第3話:エルフと一緒に魔法の修行に励みました。
――レティシアさんに魔法の扱い従事する事となり九日が経ち
俺は精神的には病んでいるが身体的にはかなり回復した。
アールヴヘイム、世界樹の麓、ウルズの泉の畔
ここ数日は室内で座学的に教えを受けていたが、今日から実際に魔法を使ってみる事になった。
「前にも言ったように下位魔法は大気中にある光・闇・火・水・氷・風・土。それぞれのエレメント(元素)から力を借りて行使して、
上位魔法はエレメンタル化(元素の霊)させ、精霊を呼び手伝ってもらう事になるのじゃ」
俺は感覚に頼りに頑張ろうとするが、ボヤッと光り方が変わる程度でなかなか上手くいかない……
「しょうがないのぉ……魔法の詠唱句を教えてやろうかのぉ」
「そんなのがあるなら最初に教えて下さいよっ!」
「チッ……」
「師匠、舌打ち感じ悪いですよ……」
師匠は歳が俺よりかなり上のはずなのだが、子供っぽいところが多分にある。
「では、わっちの光属性での詠唱句の基本を教えるから良く聞くのじゃ」
「≪スピリトゥス(精霊)・ルミニス(光の)・エレメントゥム(元素)・クーラーティオ(治療)≫!」
レティシアが右手を俺の左肩に向けて詠唱句を唱えると、暖かな光と共に少し残っていた火傷の傷跡が消えた。
「今のが光系の下位治療魔法じゃ」
「最初に会った時、葉じゃなく魔法でよかったのでは!?」
「魔法はエレメント(元素)と共に自分の精神力が磨り減るのじゃ疲れるじゃろ」
「…………」
「詠唱句は主には四節じゃが、強力な幻獣を召喚し魔法を発動させる時には長くなる事もあるのじゃ。それ、お主もやってみぃ」
俺も師匠に習って同じように詠唱句を唱えてみると、今までは上手くいかなかった魔法が発動した!
「おおぉぉ師匠発動しましたっ」
「うむ、感覚でできれば無詠唱で素早くできたのじゃがの、まぁまずは単語を覚えて色々使ってみるのよいじゃろぉ」
単語覚えるのか……
昔から体を動かしたり、応用は得意な方だったけど暗記は苦手なんだよなぁ
「ついでじゃから、上位の上の魔法も見せてやろう。じゃがお主が使えるようになるのは下位、中位、上位を覚えてからじゃからな」
「≪デア・ルミニス・アルテミス・プレケス≫」
レティシアが詠唱句を唱え終えると……
そこには光の美しい女神アルテミスが現われ、周囲に祝福をもたらした。
「体が軽くなったような気がするな」
「最上位魔法の女神アルテミスの祝福で各種能力が一時的に大幅に上がる魔法なのじゃ」
「流石は師匠だ……ちょっと気合入れて頑張ろう」
「基本の四節目を”サギッタ”にすると光の矢になるのじゃ。それで今夜の夕飯用に魚を何匹か獲るがよいのじゃ」
「いきなり実戦か……」
「≪スピリトゥス・ルミニス・エレメントゥム・サギッタ≫」
光の矢が前に飛ぶが狙いを定めるのが難しい。
それからウルズの泉で魚獲りに励み小一時間が経っただろうか
「十二匹か、はじめて光の矢を使ったにしては獲れたのかな」
「お主は確率が低すぎてまだまだじゃ、それに上達すれば複数の光の矢が同時に扱えるのじゃ」
たしかにその通り、まだ矢は一本で確率はまだ三割と言うところか……
「さて戻って夕飯にするのじゃ。美味いのを期待しているのじゃ!」
「はいはい了解しました」
こうして俺は魔法について一歩進む事ができたのだった。
[第一節(階位)]
精霊:スピリトゥス、神:デウス、女神:デア
天使:アンゲルス、堕天使:アンゲルス・カースス
悪魔:ディアボルス、死神:モルス、使徒:アポストルス
讃美歌:ヒュムヌス、聖霊:スピリトゥス・サンクトゥス
[第二節(属性)]
光:ルミニス、闇:テネブラールム、火:イグニス
水:アクアエ、氷:グラキエイー、風:アウレ、土:テラ
[第三節(名称)]
元素:エレメントゥム
光の女神:アルテミス、火の聖霊:フェニックス
闇の聖霊 ケルベロス、闇の使徒:エインヘルヤル
水の悪魔:クラーケン、氷の聖霊:フェンリル
風の聖霊:シルフ、土の聖霊:ノーム
[第四節(活動)]
弾:グロブス、矢:サギッタ、鞭:フラッゲルム、
剣:グラディウス、盾、スクートゥム、罠、ラクエウス、
祈り:プレケス、治療:クーラーティオ、治す:サナーレ、
毒:ウェネーヌム、睡眠:ソムヌス、飛ぶ:ウォーラーレ
洪水:イヌンダーティオ、地震、モートゥス・テッラエ、
竜巻:トゥルボー、台風:テューフォーン、噴火:エールプテォー