あーあ、この涙は冷たいなあ……
――journey――
Long journey
雪のように儚い呪文
掴んだときには消えていて
残っているのは 冷たさだけ
頬を伝う切なさの証は
木漏れ日の川に流された
どこへ行っても逃げ場の無い
追跡者は悩める心
Long journey
水よりも燦やかな魔法
どうしても捕まえられない
手に取れるのは 空しさだけ
危なっかしい足取りが
見てられなかった幼い心
夜空の涙は
待ってはくれなかったけど
Dream journey
記憶の中に埋もれる約束
どんなに遠くなったって
薄れては くれなくて
Long journey
夢のように儚い呪文
掴んだときには消えていて
残っているのは 寂しさだけ
――――――――――
――winter's song――
電工色に彩られた 並木道
白く染められた息は
無表情な風に飛ばされた
「明けない夜はない」なんて
ありきたりな言葉だって
心 暖めてくれたのに
隣の席は空っぽで
霜に陰った桜の蕾は 一人震え
脆い糸は巡りあえずに
寂しく道に迷って消えた
「赤い糸で結ばれた」なんて
ありふれた言葉だって
瞳 照らしてくれたのに
横には風が吹き抜けた
天まで届くツリーは 光を纏い
俯く顔をあかるく照らす
柔らかな輝きは乾いた空気に響き
涙色にそまった殻を
眠る空の下 そっと脱ぎ捨てた
――――――――――
――mind heart――
雪の輝きを 私に下さい
小さな星は 消えたけど
幼い恋火は 澄んでいて
私の手では 消せなくて
心の声を 隠せずにいた
素直なその手に 包まれない
吹雪もとかせぬ 優しい鍵は
一体誰なら 許してくれるの?
幼い笑顔は 涙を連れて
私の目では 見えなくて
真新しい白は 水に塗れた
それでも 輝き失わず
想い言葉にしても
貴方の心には伝わらない
To understand it
Without can get it over
振り返らない そう決めたのに
欠片の誓いは すっと消えた
切ない言葉は 心に響き
瞳の灯りを 止めたけど
今日も空は 笑顔に満ちて
変わらず 季節は巡ってく
――――――――――
――Hand in hand――
鮮やかな花火が
絹に響いた
歪んだ水面は
二つの影を消した
貴方と繋いだ手は
風の中でも温かくて
何故だか頬に
一筋の光が伝った
眩しい光で
素直になれない
呟く宝は
床へと落ちた
貴方と繋いだ手は
雪の中でも暖かくて
何故だか心が
切なく縮んだ
透き入る心は
冷たく氷
優しい灯りも
点せなくて
貴方と繋いだ手は
さようならを選んでて
最後の瞳は
隠せなかった
――――――――――
――見えないstar's――
不器用な太陽の瞳から
灰色模様の涙
何処にも迎えられず
誰にも抱きしめられず
空しく地に落ちた
望みすぎた希望は
切なさに変わった
凍えた夜月に浮かぶ
硝子色の微笑み
誰にも慰められず
何処にも行き着けずに
虚しく空を舞った
淡く苦く焦れる心は
悲しみに流された
巡り逢わぬ運命の
世界の幼い支配者達
遥かな空の中
果て無い海の上
俯き歩いていく
――――――――――