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犯人は・・・
何人も静まりかえった夜。
乙葉は町にある一番高い建物からあたりを見渡していた。
乙葉の周りには灯兎が、まるで提灯のような光を発していた。
灯兎とは、小さな兎のようなあやかしで回転しながら飛ぶことで、炎のような灯りを放つのである。
黄色や青、赤と様々な光りを生み出している。
夜の灯りとも言われるあやかしだ。
その夜の町に一つの人影が見えた。
何かを探し焦っているような姿である。
???「どこなんだ・・・」
あたりを探すがお目当てのモノは見つからない。
「捜し物はこれ?」
闇夜から響いた声にびくっと身をすくませた。
その人物は小間物屋の前で身をかがめていた。
一方の乙葉は塀の上たっていた。そしてあるモノをみせた。
???「ア・・・なんでそれを!返せ!」
乙葉「では、訳を聞かせてほしい。なぜこのようなことをしたのか・・・」