第26話:セラティアさんと並んで横になりました。
お読み頂きありがとうございます。
申し訳ありませんが、この話で<打ち切り>とさせて頂きます。
――セラティアさんが舞った事で降神し倒れてしまった。
今は血の気が戻りって、族長は降神後の回復を確認して戻って行った。
”探し人は生きている”と言うお告げ(?)を受けて俺は今とてもアールヴヘイムに戻りたい。
セラティアさんはどう思うだろうか……
何だかんだでそれなりに行動を共にしている。
まずは思っている事を相談すべきだろう。
だが、弱っている今それを言うべきではないな……
今日はゆっくりして明日の朝話そう。
「セラティアさん調子が戻って来たなら何か食べる?」
「せやなぁ、少しお腹に入れとこうかな」
「それなら私が持ってきましょう。ちょっと待ってて下さい」
若い女衆が俺の代わりに取りに行ってくれた。
少しして戻って来ると、その手には小振りな鍋が?
「これは風に伝わる伝統料理で鶏肉などを煮て、そこに芋を摩りおろして入れた物です」
「ありがとうございます。体の中に染み渡りそうな料理ですね。頂きます。」
覗きこんでみると言われた通り鶏肉とキノコが煮てあり、上にドロリとした山芋の摩りおろしがのっている。
まずはセラティアさんに取り分けて渡し、俺も少し皿によそって味見させてもらう。
「トロっとしたのが、ふわっとお肉を包んで美味しいわぁ」
「ホントですね、もっと芋が重いかと思いましたが、ふわっとしてますね。肉とキノコの出汁もよく出ていて美味しいです」
この感じ、トロロ蕎麦を例に出すと伝わりやすいだろうか?
これはなかなかに癖になる味だ。
そう、これの〆はうどんや米もいいが蕎麦も合いそうだ。
「えらいお腹を優しく満たされたさかいウトウトします」
「じゃあ俺も明日の為に横になろうかな
「それでは寝床をもう一つ用意しましょうか、少々お待ち下さいね」
テキパキと若い女衆は布団をもう一つ用意し
「私は終わった食器などを下げてそのまま失礼しますので、お二人でゆっくりとなさって下さい」
不敵な笑みを浮かべて下がって行ったが、ピッタリとセラティアさんの隣だな……
「じゃあ横になりましょうか……」
ちゃんとした布団で寝るのはどのくらいぶりだろうか?
やましい気持ちが少しあったが、そんな事はどこかに飛んでしまい、すぐに眠りの世界に落ちてしまった。
◇◆◇◆
――セラティアさん視点――
ウチは舞踊で降神してしまい、ハナブサマサキに抱きかかえられて運ばれちゃった。
体に力が入らず背中に手を添えられちゃうし、顔も耳も熱くてメッチャ恥ずかしいわぁ……
思わず右手で叩いたら、ポンッて手で頭撫でられるしドキドキが止まらないっちゅうの……///
「もう……っ」
頬っぺたを膨らませてプイッと横を向いたら、今度は若い女衆に見られてて笑われちゃった。
もうすごく穴があったら入りたい! 無くても掘りたい……
力が抜き取られた感じでお腹も空いて、持ってきてもらった風に伝わる伝統料理っての美味しかったぁ
今まで横になってたのに、お腹が膨れちゃった照れ隠しに
「えらいお腹を優しく満たされたさかいウトウトします」
何んて言ったら、すぐ隣に寝床用意されちゃった!
どうしよう、どうしよう……
「じゃあ横になりましょうか……」
嬉し過ぎてまた顔が赤くなっちゃいそう!!
……アレ? あなた寝るの早くない?
横になって数十秒で……少しおしゃべりしたいと思ってたのに残念。
グッスリみたいだし今なら手を繋いじゃってもバレないかな?
境界線上の猫と酒屋とガラス工房
https://ncode.syosetu.com/n1341fk/
新たに描いてみました。よろしければ読んでやって下さい。
宜しくお願いします。




