表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
晴れた日には、恋をする  作者: 月舟 蒼
第七章 月城直陽
99/104

7-1

「あのね、私――」

 まだ完全に収まらない息を整えながら、あまねは続けた。

「私――すぐには信じてもらえないかもしれないけど、雨が降っていると、心の声が聞こえるの」

 直陽は黙って聞いている。

「突拍子もないことを言ってるのは分かってる。変な子だって思われても仕方がない」

「分かってたよ」

「確かに私は昔から変なところがあって――え?今なんて?」

「だから、あまねさんが雨の日に心が読めることは分かってた」

 呆気に取られてあまねは何も言えなくなった。

「どういうこと?」

「何度か言ってたと思うんだけど。俺も人の心が見えるんだ。ほら、人の目を覗き込むと、写真で切り取るように、人の心が見えるって」

 あまねは直陽との記憶を辿った。確かに言っていたことはあったけど。

「でもそれは比喩というか、たとえというか」

「俺も最初はそう思ってたんだけどね。いつからか、本当に心の中が、映像や心のイメージとして『見える』ようになっていたんだ」

「冗談、じゃないよね?」

 あまねはまだ信じられなかった。

「俺にそんな冗談言うセンスがあると思うかい?」

 直陽くんはあまり言わないかもな、とあまねは思った。

「いつから?」

「はっきりと見えるようになったのは、クリスマスくらいかな」

「じゃあ、初詣の時も」

「うん。『雨の日の力を無くしてください』ってお願いしたんだろ?」

「え?それも分かってたの!?」

「そして、俺も『目を覗き込んで心が分かる能力を無くしてください』ってお願いしたんだ」

「じゃあ」あまねは驚きを隠せない。

「そう、俺たちのお願いごとは、同じだったんだよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ