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怠惰と六人の仲間は今日を歩く  作者: 灰色の蛇
第一章 仲間がいれば
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「そう言えば」の話

「あ、そう言えば君の記憶の中で、容姿を変えるって話があった気がするけど?」


アリアに言われて気付く。

…完全に忘れていた。


「…忘れてた。ありがとう。」


うん。これはまずい。色々な意味でまずいと思う。

まぁいーや。


「で、どうするんだい?君の求める容姿はどんな感じがいいんだい?


参考までに聞いて欲しいのだけど、普通の人間は、君のような黒い髪はまぁまぁ珍しい。いない訳でもないって程だ。むしろ、金や赤、青などの方がふつうだよ?」


「そうなのか?じゃあ、とりあえず髪の色を変えてみるよ。」


そう言って、変えようとして、


「…どうやるんだろ。」


分からない。イメージすればいいのか?きっとあの適当な神の事だ。そうゆう所は、イメージだろう。魔法だってそうだったんだ。


「おお!変わってるよ!!面白いね!」


アリアがとても楽しそうだ。成功したらしい。

自分じゃ見れないのが難点だな。


実は、求める容姿はある。ただ、目立つことが間違いない気がするのだ…


「本格的に変えてみる。引かないでくれよ?」


イメージする。

髪は黒。耳にかからないようにしつつ、目のギリギリまで伸ばす。瞳は黄色にし、中央に黒い円を描く。目尻は鋭く、まつ毛は元々長いからそのまま。まぶたも二重そのまま二重。目は大きめに。自分のこの性格悪そうな目が嫌いだった。

鼻は少し高めにし、唇は薄く、小さめに。顔全体は小さく。


できた。イメージ通りならいいのだが。


「こんな感じ…かな。どうだ?」


アリアに感想を求める。

かなり驚いていたけど、すぐに冷静になり、


「うん。目立つね。でも、かっこいいとも思うよ?」


一応褒められた。

しかし、自分で自分の顔を作るとは。整形みたいだな。まぁ、そこは気にしない。せっかく異世界転生したんだし、転生らしく、姿ぐらいは変えてもいいだろう。


この顔のイメージは、元々あった。生まれ変わるなら、って考えたことがあったからな。


ちなみに、今の服装は神に頼んでみた灰色のローブのような服を着ている。一枚で上から下まで補えるのは、実に楽だ。灰色なのは俺が好きだから。黒も白も好きだが。


「よし、完成だ。これが、俺の姿。よっぽどの事がなきゃアンデットって分かんなくね?」


「そもそもアンデットだと気づく人はいないと思うけど?」


「それもそうか?いや、分かんないぞ?《感知》スキルとか、持ってるやついるかも…」


「かなり低い確率でね。《感知》スキルは《探知》とか《知覚補助》とか、あと《鑑定》とかの最高位互換だよ?わかってる?超がつくレアスキルだからね?」


そうだったのか。あっさり神様くれたけど?


「知らなかった。でも、相手のスキルを知ることの出来るスキルは無くないんだろ?じゃあ、警戒する必要ありだ。《怠惰》もあるし、怪我をしたら《不死》はバレる。完全アンデットだ。」


「そのためにボクがいるんだよ。《強欲》がうまく使えない時に人の街に行った時も、普通にバレなかったけど、今はボクに向かって来るそうゆうスキルに対して、《強欲》を使ってるんだ。能力の効果を『強奪』しているのさ。『ソナー』みたいなものだからね、ああいうスキルは。あ、けれどスキルをコピーすることは無理だからね?」


そうか、だから俺の《感知》が効かなかったのか。

ソナーは確か音などの波が跳ね返ることを利用していたはず。ならば、跳ね返っていく《感知》から、情報を奪えばいい。

強いスキルだ。応用がきく。



「ってことは、俺達が人に紛れて生きるなら、リアが必要なんだな。ほんとに助かる。ありがとう。」

「な、仲間のため、だからね。」


…こんな感じで、ユルユルと一人の人間、ではなくアンデットの姿が決まったのだった。

レージの顔をイメージ出来ましたか…?

表現力の乏しさをこのタイミングで痛感してます。もっとうまくならねば。

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