、言いたくなきゃいーけど」

(え? いいんですか?)


 セナ先輩は左足を立てて、その上に肘を立てて頭をのせる。月夜に照らされた金色の瞳は優しかった。


「ジェシカも言ってただろ? 言いたくなきゃ、言わなくてもいいって。あの言葉、すげぇ、嬉しかった。だから俺も。同じ事を言うよ」


「言いたくなったら言えよな? 話、聞くから」


 へへっと笑ったセナ先輩にぐっときてしまった。


(そういう言い方、ずるいな……話したくなる)


 言ってしまおうか。隠し事なんてしててもしょうがないし。まぁ、信じてもらえるか分からないけど。騙されたー!とか思うかな? ……それも仕方ないか。受け止めるべき痛みだ。


「あの……セナ先輩。私、ずっと隠していたことがあるんです。聞いてもらえますか?」


 月が流れる雲で隠れる。ゆっくりと暗くなり、そして、また明るく私たちを照らした。ふっ、と。呼吸するようにセナ先輩が微笑む。長い人差し指がまた、私の唇に触れた。


「明日な」

「え?」

「俺もジェシカに隠し事してる。だから、お互い言いあいっこだな」


 へへっと笑った顔にちょっとクラっときた。


 ダメだなぁ。アルフレッド様のことで張り詰めた心の琴線に人差し指で触れられたようだ。セナ先輩は肝心なところでこっちの歩調に合わせる。ずるいなぁと思ってしまう。


 ふぅと息をつくと、背筋を伸ばした。聞いてもらえるなら私も受け止めよう。見届けるのが、私の役目なのだから。


「分かりました。では、セナ先輩のことも見ますからね」


「私はちゃんと見てますからね」





 ■■■ sideセナ



 ――ほんと、ジェシカはずりぃよな……


 月に照らされて静かに微笑むジェシカを見て、喉が鳴った。ごくって。生唾を飲み込んで、俺は込み上げる熱を腹に押し戻した。押し戻したはずなのに、顔が熱い。


 ――やばっ。もろ、顔に出る。


 ふいっと顔を逸らす。夜でよかった。多少は照れた顔も見えずにすむだろうから。


 だって、格好悪いじゃん。俺ばっかり好きみたいで……格好悪い。


 いや、ジェシカはアルが好きだし、俺のポジションなんて良き先輩?なんだろうけど……


 ちらっと横目でジェシカを見ると、俺の答えはいらなかったのか海を見ていた。横顔が綺麗だなぁ、好きだなぁって見惚れた。すると、ふっと目線が合う。その目が優しく細くなる。


 とくん。と、心臓が弾んだ。


 ――やっば……手を出しそうになった。


 どうせ報われないのに。

 どうせ叶わないのに。


 近くにいるから勘違いしそうになる。

 俺を見るから誤解しそうになる。


 ――触れてもいいんだって。


 はっ……バカだなぁ。

 本当にバカだ。


 ジェシカは俺のじゃないのに……


「セナ先輩?」


 声をかけられ大袈裟に体が震えた。


「なに?」


 ジェシカは微笑んで、前を見た。優しい表情のまま、目が伏せられる。


「――海、綺麗ですね」


 とくりと、また心臓が動き出す。


「私、海を見るの好きなんですよね。だから、この国に来れてよかったです」


 っ……


 ――あぁっ。ほんとっ! ジェシカはずりぃよな!


 なんでそうやって、俺を甘やかす?

 この国なんて偏見だらけで、冷たくて、歪で……


 さっきだって嫌な思いをしただろうに。

 なのに、なんで、”来れてよかった”なんて言うんだよっ


 くそくそっ! あー……もー……好きすぎる。


「はぁ……ジェシカって、無自覚でムカつく」

「えっ!?」


 憎たらしくて、つい反対の言葉を口にした。焦った顔に罪悪感。慌てて取り繕う俺。ガキか。


「……嘘。サンキュー。俺もジェシカとこの海を見れて嬉しいよ」


 嘘と本当を混じらせて、安心させる言葉を紡ぐ。今はドキドキさせたいわけじゃないから。


「……考えてみれば、二度目ですね」

「え?」

「セナ先輩と海を見るの」


 今、この瞬間はドキドキさせたいわけじゃないのに……最後の一時になるかもしれないから、穏やかに、緩やかな時間にしたいのに……


「セナ先輩と海って、私と不思議な縁があるかもしれませんね」


 ジェシカはいっつも勝手に、俺の思いも葛藤も無視して、強制的に俺をドキドキさせる。


 ――あ、やばっ。触りたい。


 指が震えた。

 なのに手は躊躇なく欲しいものへと伸びる。

 気がついた時は、ジェシカの手を掴んで指の間に俺のを絡ませた。ビクッと震えた手は咄嗟に元に戻ろうとして、傷ついてしまう。だから、強引に引いた。


「っ……セナ先輩」


 たしなめるような目に煽られる。だから、ほら。俺はいつもの顔をする。


 “からかっているだけだよ”って、顔をする。


「ジェシカが無防備だから、いけないことしちった」


 誤魔化して、これは大した意味のないことだとジェシカに刷り込ませる。


「いけないことって……離してください」

「やーだねっ」


 でも、なんでかなぁ。

 いつもは上手くやれているはずなのに、今日は上手くできないや。なんでかなぁ……


「もう、セナ先輩」

「――あと、1分」

「え?」

「あと、1分だけ、こーしてて」


 頷けるようにハードルを下げて。

 ちゃんと終わるからと安心させて。


 するとほら。

 お前は観念して願いを叶えてくれる。


 そうやって、俺は願いを噛み締める。


 幸せなこの一瞬を噛み締める。



 ほんのちょっとだけ。

 絡めた手の力を強めた。



 なぁ、ジェシカ。


 お前は気づかないだろうけど、俺は本気だよ。


 本気の本気。

 本気の本気の本気。


 だってさ……


 俺はこのシーンを切り取って何度も繰り返したいと思ってる。


 夢みたいなシーンを繰り返し、繰り返し。


 雑音も何もない静かな空間で、俺とお前、二人っきり。手を繋いでいる。そんなの夢の世界だろ?




 そんな叶わない夢を願ってしまうほど。


 俺は、お前が好きだよ。





次は二話連続更新になります。

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