同級生は死神でした。
酒倉 カナ。
休み時間の度に、図書室に消える同級生。
図書委員より本に詳しい、朝から本を読んでる本の虫。
それは彼らの学校では、有名な話だ。
その酒倉が、刀を腰に差して、桜が舞うなかで、怪しくも唸るナニかを睨み付けていた。
「自分の回りの地面に一筆書きで星を描け」
「は?」
「星を描け!はやく!」
情けない声を上げながら彼らは鞄から、ペンを取り出すと、舗装された道に星を描いた。
「やれば出きるじゃない。そこから出るなよ」
結。と、酒倉が言えば、透明な膜に彼らは覆われた。
それを満足そうに見た酒倉は、刀を抜く。
奇声をグチグチと上げるそれに刀を向けて。
「これも仕事なの。恨むなら私の上司をうらんで」
切られた音。断末魔。
それらがしばらく空気を震わせた後、あれほどあった桜は全て消えてしまった。
その後、彼らはわからなかった。
無我夢中に走り、山を降りて、帰宅していた。
山にお化けがいた。それを、同級生である酒倉 カナが武装してやって来て、退治した。
「酒倉は、何者なんだ?」
翌日の夕方、竜崎はガラスばりの図書室で本を静かに読む酒倉を見つけ、問えば、酒倉は真顔で答えた。
「死神ですが。」と。