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けど、  作者: 水都森
4/6

ちょっと元気に生きてみよう。


――eye――



大切なもので自分を塗り潰す


「それでもいいの?」


かすかに聞こえる声も


見えないフリをした



"常識"とか"教養"とか


習う前のほうが


たくさん笑ってた気がする


未知を怖がることだけは


変わっていないけど



仕方ないことなんだと


思い込んでみても


あれから何だか


ちいさな瞳


真っ直ぐ見つめられないよ




守るのに必死で


探すのを怠けてた


「そんなの駄目」なんて


考えもしなかった




あれこれ考えすぎて


行き止まりに追い詰めて


希望を求めるのに


喪失感に耐えられなかった 脆い僕




現実にあわせたんだと


開き直ってみても


あれから何だか


想いもひねくれて


流れ出す涙 それさえも嘘くさい





世界なんてもの


顔はいくつでもあるのに


言い訳に 可笑しいほどこだわって


あれからだよ……


心の中の僕が


眩し過ぎて目を伏せる


弱虫になったのは



必死な声を感じた


やっと頭を振り(かぶ)


胸のふるえは殻を破った


これからはきっと


君の瞳も受け止められるかな?



――――――――――












――マジシャン――



ここは赤茶けた看板が立った劇場


星の見えることが入場料


"イマ"とクラクションの二重奏の中で


今日も列は並んでる



眩しくもないライトに包まれ


決まり文句を口にするは


見慣れない色に咳き込んだ


純粋で真っ直ぐな手品師





妥協とイチバンに(まみ)れた世界で


人恋しいと嘆いてる


カタチだけの雫達を眺め


自分を縛る迷い人



そんな青白い顔しないで


今はまだ夏でしょう?


太陽を鬱陶しそうに見上げる


背伸びしたイタズラっ子





唯一綺麗だったはずの欠片は


いつの間にか染まってた


大事な(そんな)ことも気にせず


彼は今日も台の上へ立った





素直と無邪気を守るため


彼は今日も道具を取り出した




――――――――――









――leaf――



そう 僕らはきっと弱虫


どっかで逃げてる


零れそうな葉っぱ達を


どうしたらいいのか分からなくて



増えすぎちゃったものは


捨てなきゃダメでしょ


「あれもこれも」なんて


そんな欲張りな真似 神様は許しちゃくれない


潔くさよならしよう




そう 僕らに必要なのは


いつか出来る大切なもの


抱きしめるだけの言葉だけ


だたそれだけあればいい



両手を空にしたら


あの虹だって掴める


そんな気がしてきたでしょ?


ついでに弱虫からも 脱却できたみたい


あとはステキに生きるだけさ





いつか出会える


"だいじなもの"を夢見て……


――――――――――












――asita――



火傷しそうなくらいおっきな夢


追いかけてるchallenger


ささくれ立った手で


もがく小鳥 無理やり閉じ込めたって


すぐすり抜けちゃうのに



顔もわからない「みんな」に


振り回されてボロボロで


"頑張らなきゃいけない"なんて


誰が決めたの?




どんなに素っ気無く背伸びしたって


伏せる視線は隠せてないよ


喉に突っかかってる 置き忘れてきたもの


それが何か思い出せなくて


時間を気にして焦ってる


終わりがいつかも知らないのに



「好き嫌いはいけない」と


小言と一緒に自分も噛み砕く


矛盾し過ぎてることを


自信満々に見せかけて話すオトナ達





「早くおいで」と明日は急かし


思い通りにはいかせてくれないけど


顔も見せない奴に


負けたくなんてないから



ねぇ そうじゃない?


知らない未来より この夕日を見ていようよ


何度も転びながら追いかけてくる


幼い僕を待ってよう


見えないことなんて 教えなくてもいい


逆に教えてもらおう


忘れてしまった この空との遊び方を



――――――――――










――キャンバス――



安心という名の鎖を解き放ち


風が差し込む光窓


ぶっきらぼうな 太陽も


七色に染まってる


晴れ(ハレゾラ)かもしれないから



普通のヴェールを切り開き


横道に踏み入れる


もしかしたら それは


瑞々(ミズミズ)しい虹に続いてる


小路(コミチ)かもしれないから




君のcamvas


世界で唯一つきりの


大切な一枚


何色に塗ったっていい


何にも書かなくたって



ほら もう


廃棄ガスの音は


聞こえない



君だけのcamvas


だから


光に照らされ雑草(クサ)達踏みしめ


胸張って歩こう



――――――――――











――The way for my live――



泥まみれになりながら


生きる意味探さなくていいよ


僕らは生きてる


それだけでいいだろ



闇雲に走ってるだけじゃ


景色なんて味わえない


ゴールに辿り着く事だけが


人生の意味じゃないんだから





Let's enjoy it life


諦めない事も大切だけど


やっぱ人生は楽しまなきゃ駄目



強がってばっかりじゃ


頑張ってばっかりじゃ


心から笑えないでしょ?




only one life


一度しかないんだから


好きなことしたっていいじゃん



作ってばっかりじゃ


溜めてばっかりじゃ


自分なくしちゃうよ?






行き止まりになってから


自分の夢考えるのでも遅くはないよ


価値のない人間なんて


意味のない人生なんて


絶対に存在しないんだから



歩いてるだけで


そこには跡が残ってるんだから


――――――――――

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