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あと一話で終わります。
幽体離脱している私は結構情報集めが楽にできる。
世の中便利になったもので私が幽体離脱している間に魔導具で録画が出来る時代となっていた。
だからこっそりジルが寝ている間に魔力を奪い取り、私の家と仲が悪い家の秘密を録画してきたりしている。
撮ったフィルム的な物は魔石であるので子供たちに許可をもらい双子の大切な宝箱に入れ子供部屋で預かってもらっている。
結構あくどい事を考える所が多いのか貴族の裏の様な話が多くて撮っててニヤニヤしちゃった。
勿論、出来ることが分かってからは義妹の罪も撮っている。
私の夫に擦り寄りながらも他の男へアピールしてたり。
結婚するまであってはならない痴態とか。
私自身診たくないけど証拠のためにはしょうが無い。
そーいえば、痴態は流石に子供部屋に隠せないから違う所へ置いているけどそれ以外はこっそり双子が見てたな。
一応悪いお手本だと伝えてあるけど結構見ながら笑ってたな。
笑うシーンなんてあっただろうか?
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ある日の夜中。
双子ちゃん達の寝室で一緒にゴロゴロ(昼寝した双子は夜寝れないらしい)していると突然隣の部屋ー双子の遊び部屋ーから物音がした。
不思議に思い双子は執事とこっそり作っていた隣部屋用壁掛け絵画覗き穴を覗く。
「女狐がいるよ。」
「女狐がいるね。」
「ふほーしんにゅうだよ。」
「何か服脱ぎだした。」
何故ここにいるのかもさることながら、服脱ぎだした辺りに面白いことが起きそうだと感じた私は急いで魔力をもらいに行き魔導具をスタンバイした。
勿論ドレスを脱いでいる姿から撮ります。
なんか変態みたいだな……。
下着姿となったスーリアは斜め前の部屋へとこっそり入っていく。
双子の部屋の斜め前は夫婦部屋となっていて、今は夫のジルが寝ている。
多分寝ている所に事後みたいに寝たかったらしいけど、取り敢えず魔力を私が吸ったことで疲れて起きられないジルにはこの後何も無いだろうから魔導具を固定して双子に次の指示を出しに行くことにした。
この屋敷のメイドと執事は意外と面白いことが好きである。
主人に聞かれないと面白いと思う限り黙っていることが多い。
私が幽体離脱した時も双子の話を真っ先に信じてくれたのも執事やメイドだった。
しかも、双子の無茶にもできる範囲で付き合ってあげてるのだからいい人達である。
取り敢えず、双子にはお小遣いをあげようと思うので隣の部屋から脱いだドレスを持ってこさせる。
(いいですか二人とも!ここには不法侵入者のドレスがあります。
不法侵入者ですがドレスは無駄に金をかけてます。売ればそれなりになるのでそれを売りましょう。彼女が困るとか考えては駄目です。多分窓から入ったのでしょうが不法侵入した者が悪い。双子に日々迷惑をかけるスーリアからの迷惑料だと思いお小遣いとして貰いましょう!)
私の日々の腹いせに他ならないのだが双子はお小遣いは嬉しいらしく執事に出来る限り高値で売ってくるように言っていた。
商魂たくましいな。
それから数時間後に夜中にもかかわらず売って戻ってきた執事には特別手当として子供が持つには多い袋からいくらか分けそれでも多い分はいざとなったとき用に子供たちに隠しとくように言っておく。
その後は双子とお休みしました。
明日の朝が楽しみです。
ご指摘頂きましたので直しました。
支持→指示
不法侵入した物→者