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けど、  作者: 水都森
2/6

空を見上げてみるだけ、それだけ


――wing――



堪えてた


ひとりぼっちの寂しさ


最後の灯りが


風に消えた



僕の手は小さいけれど


よごれた土だって


握り締められる




我慢した


本音本当の気持ち


一つの光りが


海にとけた



僕の声は消えそうだけど


くすんだ雨には


届くはずだから





僕の翼は脆いけど


よどんだ空だって


見上げられる


きっとそうだから



――――――――――








――Power to belive――



ほんとを言うのに勇気がいるのに


ウソの方が綺麗に見える



前へ踏み出す足を止めないで


道は未来へ続くから


例え小さな一歩でも


勇気は闇を溶かすから




ささやかな喜びだけを当てにして


正義の味方を信じてみるのも


たまには悪くないんじゃない?




真っ直ぐな目でい続けることは


ニゲルことより難しい



光輝く笑顔を消さないで


笑顔は希望へ変わるから


例え かすかな笑顔でも


希望は影を照らすから



――――――――――











――ひとりじゃないよ――



目が覚めて窓を開けた


体温で緩んだ部屋の中に


生まれたての風が流れ込んでくる


好奇心いっぱいの空気は心にも入り込む


その元気さが冷たかった



ねえ


ひとりじゃないよ


だから手放さないで


もらったあの糸


無理やり握らされたものだったかもしれないけど


離さないで




空にはもう光が出てて


楽しそうに飛びまわる鳴き声をバックに


ちょっと前まで暗かった雲も洗濯中


でも 混ざれないような気がする


行っちゃいけないような気がする



ねえ


ひとりじゃないよ


だからやめないで


気がつかないことなんかじゃないから


見てる人はいる


感じてる人はいるから



この雰囲気に爽やかに染まりたい


好きだよって叫んで


晴れた空 堂々と抱きしめたい


そんな大きい気持ち


僕じゃ抱えきれないって諦めないで



あのね


みんなが怖いんだよ


さみしいって思い込んでる


だから大丈夫


君だけじゃないから


ひとりじゃないよ




(ぬる)い空気を守りたくて


すぐ閉めたくなったけど


いつの間にか冷えてた桟に身震いした


ちょっとだけ換気


出かけるときにはまた閉めるんだから



だから


大丈夫



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