町人達の叫び
乙葉は夜の町を巡りあるモノを見つけた。
これは-
そうして、その場を後にしたのだった。
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(町人)「おーい、盗人の現場からこれが見つかったらしいぞ!」
朝、町人の中に一人が広場に駆け込んできた。
その手には何か羽のようなものをもっている。
(別の町人)「おお、こりゃあやかしの羽じゃねえか!」
町人達「こりゃあ、あやかしの仕業に違いねえ!」
一人の町人がそう言うと、町人達は一斉に声を上げてそう言い始めた。
乙葉「あやかしのせいとは限らないですよ!皆さん決めつけないで!」
乙葉は町人達にそう声をかけた。
しかし、町人達の答えはこうだった。
町人「乙ちゃん!何言ってるんだ。これがあやかしの仕業でないとすれば誰の仕業だってんだい。」
そうだ、そうだ皆一斉に声を上げた。
いよいよ、事件はあやかしのせいとなっていた。
この町で働くあやかしだっている、彼らは肩の身が狭くなってしまうだろう。
乙葉は黙り込んだ。たしかに犯人がわかったわけではない。乙葉は考えた。
今日の夜すべてがわかるかもしれない-